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【パン活のすすめ】レッサーパンダをこよなく愛する活動スタート!

それは1枚のツイートから始まった

普段からTwitterを使用している人なら、一度は下の写真がどこからか流れてきたのを目にしたことがあるかもしれません。そう、威嚇し合っているレッサーパンダの姿が「バンザイ(\(^o^)/)をして、まるで挨拶しているかのようだ」という愛らしさが評判を呼んでいるのです。

通常、筆者は全ての写真・動画に出典を明記するようにしているのですが、実はこの写真がいったいどこから発信されたのか、いくら調べても不明でした。【後日、別のフォロワーの方から教えていただき、ようやく発信元が判明しました(更新:2022年11月5日)】「動物 かわいい」などのキーワードで検索すれば、Pinterestなどでも頻繁に流れてきますね。それほど世界人口に膾炙しているのは、さすが名場面たる所以なのでしょう。とにかく、毛のモフモフ感に加えて、胴長短足でなんだか間が抜けているようにも見えるし、文句なしにめちゃめちゃ可愛い♪

もともとラッコに魅せられて、Pinterestで癒し画像・動画を浴びるように見ていた筆者でしたが、そのうちラッコや他の可愛い系動物(ハリネズミやクアッカワラビー)に紛れて、レッサーパンダも登場するように。その時点では、まだまだ「ふ~ん、フツーに可愛いよねー」くらいの軽い気持ちで受け流していたのです。

レサパンのぬいぐるみを侮るなかれ

転機は、奇しくもぬいぐるみでした。たまたまアマゾンで見つけたのですが、動物のぬいぐるみメーカーである株式会社タケノコが製造・販売しているもの。最初はラッコ、次いでレッサーパンダをお迎えしたところ……これがもはや溺愛レベルにまで発展し、ついに「ぬいぐるみでこんなに可愛いのだから、本物はもっと可愛いのに違いない!」という結論に達したというわけです。実際、このぬいぐるみは大変よく出来ています。こちらのMサイズは人間の赤ちゃん大だし、抱き具合もほどよい弾力。そして手触りのよい毛並みもなめらかで美しい(いや、別にタケノコ社の営業マンではありませんよ!)。

筆者のプロフィール写真にもなっているレサパンのぬいぐるみ

もう一人(もはや擬人化)我が家にお迎えしたのが、野生動物に特化した海外生まれのぬいぐるみメーカー「Wild Republic」の子(下の写真)。こちらはややリアル感が勝って、甘くないフェイスがいかにも外国らしいですね。日本の動物園に併設されているショップで売られているのは、どうしてもお子ちゃま受けのする甘々な玩具になりがちですが、そこはそれ、完全に個人の好みの問題です。

毛の色の配置などがなかなかリアルに再現された、外国製のぬいぐるみ

やがて、レサパン(=レッサーパンダの略)の動画視聴に泥沼のようにハマっていく筆者。そうです、生身の個体を見に行く前に、まずは予習をせねば!

日本各地で拡散されるレサパン愛

動物愛好家による、プロ仕様のカメラで撮影された本格的な美しい作品もあれば(ピントの合わせ方などが見事!)、スマホでなんとなく手軽に撮れちゃった可愛いものもあって、SNSも使い様によってはレサパン天国です。

さすがに愛好家の作品は著作権の面を考慮して控えますが、いわゆる撮れちゃった系、あるいは動物園の公式チャンネルが発信している中から、筆者が何度も見返すほど好きな可愛さ満点のショートムービーをご紹介します。

まずは、那須どうぶつ園の一幕から。おそらく、通りがかったお客さんによって偶然に撮られた、奇跡の一瞬。まるで本パン(人間でいうところの「本人」)が自分を人気アイドルだと分かってわざとやってるだろ! と思わず突っ込みたくなるほどの、絶妙なあざとさじゃないですか?

そして天王寺動物園の飼育員さんが撮影した、レサパンによるASMR(笑)。超どアップのなんとも愛くるしいレサパンフェイスとも相まって、サツマイモを咀嚼するネチャネチャ音が耳に心地よい!

