見出し画像

NISMO 40周年記念展示@日産グローバル本社ギャラリー

 横浜の日産グローバル本社ギャラリーにて2024年9月3日から2024年10月15日までの約1か月間、NISMOの40周年を記念しての車両展示が開催されています。

詳細はこちら↓

横浜に行く用事が出来たらついでに寄ろうかな~ぐらいな感じでしたが、9月7,8日に東京タワーにて世界耐久選手権 (WEC) のポップアップイベントが開催されるため、9月8日に早速見てきました。

展示車一覧

270Rは実車を見たことがなかったのでどんなものか期待感を胸に。

午後東京タワーのWECイベントに行くつもりでしたので午前中、オープンの10:00に合わせて到着しました。日曜日なだけあってかなりのお客さん、特にお子さん連れや観光客の外国人が沢山。

左から日産 フェアレディZ バージョンニスモ タイプ380RS、
日産 スカイライン GT-R NISMO 400R (プロトタイプ)、
日産 シルビア NISMO 270R S14 (プロトタイプ)

まずはニスモロードカーの3台

日産 フェアレディZ バージョンニスモ タイプ380RS

Z33 タイプ380RS。2007年に300台限定で発売された車で、スーパー耐久参戦用に開発されたサーキット専用車であるバージョンニスモ タイプ380RS-Conpetitionの言わばストリート仕様。外装のエアロは基本的に既に発売されていたZ33 バージョンニスモと同じ。

日産 スカイライン GT-R NISMO 400R BCNR33 (プロトタイプ)
BCNR33-000106

続いてニスモ400R。この個体はシルバーのVスペックをベースにニスモが製作したプロトタイプ。400Rは専用のRB-X GT2エンジンを搭載し400馬力、限定99台で販売される予定でしたが1200万円という販売価格もあってか実際に製造されたのは55台の希少車です。

日産 スカイライン GT-R NISMO 400R BCNR33 (プロトタイプ) 内装

市販された400Rはすべて1996年製ですがプロトタイプの黄、赤の2台のみ1995年製。今回展示してあった車両のシリアルナンバーは上の記事の通りだとおそらく400R-000-T1 (市販モデルは400R-0数字二桁)だがエンジンルーム内にシリアルプレートがあるため今回は確認できませんでした。

↑ちなみに当時のサイトも残ってたりします。

日産 シルビア NISMO 270R S14 (プロトタイプ)

1994年、NISMO創設10周年に合わせて限定30台で販売されたNISMO 270R。希少度合いで言うと400Rよりも珍しい車両。

日産 シルビア NISMO 270R S14 (プロトタイプ) 内装
シリアルプレート

通常のシリアルナンバーは (0数字二桁) だがこの個体はX01。プロトタイプです。

400Rのプロトタイプは以前から横浜のニスモ大森ファクトリーなどに展示されていたので存在は知っていた一方、今回の展示概要を見たときに270Rなんて何処から持ってきたんだと少々疑問でしたがプロトタイプなら納得ですね。

ネットを漁ったらこんな記事が出てきました↑。

15年程動かしてなかったそうで…。最近のNISMO出展のイベント等に展示されてる記憶がなかったので、やはり長い間しまい込まれてたんですね。

2019年12月22日撮影
2023年3月1日撮影

ちなみにこのスペースはヘリテージゾーンと呼ばれ、いつもは座間記念庫から貸し出された車両を3台程展示しています。

座間記念庫についてはこっち↑に詳しく書いてあるので長いですがもしよろしければ…

手前から'24 MOTUL AUTECH Z (レプリカ)、'23-24 Nissan e-4ORCE 04

メインステージには現役仕様のSGT、FEマシン。

'24 MOTUL AUTECH Z (レプリカ)

2024年のスーパーGT GT500クラスに参戦するMOTUL AUTECH Z。ただこの展示がスーパーGT 第6、7戦と被っているのでおそらく開発に使われている230号車を23号車仕様にしたものかと。

'23-24 Nissan e-4ORCE 04

もう1台が2023-24年のフォーミュラEに参戦しているNissan e-4ORCE 04、Gen3規定のマシン。

2023 ジャパンモビリティショーにて撮影

昨年のジャパンモビリティショー出展車ということでカラーリングのみ今年の仕様に変わっています。実戦で使っていた個体なのかショーカーなのかはわかりません…

フォーミュラEはイベントのデモラン程度でしか走っているのを見たことがなくシリーズ自体もそこまで追っていないのですが、今年の3月にあった第5戦 Tokyo E-Prixにせっかく日本でやるならということでチケットを応募したのですが見事に落選しました….

