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不安障害の闘病生活 ~ 第1話:6月 ~ おさまらない不安と頭痛 ~

2024年4月と5月 : 仕事中毒の日々が続く

4月に入ると、前回の記事で書いた3月後半に起きた「得も言えぬ不安と恐怖感」がほとんど和らいでいました。4月の途中からは、完全にもとの仕事中心の生活、カフェイン中心の生活に戻っていました。
4月5月は人事関連の動きもあり、私の負担は更に増えていましたが、その仕事に完全に忙殺されて、3月の出来事など完全に忘れていました。
ただ、身体の不調は以前としてずっと続いているといった感じでした。

今、この時期の内容としてはっきりと覚えているのは、仕事が多すぎて、疲れが全く取れなかったということぐらいです。会社から帰ってくると、夜ご飯までの数分ですら、ベットの上で気絶するように仮眠をとるみたいなことが起きていた記憶があります。
他には、ミーティングが多すぎて、1日8時間労働のはずなのに、10時間ミーティングが入っていることもあったりして、もう自分が何の役割で仕事をしているのかもよくわかっていませんでした。

そしてこのまま6月に入って、とうとう身体が壊れることになりました。

2024年6月16日 : 21時ごろに急に頭の後頭部がピクピクなってまたもや不安に

日曜日の夜の出来事です。
3月の時の心臓辺りのピクピクの同じように、急に頭の後頭部がピクピクなって、またもや「不安」を覚えました。
3月の時の状況が一気にフラッシュバックしてきました。いてもたってもいられずに、不安を紛らわそうとしましたが、3月同様に不安はいっこうになくなりません。
ただ、前回は2週間程度で収まったという、よくわからない自信だけがあって、その日は無理やり不安のまま寝ようとしました。

ただ、3月の時と違って明らかに違ったのは不安が強すぎて寝れないということです。
頭の中が不安だらけになり、動悸もしてきて、眠れる気がしない。水を飲んだり、深呼吸をしたりしますが、全く効果なし。そうこうしているうちに後頭部がすごく痛み出しました。
仰向けになって枕に頭をつけることすらできなくて、不安と頭痛にもがきながらひたすら夜の時間をしのごうとしていました。

深夜の1時半ぐらいでしょうか?
不安が強すぎて、手汗などの冷や汗も止まらなくなってきて、子どもと一緒に寝ている妻を起こして相談しました。
相談した内容は「不安が強すぎてこのままだと寝れない。前にもらった抗不安薬(レキソタン)飲んでみるわ」という内容です。
「抗不安薬を飲む恐怖」と「今感じている不安」を天秤にかけて、今はもう抗不安薬に頼るしかないという気持ちになってしまっていました。
(この後、抗不安薬に依存することになっていくのですが、この時はもう不安が強すぎて、冷静さを失っていたと思います。)

医者の指示としては1日2錠まで飲める(1錠:6mg)からその範囲で調整してくださいとのこと。私は恐る恐る1錠の1/4の1.5mgを飲むことにしました。(当時も、もちろん依存への恐怖心はありました。)
そしたらなんと、頭痛はなくならないけれど、30分もすると嘘のように不安がなくなってきました。
その日は、枕なしでなんとか寝れたのを今でも覚えています。

翌日から不安と頭痛が収まらなくなる

翌日、朝起きると、不安も頭痛もかなり軽減していました。ただ、軽減していると言っても全くなくなったわけではありません。
「なんとか会社に行けるレベル」
「なんとか1人で身動きがとれるレベル」と行った程度です。
その日は月曜日だったので、不安と頭痛を抱えたまま会社に行きました。
そしたら午前中の会議中の出来事です。目の前のメンバーと話していると急に意識が遠のくような感じがあり、ドバッと手汗が出る感じがありました。その場は、なんとかメンバーに気付かれないように気合いで乗り切りましたが、その後の昼食を取る気もなくなり、メンバーには「体調がちょっと悪いから午後からは在宅するね」と行って、昼過ぎに家に帰るようにしました。

そこからは頭痛と不安との戦いです。昨晩、抗不安薬を飲んでしまったとは言え、やはり飲むのがまだ怖いと感じていました。
と、同時に「これだけ頭痛が続くのはおかしい、もしかしたら脳に異常が起きているのではないか」とも感じるようになりました。
携帯で「不安」「後頭部頭痛」と検索すると、「緊張型頭痛」というのが出てきて、「なるほど、疲れやストレスで後頭部に頭痛を感じるようになるのか」勝手に自己解釈して、とりあえずは一安心。
(この、携帯で身体の身体異常を調べるという行為が、後々になって非常に厄介なことになるともこの時は思ってもいませんでした。)

一安心したからといって頭痛が収まるわけではありません。
とりあえず、3月の時みたいにまずは生活習慣を整えてみようと思いました。ただし、この時は3月と違って数日経過しても一向に不安と頭痛がなくなりません。次第に私は、
「食欲もなくなり」
「夜も眠れなくなっていき」
「不安がどんどん強くなっていき」
「動悸や手汗が頻繁に出る」状態になりました。
不安が我慢できないときは抗不安薬のレキソタンを1.5mg飲むというのも少しずつ常態化するようになっていきました。
一応、頭痛が不安だったので、ベトナムの内科に通院はしました。そしたら軽く「疲れだと思いますよ」と言われ、もしだったら痛み止め(ロキソニン)出すので飲んでください。となりました。

それでもやはり頭痛が心配で、総合病院でMRIをとるか、とらないかと毎日悩んでいたことを覚えています。
(こういう身体の不調で気になったことを後伸ばしするのも、知らず知らずのうちに精神的ににストレスがかかっていることも後々知ることになります。)

自覚がなかったけれど、完全に身体に異変が起きていたこと

あと、妻に言われて気付いたことが、
私が「暑さを感じなくなっている」ということでした。

ベトナムは6月が一番暑い時期で、暑いときで40度を超えます。当然寝る時はクーラーや扇風機をうまく活用しながらでないと暑くて寝ることができません。
この時、私はクーラーもつけずに寝室にいても暑さを感じないばかりか、妻が寝室に入ってくると「なにこれ、暑すぎ!」って言っていたのを覚えています

私はこの時、むしろクーラーが寒いとまで感じるようになっていました。
それなのに、クーラーもつけずに寝ると、夜中に起きて、Tシャツは汗びっしょりになっている。夜中にTシャツを2回も3回も変えながら寝ていました。
(もうこの時には完全に自律神経が壊れてしまっていました。)

この状態のまま、7月に突入して、さらなるストレスが私にかかることになるのですが、これは次の記事にしたいと思います。

最後に

この6月の時、私はさすがに自律神経の乱れを自覚はしていました。
でもまだ、きっと不安障害までには至っていなかったと思います。この状況になっても、まだ、心の病になっているとは自覚していませんでした。
(そもそも、不安障害の明確な定義も難しいところではあると思います。)

この時、よく調べていたことは、「自律神経失調症を放置すると二次的にパニック障害や不安障害、うつ病になる」と書かれていた内容をたくさん目にしていたことです。
それでも、このときの私は「なんで自律神経失調症が不安障害とかになるんだろう?」とか意味のわからないことを考えていたのを覚えています
(無知というのは非常に怖いですね。)

それでは、次回の7月編も引き続きよろしくお願いします。

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