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子ども向けYouTubeチャンネルと大人向けチャンネルの違い - 運営経験から見えてきたこと

はじめに

2023年末から子ども向けのYouTubeチャンネルを運営している Rosh です。

きっかけは、娘のために買ったLEGOに自分がハマってしまったことでした。 「せっかくLEGOを買うなら、ストップモーション動画を撮影してみよう!」と思い立ち、YouTubeチャンネルを開設しました。
ところが、LEGOよりもカプセルプラレールのきかんしゃトーマスの動画の方が人気になってしまい、現在では、

  • 主:カプセルプラレールのきかんしゃトーマス

  • 従:LEGOの背景

と、主従が逆転しています (笑) 。
でも、もともときかんしゃトーマスも好きなので、楽しくYouTubeに動画を投稿しています。

※トーマスが好きなお子さんがいる方は、ぜひ一度動画を見に来てください!

子ども向けチャンネル運営で気づいたこと

以前、子ども向けではない通常のチャンネルもいくつか運営していました。 通常のチャンネルと比べると、子ども向けチャンネルにはいくつかクセがあるように感じます。今回は、その特徴を、私の経験を交えながらご紹介します。

1. リピーターの重要性

人気動画の視聴者の動向
視聴者の動向。ほぼリピーターと新しい視聴者数が同じ。

子ども向けチャンネルでは、リピーターが非常に重要です。

私のチャンネルで最も再生されている動画のアナリティクスを見てみると、リピーターの視聴者が新規視聴者と同数以上いることが分かります。

大人であれば、一度動画を見て満足すれば、同じ動画を繰り返し見ることは少ないでしょう。
しかし、子どもは気に入った動画を何度も繰り返し見たがります。

ですから、「子どもが繰り返し見たくなる動画を作れるか」が、子ども向けチャンネルを運営する上での重要なポイントの一つと言えるでしょう。

2. 動画投稿頻度とチャンネル成長の関係

子ども向けチャンネルでは、動画の投稿頻度 は、チャンネル登録者数や視聴回数に、必ずしも比例するわけではないようです。

【私の失敗談】

投稿数とともに視聴者数が激減するグラフ
視聴回数の推移。投稿数を増やした9月半ばから視聴回数は減少傾向……。

2024年8月までは、多くても週に2本、だいたいは週に1本程度の頻度で動画をアップロードしていました。
しかし、チャンネルが成長してきたので、欲を出して週に3本、4本と動画投稿を増やしたところ、2024年8月に50.2万回再生されていたものが、9月には16.6万回まで減少……。
なんと、約33%も減少してしまいました…。
現在は、再度ペースを週1程度に戻し、様子を見ています。

【なぜ投稿頻度を増やすと再生数が減るのか?】

この現象には、以下のような理由が考えられます。

  • 子どもの視聴習慣: 子どもは、大人ほど「新しい動画」への期待感が高くありません。むしろ、「好きな動画が見つからない」という がっかり感を与えてしまう可能性があります。

  • 視聴時間の制限: 多くの場合、子どものYouTube視聴時間は、親によって制限されています。そのため、毎日新しい動画をアップロードしても、すべて視聴されることは難しく、 一本あたりの動画の再生回数が減ってしまう可能性があります。

  • アルゴリズム: YouTubeのアルゴリズムは、 視聴維持率視聴回数などを指標に動画を評価しています。一本あたりの再生回数が少ないと、アルゴリズムの評価が低くなり、 おすすめ欄に表示されにくくなる可能性があります。

これらのことから、子ども向けチャンネルでは、 動画の投稿頻度を上げすぎない方が、チャンネルの成長には良い影響を与える可能性があります。

3. 短い動画の価値

こども向けチャンネルでは、 短い動画の価値が低いと感じています。

【通知が届かない】

こども向けチャンネルの特徴の一つが、動画を投稿しても通知がチャンネル登録者にいかないことです。
つまり、チャンネル登録をしていても、新しい動画がアップされたかどうかは、そのチャンネルのトップ画面にいかなければ確認できません。

大人であってもそんなメンドウなことはしないのに、こどもがそんなマメなことをするとは思えません。
そうなると、こども向けチャンネルで投稿した動画がこどもに発見されるのは、YoutubeのTOPページのおすすめか、他の動画の関連動画欄しかありません

幸い、こども向けに設定した動画は、他のこども向け動画の関連動画に表示されやすいというメリットがあります。
しかし、関連動画になんでも表示されるわけではなく、やはりYoutubeにある程度評価された動画じゃないと表示されない気がします。

【YouTubeの評価が低い】

そうなると、こども向けに設定した短い動画はなかなかこどもたちのもとにいかなくなります。
もともと短い動画は内容が薄いとして、Youtubeから評価されにくいのですが、通知が届く通常の設定であれば、視聴者の目に留まります。
しかし、通知がいかないこども向け動画はおすすめや関連動画に大きく依存するので、Youtubeに評価されにくい短い動画はなかなか視聴されません

【まとめ動画の活用】

短い動画は、単体で投稿しても視聴されない可能性が高いため、 まとめ動画 として再利用するのが効果的です。

こども向けに設定した動画は、次に視聴してもらいたい動画やおすすめ動画を表示する「終了画面」の機能が使えません。
(たぶん、こどもに意図しない動画を視聴させないためなのでしょう……)

だからなのかはわかりませんが、こども向けチャンネルでは、見てほしい動画をまとめた「まとめ動画」がよくアップされています。

親目線で見ても、自分で動画を切り替えられないこどもにとって、好きなチャンネルのまとめ動画はぴったりなように思えます。

そのため、短い動画をアップして「視聴回数のびなかったな~」とガックリしても、まとめ動画としてアップすれば、意外と人気になるかもしれません。

まとめ

子ども向けチャンネルと大人向けチャンネルでは、視聴者の行動やYouTubeのアルゴリズムが異なるため、運営方法も工夫する必要があります。

  • リピーターを増やす

  • 投稿頻度を調整する

  • 短い動画はまとめ動画などで活用する

などを意識することで、より多くの視聴者に動画を届け、チャンネルを成長させることができるでしょう。

またこども向けチャンネルで知見がたまったら共有しますので、このnoteのアカウントもフォローしてもらえればうれしいです!

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