2024 世界耐久選手権 (WEC) 第7戦 富士6時間耐久レース
2024年9月13日~15日に行われた世界耐久選手権 (WEC) 第7戦 富士6時間耐久レースを観戦しに富士スピードウェイへ行ってきました。レースウィークのスケジュールは13日に前座レースのフォーミュラリージョナルジャパニーズチャンピオンシップ (FRJ) とWEC共にフリー走行、14日はFRJの予選・決勝とWECの予選、15日はWECの決勝とこんな感じ。今回は15日の決勝日のみ観戦に行きました。
WECは2013年以来11年ぶりの現地観戦。というのもここ1,2年で上位のHYPERCARクラスがかなり盛り上がっており、LMP1の末期と比べてもかなりの台数が走っているので、ここ数年を見逃したら後悔すると思い久しぶりの現地観戦へ行った次第です。
現地入り~決勝レーススタート前
当日8:00に現地入り。モビリタに駐車してとりあえずイベント広場へ向かいました。
まずは公式プログラムを購入。加えて入口ゲートで頂いたパンフレットには今回のピット割も載っていたのでかなり豪華。
今回プログラム購入時にステッカー引換券なるものを渡されました。話を聞くと特定の飲食店で1000円以上、販売ブースで2000円以上の買い物をすると参戦マシンのステッカーとランダムに引き換えられるらしく、券をもらうまで全く知りませんでした。
昼ご飯等で3枚引換券を頂いて結果は上の通り。できればGT3車両のチームも1枚欲しかったかな…。ブースにて交換ができると言われててっきりその場で別のステッカーと交換かと思いきや、相手を見つけて当人同士で交換というシステムらしく、結局相手を見つけるのが面倒でGT3車両は諦めました。
マシンのコースインが10:00、レース開始が11:00からということでそれまでイベント広場を軽く見ることに。
イベント広場中央には参戦全チームのマシンとドライバーが載った置き物?看板?がありました。コース上もそうですがイベント広場の出展ブースなども国内レースとはまた違った雰囲気でいい感じ。
15日はWECの決勝のみで、特に前座レースなどもないためイベント広場もわりと混んでました。なので展示車両の撮影は後回し。出展ブースもミニカー屋が3~4店、参戦チームの公式ショップに加えF1チームのウェアやキャップのディスカウントストアもありました。
朝ごはんを食べていなかったので軽食を買ってグランドスタンドへ。今回は自由席チケットを購入したのでとりあえずスタートとゴールはグラスタで見ることに。
マシンのコースイン10分前にはエアレースパイロットの室屋義秀選手によるデモ飛行がありました。
続いて自衛隊のヘリコプターも。ざっと調べたのですがUH-1J型?(多分違う…..)。車以外全く分からないので…………。まぁなんか飛んでました…….
10:00になって続々とマシンがコースインしてきました。
今回HYPERCARクラスのポールポジションは2号車のキャデラック、LMGT3クラスは55号車のフェラーリ。
見てわかる通り仮グリッドも横2台ずつではなくルマン式。カッコイイ。
ちなみにセーフティーカーはポルシェ 911 ターボ S。今回のレースで数回セーフティーカーが入る場面がありましたが、かなりのペースで飛ばしてました (笑)。
決勝レース 午前
グリッドウォークや国歌斉唱が終わり午前11時、決勝レーススタート。
スタート2周目の1コーナーでいきなりHYPERCARクラスで多重クラッシュ。5号車はリアウイングが無くなって戻ってきました。
再スタートしてからしばらくは順調に周回数が経過。
1時間ほど経ってグラスタからピットロード出口付近の芝生ゾーンへ。1コーナーブレーキング手前の一番スピードが乗っているポイントです。
写真を何枚か撮ってイベント広場に移動しました。
イベント広場
トヨタ ミライのコンセプト?試作?モデル。市販化はされるのでしょうか。
プジョーブースには9X8のショーカーが。こちらは1週間前の東京タワーのポップアップイベントからそのまま持ってきた車両ですね↓。
ポルシェブースにもショーカーの963がありました。が上の9X8とは違い内装も無い完全な展示用のモックアップ。ポルシェのディーラーなどでもよく展示されている個体ですね。
レクサスブースにはまっさらなRC F GT3が置いてありました。形状から見て改良前の2015年モデルですが、大体この手の型落ちGT3車両は実戦引退後カラーリングを剥がされ展示車の道を辿ることが多いので車内を見てみると…
GTAのステッカーがありました。スーパーGTでLMコルサが2016年まで走らせてた元SYNTIUM LMcorsa RC F GT3です。
フロントリップにうっすら当時の面影が残っていました。
続いてホームのトヨタブース。こちらのGR010も東京タワーから9X8と共に持ってきた個体です。他の場所での展示含め何回見てるんだろうこれ。
2018-19年のWECに参戦したTS050。東京タワーのイベントと同じく前のモニターに富士スピードウェイの走行映像を流してドライバー視点が楽しめる乗車体験を行っていました。GR010と同じようにそのまま持ってきた個体かと思いきや、東京タワーは2016年仕様、こっちは2018-19年のルマン仕様と微妙に変わってました。
