ずるい生き方
転職したあの人
昔の同僚で、全く病んでいないにも関わらず、メンタル不調のふりをして病休をとり、計画的に転職活動をして見事に転職していった人がいた。優秀で仕事がよくできるため、激務部署にばかりとばされていた人だった。会社への不満をため込んでいたが故の行動だった。規則を悪用しているわけで、真面目にやっている他の人からしたらとんでもない話だ。同じ部署の人たちも散々迷惑を被っただろう。
小心者の自分
私にはそんなことはできないと思った。皆に申し訳ないとか、誠実でありたいとか、そんな綺麗な理由ではない。単純に仮病であることを隠し通せる気がしないからである。そもそも心療内科か精神科の医者に診断書をもらうところから始めなければならないが、虚偽の訴えであることを見破られてしまう気がする。とてもできる気がしない。あと、周囲に大きい嘘をつくのは精神的に負担がかかると思う。
自分ファースト!
自分の人生を第一に考え、ルール違反をしてチャンスを掴もうとするやり方は、ずるくて悪いことかもしれない。けれどそういう生き方もありだと思う。やるべきことに集中して、道を切り拓いていくたくましさが羨ましい。勿論犯罪や他人を傷つけることは論外だし、どこかでしっぺ返しを食らうこともあるが、やったことの結果も罪悪感も受け入れる覚悟があるなら、誰に責められることがあるだろう。