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動悸で仕事ができなくなった話②

すでに①でお話ししたタイトルの事は

簡単に言うと、仕事を教えてくれる同僚がパワハラ気質で、
上司にあたる人間もそれを見て見ぬふりをしていたことで
心身ともに疲弊し、ある日、動悸が止まらず仕事に行けなくなった話…
として始まりました。


実は動悸は突然始まったものではなくて、
その職場に通い出して数か月経った頃から家で静かに過ごしていても、
寝ていてもドキドキする心臓の音がうるさいくらい自分から聞こえ始めていました。

これはおかしいな
良くない兆候だな

と本当はとても不安に思っていました。

その時から異様に血圧も高くって、
持病で通っていた病院からも「血圧高いから家でも測るようにしてみて」と注意喚起されていました。

更年期になるとその期間、一時的に血圧が上がると聞いていたので、
この時もきっと更年期障害の一環なのだろうと、思い込もうとしていました。
多分、職場での人間関係で自分が追い詰められていると意識したくなかった
その表れだったのだと思います。

仕事に行けなくなってしまったその日の朝は血圧180を超えていました。

その日は腹痛がひどくて行った病院だったんですけれど、
長いこと診てくれている掛かりつけの先生だったから、
さすがにおかしいって思ってくれたんでしょうね
有無を言わさず検査を受けるよう言われました。

今でもあの時、病院に行かず無理して仕事に行っていたら
最悪な事態もあったのかもしれない…と思います。


それは前日から始まっていました。


気に入らない相手に対して電話を叩きつけるように切る

これが彼女のクセでした。
私が仕事に行けなくなった前日、まさにそれが起こりました。

ガチャン!!!!!!

怒鳴りつけ、捨て台詞を吐いたかと思うと
思いっきり電話の受話器を叩きつけた彼女。

またいつものことだな…

内心思って、私は努めて冷静に彼女に聞きました。
「また何かあったんですか?」

彼女の機嫌の悪さを放っておくと、とばっちりがあるかもしれないと恐れて
あえて私は彼女の機嫌をとるために、こう言ったフォローを入れるようになっていました。

そんな機嫌を取ろうとしている私の心の内を知ってか知らずか
彼女は妙に相好を崩してひとしきり電話の向こう側にいた仕事のできない後輩に向けての悪口や悪態をグチをこぼしてるかのような口調で私に語った…んだと思います。

実は内容を覚えていません。
この時、私は彼女の怒りが私自身ではないということだけに安心して
他の人のことなんてどうでもいいという気持ちになっていました。

私も自分を守ることに必死でした。

彼女から執拗に粘着されて日々叱責を受けていた彼女の後輩は
数ヶ月後この会社を去ると聞いていていたからです。
次は私の番だな…と実は心の中は嵐が吹き荒れていました。

デスクに忍ばせてあった個包装のチョコレートを彼女の前に差し出して
「大変ですね」
となだめるように声を掛けて渡したのが、思えば最後の会話になりました。

私は彼女の後輩が去るよりも早く、
この会社を去ることに結果なってしまいました。

私が彼女から受けていた様々なことはまだまだ序の口だったと思います。
でもそれですら無理でした。

入ってひと月経とうか経たないかという頃

人が根付かない
スグに辞めてしまう
みんなもたない
あの人は怖い


そんなウワサをあちこちで聞くようになっていました。
もうそのころから気づいていたんですよね。
この人は人を辞めさせてしまういわゆるクラッシャーなんだなって。


見つからない書類を延々探させたり
(1時間くらい探して結局、彼女が探せと言った場所にはないことが判明)


彼女のチェック待ちになっていた案件が放置され、それを問いただすと、
リマインドしなかった私が悪いと言われたり(理不尽極まりない)

役所の受付で明らかにこちらの不手際で通らなかったことを
持ち帰った際、役所の人が間違えている可能性もあるのに、
なぜそれを問い詰めてこないのか?となぜか私に詰めてきたり
(意味が分からな過ぎて、何も反論できなかった)


詰められる理由もなく詰められる。
キレられることはないにしろ、
意味なく詰められるのはしょっちゅうでした。


あ、でもちょっとした誤解があるようなのでかなり控えめではあったんですが言い返した時は、プチギレされましたね。
“言い返す”行為そのものを受け入れられない様子でした。


文章力の無さもあってうまく言葉にできないのですが、
この地味に精神を削ってくる彼女の態度や言動は枚挙にいとまがありません。

毎日何かしら心に小さな傷をつけてくる出来事があり、

何であんな風に言ってきたんだろう?
なんであんな態度をとってくるんだろう?

毎日お風呂に入ってる時間、その日言われた事やされた事をモンモンと反芻する日々が続きました。

次第に家に帰ってゆっくりしていても、週末の休みになっても、
お盆などの長期休暇ですら気持ちが落ち着かなくなっていました。

もう鬱の一歩手前ですよね。
とにかく何も楽しめなくなっていました。

なのに辞めようという選択がなかなか選べずほんとうに苦しかった。
職場の環境や仕事自体に不満が少なかった分、余計にここで頑張りたい
頑張らないと…というあきらめの悪さみたいなものが邪魔をしていたんだと思います。

もう少しそういった考えを自分に許せる状況であったなら
部署替えという選択肢も視野に入れて、
上司に相談できたかもしれないのに…。

実際、辞意を伝えた時、部署替えの話も出たのですが、
私はもう二度とあの場所に行きたくなくなっていたのと、
そんなことを考えられる状態でもなくなっていて、
結局それを正直に伝えて辞める選択をしました。

実際に辞めるまで、
診断書を取ったり傷病休暇の申請をしたり、
しんどいのにやらないといけないことも多かったりで
実際に退職するまで時間が掛かったので、その辺りも話していけたらと
思っています。

長くなってしまいました…。
ここまでお読みいただきありがとうございます🌷

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