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「グランメゾン・パリ」をIMAXレーザーでグランド・エグゼクティブシートで観た感想

6800円も出して観る映画かどうか。非常に悩むべき問題だろう。
私は、正月に旅行先の京都で、初日にコロナになってしまい、全然楽しくない正月休みだったために、なんとかしてこの、最終日の休みを「満喫」したかった。
正直、グランド・エグゼクティブシートで、大枚はたきたかったところから、購入に入る。前にこのシートで見た時は「アバター」だった。長いし映像も綺麗な方がいい映画なので、なるほどこれは「自分への接待」としてはなかなかのものと言う認識があった。なのにどうだ?キムタクの映画はIMAXレーザーで見るようなものなのだろうか?映画館推しの企画なのだから、何か意図があるのだろう。
私は、コロナの隔離期限最終日の最後の回に滑り込んだ。

6800円。何度も言うが、安い額ではない。満足させてくれるんでしょうね。かなり冷たい気持ちで、映画を見始めた。
シャンパンを選んで、ファーストクラスのような席で映画を観覧。

くそー。前の人(普通のエグゼクティブ席の最後尾)が上着を座席の後ろに盛り上げて置いている・・このまま始まったら。6800円の価値なし。
フロントに頼んで、上着を退けてもらうようお願いする。

さあ、始まった。今まで全部テレビでの話は観覧済み。特にキムタクが好きなわけではない。嫌いでもない。鈴木京香は、好きめだ。歳をとってあの美しさはちょうどいい。他キャストは、そんなに興味もないがメインキャストはもちろんみんな知っている。

ストーリー自体には、特に驚きもない。番宣で出ている情報を、解決するだけの話である。どうやって、3星取るのかと言う、プロセスを楽しむための映画だ。
と言うことは、これは、来年Netflixでやるから見なくていいと言うジャンルの映画ではないと言うことだ。

映像から、美術鑑賞のような衝撃を受けるための映画である。
それで、IMAXレーザーなのかと後から納得。
「美しい料理を観に行く」そういう人のための、新しい映画である。
感情移入するところは、特にない。
予想通りの映画である。人の言葉や、セリフに感動したり考えさせられたりするものではない。
「なんて美味しそうな食べ物なんだ!」と言うことを、美術鑑賞として観ることがメインの映画である。
もちろん、キムタクの劣化度をチェックするためのものではない。

一応朗読家なので、ストーリーとしての感想も書いておく。
「ひとりでやっても上手くいかないから、みんなと仲良くして、みんなでしか成功ってできないってことを知ろう」って映画なので。
「そんなの知ってるよ!」って言ったらおしまいです。

コロナを経て、飲食店が世界中で、存続のための工夫をし、コロナに罹患して味覚や嗅覚を失われても、金策に励み、苦労を乗り越えてきたか。
そこに愛を感じますね。人を元気にするのは食べ物だ。
そして、その次に客が戻ってくるのは・・・
芸術であってほしい。
「あなたにもできるよ」と私は言って結びたい。


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