第54回 蛍
昭和二十年九月二日太平洋戦争、終戦。
小さな国日本が、
強大な連合国を相手に無謀な戦争を仕掛け
結果、膨大な犠牲を払っておきながら、
無条件で降伏するという日本にとっては
最悪の人災でした。
戦争なので、どちらにも言い分というモノが
あって当たり前です。
この時日本は、当然の如くアメリカ一国でさえ
圧倒的な国力の差があることが分かってました。
では何故、それでも戦争に
向かわなければならなかったのか・・・?
今も昔も、戦争が起きる主な要因として
資源が挙げられます。
今でもソコに資源があると分かれば
昔から決まってた取り決めなど無視して
急に、我々の領土だ! とか主張して
実効支配してる国もありますからね。
当時、欧米諸国は日本よりも広大な
土地を有しつつも、東南アジアなどの国々で
植民地支配を続けていました。
一方の日本は、資源確保の為に主に
アメリカと貿易していましたが、世界恐慌などの
影響で生糸の輸出が激減し、
深刻な不景気となって多くの銀行や会社が倒産
するなど大変な死活問題となりました。
資源確保が難しくなってしまった日本は
それならば致し方ないと、欧米諸国に習い
中国や東南アジアへ軍隊を進めて
植民地支配の道を選びます。
植民地支配というと聞こえが悪いですが、
日本には、同じアジアの仲間同士
欧米列強の支配から解放しようという
信念も有りました。
実際、同じ支配でも欧米列強と日本とでは
かなり扱いの違いがあったという話があります。
しかし、自分らのやってる事はさて置いて、
これに反対する欧米諸国の対立が切っ掛けとなり
真珠湾攻撃へと突き進んで行く事になります。
日本人というのは、良くも悪くも潔い人種だと
小生は思います。
始める時も、よせばいいのにこちらから
奇襲を仕掛け、わざわざ相手に戦争の意思を
見せ付け、大義名分まで献上しますし
負けてみれば、真実はどうであれ
負けは負け。勝者には絶対服従の姿勢が
感じられます。
それは今現在に措いても
欧米各国に対する態度で分かります。
小生は祈らずにはいられません・・・。
地獄の業火に焼かれて亡くなった人々と
本当はそんな人々を守るために
たった一度の生涯を捧げた英霊達に
いや、戦争で犠牲になったすべての方々へ
こんな世界でごめんなさい。
(有難う御座いました、音量にご注意ください!)