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【自己紹介④】持病について

わたしは、川崎病性冠動脈瘤を患っている。

生後間もない頃に高熱をだして親族を心配させ、

幼少期は病院通いで運動は制限され、

大人になった今も毎日薬を飲み、定期的に小児科に通っている。



そんなわたしだからこそみえる世界があり、

持病を含めた人生をわたしは誇りに思っている。


物心ついていない時から病院の医師・看護師に愛想を振り撒き (もちろん後日談)、

将棋好きの父の影響で将棋を始め、

世界で一番点滴や注射を受けていると自負し (といっても自分の世界の中でだが)、

みんなが嫌がる体育の長距離走は見学できた。



ただし、ひとつだけ、今も心に残る後悔がある。

小学生の頃、本好きの母が、図書館で下の本を借りてきて、又貸ししてくれた。


本書の内容はうろ覚えだが、将棋の女流棋士の高橋和さんは足に後遺症を持ち、

幼少期にずる休みをするため、一度だけその足の症状を理由に挙げ、親を悲しませたというエピソードは鮮明に覚えている。


その本を読んだ数年後、わたしは持病を理由に親を責めた。話した内容は忘れ、親の悲しみを感じとった記憶はないが、察するに心中穏やかではなかったと思う。


そんな後悔や経験を胸に秘めて、今、医療業界で働いている。何を思い、何を目指すか、ここに語らせていただく。

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