<おすすめ最新刊情報>〜 6月小説編Vol.1〜
「カケラ」湊かなえ (著)
あの子は、なぜ自殺したのか――? 美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのか――? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる自意識や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリ長編。
「あの子の殺人計画」天祢 涼 (著)
椎名きさらは小学五年生。母子家庭で窮乏している上に親から〈水責めの刑〉で厳しく躾けられていた。ある時、保健室の遊馬先生や転校生の翔太らに指摘され、自分が虐待されているのではないかと気づき始める……。一方、JR川崎駅近くの路上で、大手風俗店のオーナー・遠山が刺し殺された。
県警本部捜査一課の真壁は所轄の捜査員・宝生と組んで聞き込みに当たり、かつて遠山の店で働いていた椎名綺羅に疑念を抱く。だが事件当夜、彼女は娘のきさらと一緒に自宅にいたというアリバイがあった。真壁は生活安全課に所属しながら数々の事件を解決に導いた女性捜査員・仲田蛍の力を借りて、椎名母娘の実像に迫る。
「丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。7」竹村優希 (著)
心霊物件の調査と再生を業務とする「第六リサーチ」に、本社から大きな仕事が舞い込んだ。若手社員の澪は、世界的ホテルチェーンの御曹司、リアムが始める新たなホテルの候補物件の調査に向かうことになり…
「#チャンネル登録してください」藤石波矢 (著)
「ユーチューバー、やってみない?」いつも失敗を恐れて自信が持てない僕を誘ってくれたのは、大学で知り合った人気ユーチューバーの環花(わか)だ った。誰からも可愛いと褒められる彼女もまた、僕と同じく顔についての悩みを抱えていた――。弱さを隠さなくていい。失敗を恐れなくていい。カメラが回れば、すべての個性を武器にできる。等身大の悩める大学生の、恋と成長を描いた青春小説。
「僕が殺した人と僕を殺した人」東山彰良 (著)
2015年冬、アメリカを震撼させた連続殺人鬼〈サックマン〉が逮捕された。彼の弁護を担当することになった国際弁護士の「わたし」は、30年前に台湾で過ごした少年時代を思い出していた。当時、13歳だった「わたし」は〈サックマン〉のことを確かに知っていたのだ――。台湾を舞台に贈る青春ミステリの金字塔。織田作之助賞、渡辺淳一賞、読売文学賞小説賞をトリプル受賞!
「福家警部補の追及 福家警部補シリーズ」大倉崇裕 (著)
“善良な”犯人たちの完全犯罪に隠された綻びを、福家警部補はひとり具に拾いあげながら真相を手繰り寄せていく――。未踏峰への夢を息子に託す初老の登山家・狩義之は、後援の中止を提言してきた不動産会社の相談役を撲殺、登り慣れた山で偽装工作を図る(「未完の頂上」)。動物をこよなく愛するペットショップ経営者・佐々千尋は、悪徳ブリーダーとして名を馳せる血の繋がらない弟が許せず、遂には殺害を決意する(「幸福の代償」)。――ふたりの犯人を追い詰める、福家警部補の決めの一手は。「刑事コロンボ」の系譜に連なる倒叙形式の本格ミステリ、シリーズ初の中編2編からなる第4集。
「日和ちゃんのお願いは絶対」岬 鷺宮 (著)
「――わたしのお願いは、絶対なの」
どんな「お願い」でも叶えられる葉群日和。始まるはずじゃなかった彼女との恋は、俺の人生を、世界すべてを、決定的に変えていく――。ほんわかしていて、かわいくて、どこかちょっと流されがちで。それなのに、聞いてしまえば誰も逆らう気になどなれない「お願い」の力を持つ日和と、ただの一般人なのにその運命に付き添うことになってしまった俺。
「――でも、もう忘れてください」
世界なんて案外簡単に壊れてしまうのに、俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれない――。これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語。
「ボーズ・ミーツ・ガール 2 住職は異世界で破戒する」鵜狩三善 (著)
かつてオショウとともに戦ったカナタと彼らの仲間になったラーフラは、中立地帯に城砦都市を築き、大樹界を開拓することを志していた。都市が形になってきたころ、二人の前に長剣を帯びたウィンザーという男が名乗り出る。カナタとラーフラの正体を知っていたウィンザーは、自家の名誉のためにとあるたくらみを企てていた。ラーフラを守るため、カナタはウィンザーと共に、オショウたちが向かっているはずのロードシルト領へ向かうこととなる……。
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