簡単に本が1冊読める!Active Book Dialogueを試してみた話
このnoteはこんな人にオススメ🙋♀️
・Active Book Dialogue(ABD)を試してみたい人
・社内での勉強会を主宰する人
・積読が無限に増えていってしまう人
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こんにちは。まいまい (rotr9)です。今日は、初めてActive Book Dialogueを企画してみた話について書きます。Active Book Dialogue(ABD)とは一言で言うと、1冊の本をみんなで分担して読んで対話を深める読書法です。
もともとABDに興味はあったのですが、なかなか日程が合わずどのイベントにも参加できない悶々とした日々を過ごしていました。参加できないなら主宰するしかない!と思い、リモートで実施しました。
試してみた結果、
⭐️ 時間がなくても本が読める
⭐️ 本の内容をアウトプットすることで理解が深まる
⭐️ 新しい人や考え方と出会える
読書法でした。
Active Book Dialogue(ABD)とは
複数人で行う、ワークショップ形式の読書法です。
1冊の本を数人で分担して読んで、プレゼンし、そこから対話を深めます。
ワークショップの進め方は以下の通りです。
■ 基本の進め方
1. チェックイン
2. コ・サマライズ
L 本をパートで分担し、要約する
3. リレープレゼン
L 要約した部分を発表する
4. ダイアローグ
L リレープレゼンを聞いた上で、出た問いに沿って対話する
5. チェックアウト
詳しくは http://www.abd-abd.com/ を参照してください。
今回はコロナ禍で集まれない事情もあり、、2.コ・サマライズを各自でやってきてもらい、オンラインでリレープレゼンとダイアログを行ました。
ABDのやり方
ABDの形式にはいろいろあるそうですが、今回はリモートでの開催だったため、以下のような手順で行いました。
1.本を決める
題材の本はなんでもいいのですが、今回は新刊の「問いのデザイン」を取り上げました。
一人で全部読まなくてもいいのがABDのいいところなので、まだ読んだ人が少ないであろう新刊のほうが人が集まりやすいかも?と思いました。
2.人を集める
社内のslackで呼びかけ、「問いのデザイン」やABDに興味のある人たち7人が集まりました。
3. 前半戦を実施する
1日で2時間とるのはきついので、前半戦と後半戦に分け、
サマライズは各自でやっておいてもらう方式にしました。
前半戦はzoomを使って、15分程度で行いました。
■ 前半戦アジェンダ
・ABDについての説明
・本の担当を割り振り
ちなみに担当の割り振りは、タイトルと著者から親しみを感じた度合いを100段階で表してもらい、低い人から割り当てていく方式で決めました。
威勢よく大きな数字を言った人からは、のちに悲鳴が…(笑)
(前の部分も把握していないと要約が困難なため、後半にいくにつれて難易度が上がります)
リレープレゼン用の資料は、同時編集・閲覧ができるFigmaで作ってもらいます。各自の空き時間で資料を作ってきてもらうまでが前半戦です。
4. 後半戦を実施する
後半戦はリレープレゼンと、ダイアローグを中心に行いました。
こちらもzoomを使って、1時間とって実施しました。
■ 後半戦アジェンダ
・チェックイン 5m
・リレープレゼン 15m
・ギャラリーウォーク 2m
・ダイアローグ 30m
・各テーブルの共有 5m
・チェックアウト 3m
後半戦(WS)の実施ログ
今回のメイン🍽は後半戦だったので、どのように進めたか、何が起こったかを詳述しておきます。ここを読めばABDに参加したような気持ちになれるかもしません(なれない
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まず、チェックインです。
「普段の呼ばれ方」と、「いまの気持ち」をそれぞれ発表してもらいます。暑かったり、寒かったり、緊張していたり、わくわくしていたりする気持ちを共有することで、今後の対話をなめらかにします。
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次にリレープレゼンです。
一人3分の持ち時間で、作ってきた資料をもとに「本の著者になった気持ちで」プレゼンをしてもらいます。3分はなかなかタイトで、うまく端折らないと章全体を伝えられません…!
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リレープレゼンが終わると、ギャラリーウォークの時間を2分取ります。
今回は一人でスライドを見返し、気になった箇所に星をつけてもらいました。みんなの感情が動いたスライドが可視化されますw
(一人動いたスライド / 一人動いたスライド / 三人も動いたスライド)
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次にダイアローグを行います。
zoomのブレイクアウトルーム機能を使って2チームに分けて実施しました。資料を見ながらそれぞれの問いを付箋に書き、問いをもとに対話を深めてもらいました。
完全にグループに任せる形式にした結果やや戸惑いがあったので、ファシリテーターが常駐できない場合は、対話が進められるアウトラインがあったほうがよさそうでした。
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最後にチェックアウトを行います。
今回のダイアローグで、WSの目的は「お土産を持って帰ってもらうこと」という発言がでたので、「みんなの今日のお土産」を一言ずつ発表してもらいました。
ABDを実施してみて良かったこと
良かったこと① 時間がなくても本が読める
数人で分担して1冊を読むので、2時間程度で1冊の内容を知ることができます。短時間で集中して取り組めるので、「一人だとなかなか1冊読みきれない〜」という人にもおすすめです。
良かったこと② 本の内容をアウトプットすることで理解が深まる
一人で読んでると「わかったつもり」になっているところも、要約し、対話をする一連の流れの中で自分なりに噛み砕くことができます。
良かったこと③ 新しい人や考え方と出会える
(今回は社内で行ったのでほとんど知っている人同士だったのですが)ワークショップを通して、新しい人や考え方を知るいい機会になるなと感じました。知っている人同士でも、普段は話さないような問いを立てることで、今まで知らなかったその人の側面に触れる機会にもなります。
おわりに
今後はオンラインで人を募って開催してみたいなーと思っています。興味がある人がいらっしゃれば、コメントかDMでお声がけください〜!