必然か偶然か。こうしてフランクは山梨でぶどう農家になった。pt.2
道に迷うに身を任せ車を走らせていると、青年が古民家でぶどうをパッキングしているのが目に入った。
思わず車を停めて、「ぶどう売ってくれない?」と声をかけた。
青年は快く、受け入れてくれた。
話してみると、彼も異業種から就農したという。
「ぶどう農家になりたいんだったら、俺が教えてあげるよ」と言ってくれた。
それからフランクが畑を借りるまで、3年かかった。
これもまた、不思議出会いだった。
畑を求めて車を走らせていた時、偶然出会った農家さんが耕作放棄地へ連れて行ってくれたのだ。
「俺についておいで」と言ってくれたその農家さんは、今ではフランクのお向かいさんだ。