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「RDG レッドデータガール⑤・⑥」/荻原規子


<毎週1冊、小説を読むPJ>… No.19,20
読了日:8.15,16

「RDG レッドデータガール」について

作者:荻原規子
出版社:角川書店



図書館で、5巻・6巻を同時に借りたのが間違いだった。
5巻を読み始めて、もう続きが気になって仕方なくて、2日間で2冊を読み終えてしまった。


読んでよかったか


6巻中の4巻ということで、折り返し地点なので、ラストに向けた下準備って感じかもしれない。
5、6巻の勢いがすごいのかもしれない。

この前回の感想のままだった。
5、6巻の勢いがすごかった。


感想


「姫神はどうなるんだろう」
「姫神が回避したかった未来はどうなったんだろう」

と思いながらずっとずっと読み進めてた。
そういうところで言うと、全く予想外の終わりだった。

「俺たちの戦いはこれからだ!」
的なところで終わってしまった。

姫神は5巻以降は顕現しなかったし、世界遺産になったのかも、回避したかった未来は回避できたのかもわからない。

十二国記や彩雲国みたいに、歴史書のような文章でその後世界がどうなったか記述あるかな?と思ったけど、それもなかった。

あとがきには、「泉水子たちの戦いはこれからも続きます」ということがあった。

それでやっと、そうか、そういう小説だったんだな、って思った。
姫神がどうで、世界が最終的にどうなるのか、じゃなくて、そこに図らずも巻き込まれてしまった子供たちの、それぞれの関係性と自らの考え方や成長。そういう、青春的なもの。そんな、児童文学。


最後の、瑞穂の裏切り事件が必要だったのは、結局山伏組織が泉水子たちにとって、信頼に足る組織なんですよ、ってことを、読者に示して終わりたかったのかもしれないなと思った。

疑念だけじゃない。疑念も覚えたけど、それでも確かに信頼できるところもある、っていう。

ただ終わりの終わりは、泉水子と深行がやっといい感じになって終わる、という、、、。
「それで終わるの!?!?」とは思った。
恋愛、って単純なものではないだろうけど、でも恋愛でもあるはずなので、そういう雰囲気で終わるんだ…っていうのがちょっと意外。

結局どうなるんだよ!!!
って思った。正直思う。最後まで読みたい。

私、シリーズもので、ずっと描かれてる大きな事件が解決しないままシリーズが終わるの、経験したことないかも。
あるとしたら、もはや途中から出版されてない創竜伝とか、なかなか続きが出ないレアリアくらい。

だからすごく…悲しい!寂しい!

一つ救いがあるのは、RDGシリーズが、もう一冊あること!番外編なのかな?
これは、私にRDGをお勧めしてくれた友達も読んだことがないみたいなので、立ち位置が全くわからない。けど読もう。

本当、続きを書いてほしいな…と強く思った最後だった。作品だった。
結末も気になるし、まだまだ彼らの日常を見ていたい。

二次創作探そうかな?と思ったくらい。それは流石にやめたけど、、、


終わってしまった。
あまりにも呆気なく、(まぁ、2冊一気に読んでしまった自分のせいなんだけど)終わってしまったな。

寂しい〜〜〜〜〜。

でも本当、この作品に出会えてよかった。
紹介してくれた友達に感謝。


そして、今読むべき作品だったな、とも思った。5、6巻を読んで特に思った。

「波動」の話が出てきたこと。
これは最近私が色々と触れてみてるスピリチュアル系ではよく聞く言葉である。
波動が高いとか高めるとか。

あとはタロットとかキリスト教の生徒も出てきたこと。
多分、この本が出た当時の中高生の私では、この表現を受け止められなかった。
受け入れられなかったと思う。
天地創造を唱えればいいとか、ヨハネによる福音書とか。
色々経験した今だから、この表現を受け入れられたな。
タロットの説明も頷きながら読んだ。

そういう点では、アンジェリカがタロットとか占星術をやるの、見てみたかったな笑


よし、番外編を読もう。
それで、名残惜しいけど、これで終わりなんだな、って思おう。


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そしてタイムリーなことに、ちょうど長野に行く予定があったので。
戸隠そばを食べて、戸隠の五社巡りをしてきた。

いつもは異世界ファンタジーしか読まないから、小説に出てくる場所を訪れるのは初めての経験だった。すごく嬉しかった。

九頭龍社、行ってきたよ、真澄!!!

3巻を読み返しつつ、なんとなく空気を感じられて、よかった。

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