分かりにくいですがCN:TS050 16-04。トヨタ系のイベントや今は亡きお台場のMEGAWEBによく展示されていた個体です。この年はトヨタ初、日本車×日本人ドライバー初、日本車としても91年のマツダ 787Bに次ぐ2度目の総合優勝ということでイベント需要のあるカラーリングなんでしょうね。
2024年の世界ラリー選手権 (WRC) に参戦するトヨタ GRヤリス ラリー1のレプリカ。WRCも行ったことがないので、ラリージャパンが開催されているうちに1回は見に行きたいカテゴリーの1つです。
WRCのTGRドライバーセバスチャンオジェ選手とカッレロバンペラ選手が監修の下限定販売されたGRヤリス。数日前に納車ツイートをXで見たので、既にデリバリーが始まっているそうです。
2022年のスーパー耐久 ST-Qクラスに参戦したルーキーレーシングの水素カローラ。2023年より液体水素へスイッチしているため前年のこの個体は気体水素を燃料として戦った車両。
トヨタ GRヤリス H2コンセプト。上のスーパー耐久に参戦している水素カローラと同じパワートレインを搭載し、2023年のグッドウッドにてデモランなども行った車両です。
トヨタって毎回レースやイベント出展するときはかなりの台数持ってきてくれるので見応えがありますね。
イベント広場の中央にはフランス料理の飲食ブースもありました。
決勝レース 午後
イベント広場をウロウロした後は地下トンネルをくぐって第3セクター方面へ。
アドバンコーナー、ですが今回はミシュラン一色。持ってるカメラだとこの距離が限界なのでいい加減望遠レンズが欲しい今日この頃。
300R。普段こっちの方で観戦しないのでいろいろ新鮮でした。
ダンロップコーナー。富士スピードウェイでは1コーナーと同様ハードブレーキングが見られるポイントです。車速もコースの中で1番落ちる為アドバンコーナー、後述するGR Supraコーナーと並んで絶好のフォトスポット。
S字。異クラス混走カテゴリーはやっぱり見てて面白いです。
13コーナー。
GR Supraコーナー。ここでもしばらく写真を撮ってレースも残り2時間弱となりました。
14日の予選日と15日の決勝日は奥に見えるルーキーレーシングのさらに隣にあるシェイドレーシングのファクトリーも特別開館していたので見に行こうか迷ったのですが、想像以上に日差しが強く歩き疲れたので諦めました…。
ファクトリー内では過去の競技車両や現役車の整備風景が見られます。今回行けば今週末の菅生戦に向けて整備されていたであろうスーパーGTのGR86とかもおそらく見れたのですが暑さには勝てませんでした。
ファクトリーの一般公開は基本SGTやSF、WECなどのビッグレースがある週末だけなので中々タイミングが…。
話を戻して、途中遅めの昼食を買っていたところ63号車のランボルギーニがマシントラブルでリタイア、さらにはお手洗いに行っている最中に5号車のポルシェと8号車のトヨタが接触して両車リタイアとなり、ちゃんと大事なところを見逃しました。
ゴールまで残り1時間となったところで2号車のキャデラックが100Rでスピン。ダメージを抱えたまま何とかピットまで戻ってきましたがここでリタイア。途中他車との接触で順位を落としていましたが、ポールスタートで前半良い走りをしていただけに残念。
終盤になってアクシデントが増えましたが、その後は順調に周回数を重ね17:00になりチェッカー。
HYPERCARクラスの優勝は6号車のポルシェ 963、2位に15号車のBMW、3位に36号車のアルピーヌが入賞という結果になりました。BMWはチームとして、アルピーヌは現在のマシンA424に変わってから初の表彰台を獲得し、特に36号車は終盤12号車のポルシェとの激しいバトルを制した上での表彰台だったので良いものが見られました。36号車をドライブしていたミックシューマッハ選手も報われて良かった。
LMGT3クラスは54号車のフェラーリ 296 LMGT3が優勝、2位に92号車のポルシェ、3位に46号車のBMWが入賞。46号車のBMWは2輪で大活躍したバレンティーノロッシ選手もドライブしており、今回のレースでも46のグッズを持った方をたくさん目撃しました。
第7戦富士終了時点でのポイントランキングはこんな感じ↑。HYPERCARクラスは6号車のポルシェが一歩リード、LMGT3クラスは92号車のポルシェがこの富士をもってシリーズチャンピオンに輝きました。やはりポルシェは耐久レースの名門ですね。
まとめ
今回久々のWEC現地観戦でしたがレース内容も途中忙しい場面もあった中で大いに楽しめました。地元トヨタ勢がクラッシュやペナルティで振るわなかったのが少し残念ですが、7号車はまだチャンピオンの権利が残っているので最終戦も頑張ってほしいところです。
また6時間の耐久レース故普段のスーパーGTなどではあまり観戦しないエリアも楽しめてある意味のんびりレース観戦できたのも良かったかなと。
あと今回のレースはWEC富士戦で過去最多の来場者数だった模様です。参戦ドライバーもF1経験者や日本にゆかりのあるドライバー等々豪華なので、まだWEC現地観戦未経験の方にもおすすめです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?