150円のお茶とカイロウドウケツ
挙式を終えて教会の扉が閉まり、祝福の拍手とアヴェ・マリアの音が小さくなっていく。
ヴァージンロードのお義父さんの表情、セレモニーで両親の手を握った感覚、家族の涙と万雷の拍手。
何物にも変えがたい重責と幸福を胸に、大きく深呼吸をした。
挙式直後の控え室で、「いい式だったよね」と、妻と2人で自画自賛し合った。妻の妹が泣きすぎて、妻は逆に泣けなかったエピソードもなんだか家族らしくてよかった。
この辺りから自分の中の"結婚式の意味"の変化をうっすらと感じ始めていた。
外はあいにく