詩と写真と反社会人アイドルnqna「変わりゆく未来と今」
2011年6月12日発行 ロウドウジンVol.2 所収
だからなんで生きなきゃいけないのってそりゃそうだいきてかなきゃいけないし社会に反抗したところで死ぬだけだしこんな世界ほんと腐ってるしばかみたいだし本と笑えないけど生きたい生きていたいとか思っちゃうほんと馬鹿な私誰か殺してくれないかなぁああでもなんか駄目だもうやんなっちゃうよね何したらいいのかわかんないしやりたいことなんてまともに出来ないこんな世の中がばかみたいばかみたいばかみたいばかみたいばかみたいしばかなの?わたしってほんとばか何したって変わらんよ手首切っただけじゃ死ねんしもうどうしたらいいのかわかんなくて立ち尽くして何にも出来ないまま人生終わるんだねめんどくさいなにもしたくないそうやってそうやってなにもせずにただただゆっくり死んでクズみたいな人生ならいっそ無駄なあがきでもしたくなるよねまぁどうでもいいけどどうだっていいけどあんたらのことなんかしらないけどわたしはわたしでまぁそれなりに生きるよ
西と東と北と
震災後 広島の丘の上に行った
まるで何事も無かったかのように牛は鳴いて
クローバーの丘を白いワンピースとベールを身にまとって歩いた
コンクリートと土のバージンロード
空はどこまでも高く 林檎の花が揺れていた
宙に投げたブーケは 僕から君へのラブレター
優しく どこまでも優しく揺れていた
東京都から千葉へ
新生活の引っ越し
新しい家具と 薬指のゆびわ
地震なんて関係なかった場所から帰京してすぐ
おおきく(といってもそこまででもないのだが)揺れて
すごく びっくりしてしまって 怖かった
福島では なにやら とんでもないことが起きているらしいのだけれど
知識も情報もないわたしたちは
ただテレビの傍観者になって
そんなに遠い場所でもないのに まったくの他人事のようなきがした
まるで長い映画をみているような
スクリーンが止まらない そんな気にしかならなかった
青森の旦那の実家に挨拶に行った
案の定 大歓迎はされず
誤解をされぬように なるべく大人しく 明るく振る舞っていたつもりなのだけれど
やはり 存在自体が非常識なようで 誤解しか生めず
少し泣いた後 声が出なくなって
やっぱり 来るべきじゃなかったんだと そう思った
青森の実家は地震の被害はあまりなかったようで
安心したのだけれど やはりものすごく敏感になっているようだった
ずっと帰りたいと泣いて 泣いていて
次の日には新幹線に乗って千葉に帰った
3泊4日 辛い旅でしかなかった
そんな私の現状
現状維持は出来るか否か
この先どうなるんだろう
イロイロと わけのわかならい不安しか残っていない
月が逆さまに笑う
整理整頓 沈む
大人になんてなりたくないとか
いつまでもこのままでいたいと思っていたわりに
なんだかいつまでもそうもいかないようか気がして
スーツを着 試験を受け
高校生になっていた
やりたいことを やろうと思った
意固地になってた濁った恋とか愛とかは全部捨てた
この4年間は別に無駄だったとか思ってはいないけれど
わたしには ただ苦しかった それだけのコト
別に涙は出なかったし 生きようと思った
それから2回死のうとして 2回生き返って
1回失踪して いちばんの友人と結婚した
素直に言ってくれた
好きだったと 愛していると
やりたいことを邪魔しないと
私を受け入れ一緒に生きてゆくと
そう素直に 誓ってくれた
その言葉がずっと欲しかったんだと
そう気づいたとき 初めて涙が出た
このまま沈んでゆこう ゆっくり 溺れずに
四葉のクローバーを探しながら
猫とお昼寝をしながら
2011ねん03がつ11にち きんようび
その日 週末
珍しく暖かくて気持ちがよかった
新入生なわたしは水色のリトルカブで走り出した
眼の上にコンタクトを乗せ ミズイロと白と黒で瞼を彩って
揃えたばかりの茶色い髪を揺らせながら
まぶしくて新しい道をゆっくり走ってった
踏切前 スクールゾーン 一時停止 左右確認
瞬間 踏切が閉まった
瞬間 世界が反転した
踏切が開かない いつまでも
わたしの世界は全て色が消えて
空が赤く染まり
部屋に戻ればペリエの瓶の破片 踏まないように
キボウ が ゼツボウ に イロ を変えた
2011ねん03がつ11にち きんようび
nqna (@nqna_7)
千葉県在住平成生まれの8月20日生まれ。
精神障害過多で苦しむ日々を淡々と文章に起こすのが趣味
主な病気として「乖離障害」「複雑性PTSD」「睡眠障害」などがあげられる。
歌を唄うことは呼吸をすること。音楽がなければ生きてはいけない。
文章を書くことは深海を泳ぐことに似ている気がする。
基本的になんでもするヒト。イベントを作ったりアクセサリーを作ったり。
*Special Thanks*
カメラマン @grinder
支えてくれた親友 Sana
沢山の音楽
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