サマータイム導入議論から感じる経済界の裏の動きについて考える。
東京五輪へ向けて日本でサマータイム導入を行い、欧州よりも早い2時間早める策が検討されているが、日本ではこれがうまくいくとは思えない。
そもそも、他国と異なり同じ日本国内で日が昇る時刻が全く異なる。この点が一番大きいし、欧州の国でもサマータイムを非効率だと撤廃する流れがあるのも事実。東京五輪への対策であるならば東京のみで対策を行うべきであり、日本全体で行う必要性も理解できない。
結局サマータイム導入の目的は経済界からの何かしらの動きを感じざる得ない。働き方改革の一環として大企業でも残業を抑制する動きがあり、逆に始業時間を早める企業でも出ている。そこから感じることは抜け道を企業側が探しているのでは?という点。
残業をさせず、持ち帰りでの仕事を促す方向には早い時間から仕事を開始させることで、残業という意識ではなく、労働時間を結果的に伸ばすことができると考えている可能性が高い。
また、これは高度プロフェッショナル制度による残業という概念を無くす動きと連動しているとも考えられる。結局サマータイム導入で何をしたいのか、目的としているのかは労働者をどう搾取するのかを企業側、経済界側が考えており、それを東京五輪の為という名目で一度導入し、成果があったとしてその後も継続していく考えが見えている。
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