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debupinoko
残りゆくもの
ひとつひとつ手に取り、触れ、想いを巡らす。
出会いや別れを繰り返しながら。
これからも共に歩んでいきたいモノ。今までありがとう、と
感謝をこめて手放すモノ。
道は違えど、あたたかさは残りゆく。
思い出たちが繋いでくれる。
側にいてくれるモノたちと、そんなふうに付き合っていけたら、と思う。
モノに想いがあるかはわからないが、私を支えてくれていることに変わりはないのだから。
人とものなだけで。
お互い心地よくいられたら、と思う。
きっと、ずっと変わらないものなどひとつもない。
これからも共に、と思っていても離れることだってある。
それでいいんだと思う。
自然なこと。
変化すること、手放すことを恐れる心は、執着を生む。
執着は重く、あたたかさを忘れさせる。
別れを選んでも、また違う形で出会う日がくるかもしれない。
それはわからない。
見えるものが全てじゃない。
目には見えなくとも、残るものはあるから。