こうして身近に癒し動画が見られるなんて、シヤワセ~。

海外の動物園が発信するリアルタイム動画

スウェーデン南西部のブーヒュースレーン(Bohuslän)地方にある「Nordens Ark」という動物園では、仔レッサーパンダの巣穴にライブカメラを設置し、24時間365日のリアルタイム動画をYouTubeで配信しています。

チャット上では、世界中のレサパンファンが常に十数名集まっており、すっかり名前が“顔なじみ”になって挨拶を交わすように。皆さん、本当に温かい善良な人々……そうなのだ、レサパン愛好家に国境はない!

本場・中国の動物園でもシセンレッサーパンダは人気者

こちらは「Red Panda Lover」という、おそらく中国もしくはシンガポールから発信されているYouTubeのレサパン愛好チャンネルです(動画中に流れる「萌萌小動物」というロゴもなにげに可愛い)。

北京と上海のちょうど中間辺りに位置する山東省にある、中国最大の「済南動物園(Jinan Zoo)」に住むAceちゃん(雌)をフィーチャーしたこの動画がたまらない……。日本にも数々の愛らしい推しパン達が勢ぞろいしていますが、これほど屈託のない笑顔で愛嬌のあるレサパンが他にいるだろうか? 悶絶必至の愛くるしさであること請け合い!(筆者は見る度に、喜びの奇声を発しています)

野生のレッサーパンダに思いを馳せる

言わずもがな、YouTube上にはレサパン愛に溢れた、多くの名動画を見つけることができます。これまで挙げた癒し系の動画以外にも、見ごたえのあるドキュメンタリー番組を一つご紹介しましょう。

Real Wild」は、文字通り野生の動物を追ったドキュメンタリーシリーズ。絶滅危惧種としてレッサーパンダが世界中の動物園で繁殖が試みられる中、以下の番組は、レッサーパンダの故郷であるヒマラヤ山脈のパンチェン谷(Pangchen Valley)で撮影されました。過去20年だけで、野生のレッサーパンダの頭数は半減。地元の人々でさえも、レッサーパンダを見掛けることが稀になってきたといいます(ここでは、日本で大半を占めるシセンレッサーパンダではなく、顔がやや白っぽいニシレッサーパンダですね)。

地元のチベット系モンパ族の言葉で「Thungmo」と呼ばれるレッサーパンダですが、相当な山奥にまで分け入らなければ見つからないほど、稀少になってしまっているようです。チベット仏教を信仰してきた長い歴史の中で、大地と生命に深い敬意を抱いてきたインド・ブータン・チベットの国境辺りに住む人々は、レッサーパンダを無闇に狩ることはありません。部外者が法律で禁じられている罠を仕掛け、不法に捕獲しているのです。

「私たちはレッサーパンダを神の権化と考えてきました。レッサーパンダを見ると幸せに感じます。昔は崇敬の対象でしたが、保護活動を始めた今、もっと彼らについて知らなければなりません。私たちは心からレッサーパンダを守りたいのです。動物が穏やかに暮らせるようになるには、(人間の住む区域とは)別の場所を確保する必要があります」

(モンパ族の村長の言葉より)

「自分が幼い頃は、レッサーパンダを捕まえて一緒によく遊んだものです。でも親達から『それは罪だ』と叱られるので、放してあげました。

「飼い犬がレッサーパンダを嚙んでしまった時、とても悪いことをしたと申し訳なく思いました。我々は仏教徒ですから、殺生をしたくありません。鳥でさえも傷つけない」

(村人達の言葉より)

若き探検家の人が「自然を敬う地元のモンパ族の人々によって、地道に共生的な保護活動がなされている限り、レッサーパンダの将来は決して暗くない」と希望的に語っていたのが印象的でした。

筆者はレッサーパンダに魅せられる前からチベットが好きでしたが、まさかこんな形で好きなものが邂逅するとは、なかなか感慨深いものがあります。


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