手前から'92 ニッサン R91CP、
'98 ニッサン R390 GT1、
'90 カルソニック スカイライン (レプリカ)、
日産 アリア ニスモ FE0

隣には往年のレーシングカーがずらり。

'92 ニッサン R91CP

1992年のデイトナ24時間耐久レースにて総合優勝に輝いたニッサン R91CP。先代のR90CPは一部ローラ製のモノコックを流用していたが、R91CPからは完全に自社開発のマシンとなっています。

オロフソン選手も登録はされていたが出走はしていない
左のミラーはフェンダー、右はドア上部に。

この車両のみ9月17日までの展示となっており、入れ替えでニッサン R92CPが展示されます。

'92 カルソニック ニッサン R92CP
(日産ヘリテージコレクションにて2024年9月7日撮影)

多分展示されるのはこれ。もう1台YHPカラーのR92CPも持っているはずなんですが、だいたいこういう時に出てくるのはカルソニックの方なので…

'98 ニッサン R390 GT1

ニッサン R390 GT1。1998年のルマン24時間耐久レースで総合3位に入賞したマシン。

'98 ニッサン R390 GT1
'97 ニッサン R390 GT1
(イオンモール座間にて2024年3月3日撮影)

トロフィーの台座で肝心なところが隠れてしまっていますが、98年仕様は空力を考えてロングテール化されています。

'98 ニッサン R390 GT1
'97 ニッサン R390 GT1
(イオンモール座間にて2024年3月3日撮影)
'98 ニッサン R390 GT1
'97 ニッサン R390 GT1
(イオンモール座間にて2024年3月3日撮影)

細部を見るとかなりアップデートされていることが分かります。

1998年ルマン24時間耐久レース 車検証

車内を覗くと当時の車検証も発見。

'90 カルソニック スカイライン (レプリカ)

全日本ツーリングカー選手権 (JTC)に1990年より投入されたBNR32 GT-R。のなかでも特に初年度から人気があったカルソニック スカイライン。この個体は当時走っていた車両ではなく、星野一義選手が現役引退年のニスモフェスティバル2002に合わせて製作された1990年のチャンピオン仕様レプリカです。レプリカと言っても当時のスペアパーツを各所に使って組み上げられ、年末のニスモフェスティバルなどでも毎年走っています。

'90 カルソニック スカイライン
(富士モータースポーツミュージアムにて2024年6月9日撮影)

ちなみに本物のカルソニック号は富士モータースポーツミュージアムに展示してありました。こちらの個体もJTCを走った後JGTCにも出ているので、フロントバンパーの牽引フック取り付け跡などJGTC向けに仕様変更した痕跡が所々残っています。

BNR32はJGTCの初年度からいくつかのチームが走らせていましたが、グループAの箱をそのまま流用しているマシンも少なくないので、意外と当時のJTCの姿で残っていないことも多々あります。

'90 カルソニック スカイライン (レプリカ) コックピット

市販車のダッシュボードやドアの内張が残っているのもグループA規定ならでは。

右から日産 GT-R Premium edition T-spec R35、
日産 フェアレディZ バージョンST RZ34、
日産 フェアレディZ NISMO RZ34
(2023年11月3日撮影)
日産 GT-R R35 シャシー
(2023年11月3日撮影)
インフィニティ Vision QE CONCEPT
(2023年11月3日撮影)

常設展示されている現行車は実際に運転席に座ることもできる他、奥のインフィニティブースにも市販車やコンセプトカーが展示されています。

’92 デイトナ24時間耐久レース 優勝記念盾、
'69 第17回東アフリカサファリラリー クラス優勝記念バッチ
(2019年6月16日撮影)
ミニカー
(2023年8月10日撮影)

車両以外の展示はこんな感じ。

90周年のロゴ
数字の中をよく見ると….

そして歴代の日産車のミニカーも。

展示車の見学に加え、予約をすれば実際に現行車の試乗も出来たはずです (自分はしたことないですが..)。たしかGT-Rのみ年齢制限があったような..

また横浜に方面に用事ができたら寄ろうと思います。

詳しいことはホームページでご覧いただけます↓


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?