ジェフ・ベックの訃報に寄せて
ジェフベックが亡くなった。
享年78歳。
「英国出身のエリック・クラプトン、ジミー・ペイジとともに世界三大ギタリストとも称された。」
と言われるほどの存在だが、ジェフ・ベックがもっとも「ギタリスト」という言葉にふさわしいように思う。
彼の曲は、ギターのインストだがヴォーカルがなくとも充分成立する。むしろヴォーカルは不要なのだ。
他のギタリストで、それができる人間がどのくらいいるだろうか?
普通のギタリストは、ブルースやロックというカテゴリーにある意味「収まっている」ことが多い。
しかし、ジェフ・ベックはカテゴリー分けするのがむずかしい。彼の作品はいつも進化し続けていたし、デジタルによる打ち込みを取り入れるなど、常に時代にキャッチアップしていたからだ。その姿勢は78歳で亡くなるまで続いた。尋常ではないと思う。
進化しつづけていたといったが、不思議なことにジェフ・ベックの本質的な部分は変わらない。いくらデジタルを使おうとも、彼のストラト+指引きによる、あの独特のサウンドはやっぱりジェフ・ベック。
アルバムの中では、一般的に ”Blow By Blow” が名作だと言われる。
確かにそれはそうなのかもしれない。"Cause We've Ended As Lovers"のギターソロは最高にカッコイイ。
でも、個人的に一番好きなのは ”You Had It Coming”。
一曲目から、「こんな解釈のブルースがあるのか!」と衝撃を受けたのを今でも覚えている。
色々と語りだせばキリがないが、とにかくジェフ・ベックありがとう。
R.I.P
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