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「RDG レッドデータガール①〜③」/荻原規子

<毎週1冊、小説を読むPJ>… No.14~17
読了日:7.19、7.30、8.2

「RDG レッドデータガール」について

作者:荻原規子
出版社:角川書店



「RDG」と私

RDGは2008年に出版されたシリーズで、児童小説とまではいかないけど、中高生とかに人気があったんじゃないだろうか。

まさに2008年、私は中2だった。
発売当時でなくとも、中高の間に読んでる友達は居た気がする。

しかし私には縁がなかったのか、読む気にならなかった。

それから今まで、本屋で幾度も見かけた。
出版から何年経っても平積みされている本で、視界にはよく入った。
でも手は伸びなかった。

なんでだろう。あらすじすら読んでなかった。
一つは、「有名な本は読みたくない」という面倒な天邪鬼のせいでもあるけど。

あらすじを読んでたら興味を持ったんじゃないか、と今では思う。


じゃあなんで今更読み始めたのかというと。
毎日通話してる友達に「あなたは好きになる気がする!」とおすすめされたから。

十二国記をおすすめしたら読んでくれた友達。
後宮の烏を教えてくれた友達。

その子が、「あなたは好きだと思う!」とまで言ったのは、初めてだったので、すごく気になった。

聞くと、神社とか能力を持った女の子とか出てくるらしい。
もうそれだけで十分だった。
完全に私が好きなやつだ。

しかも全6巻のうち、3巻まではkindle unlimitedで読める。

これは読むしかない、と思って手を伸ばした。

読んでよかったか

見事にハマってしまった。
もうそれはすごい、ハマった。

十二国記や彩雲国、後宮の烏と並び立つか?と言われると、今はまだなんとも。
どんな形で完結するかにもよるし、これはいい面でもあるけど、文章がとても読みやすい。
(っていうか、私は単に中華風ファンタジーが好きすぎるだけかもしれない)

でも、ハマった。
これは私の大切な日常が狂ってしまうくらいハマった。
旦那と一緒に外食に行って、料理が出てくるまでの待ち時間でも読んでしまうくらいだった。
この読み始めたら止まらない感じ。日常に支障をきたすレベルなので、おすすめした友人に損害賠償を請求したいくらい。

引き込まれたな。
でもなんとか、週に1冊、というのは守れている。偉い。
(同時期に、新しい編み物にめちゃめちゃハマったので、いいバランスだったのもある。)

感想


①〜③を読み終わった。

(この数週間、色々イベントがあって、なかなか記事を書くまでの気力が戻らなかった)

友達は、「泉水子はあまり好きじゃない」という。
私は、そこまでではなかった。

というのも、引っ込み思案で、自分に自信がなくて、いつも誰かにくっついていて、、、というのはまさに、自分にも思い当たることだったから。
そこは共感できた。

ただ、物語が進む中で深行に対して強い態度を取ったり、「私も変わらなくちゃ」という前向き思考は、確かについていけない部分もあった。


私が一番不可解なのは、(3巻までの印象という前提で)
泉水子や深行に対して、大人たちが「お前らはまだ何もわかってない。知らない」ということ。

いや、そりゃ聞いてないからわからんやろ!
って思っちゃう。

むしろ知ろうとはしてるのに。わからない。
のに「わかってない」って言われるのはつらいな。


1巻は、和宮との対決がやっぱり印象的だった。
八咫烏シリーズの、「玉依姫」を思い出した。

日本神話とか土着の神には「和魂」と「荒魂」があって、つまり優しい部分と荒々しい部分がある。

その荒魂の方が顕現した感じ。
山神がブチギレたみたいな。

和宮が、泉水子の願いで作られた、っていうのが興味深かったな。そしてあれで終わるかと思いきや、まだ出てくるという。
4巻以降も出てきそうな気配。


2巻は、突然の学園ものになった。
学園での異能力バトル!!!

泉水子や深行のような、「能力者」が他にもいて、対立するグループが能力でバトルをする。
すごく面白かった。面白い!!!ってなった。

これ漫画とかアニメに出来そう、したら面白そう、っていう感覚。
(調べたら普通に漫画もアニメもあった)


3巻では、学園の勢力図が、なんとなく複雑になった。
生徒会や、SMFの立ち位置が少し難しい。

ただ、最後の真澄の本性的な部分に、また玉依姫っぽさを感じた。
真澄は完全に純粋な真澄ではなかったんだな、っていうところが少しだけ寂しいけど、消滅してもなさそうなので、4巻でどうなるか気になる。


全体を通して。

神社はまだ馴染みがあるけど、「山伏」が新鮮だった。
山伏の言葉が仏教よりなのもまた。

中国神話とか、日本神話系のファンタジーは読んだことがあるけど、仏教系はないな、と。
元々仏教が少し苦手。真名?が日本語じゃなくて、サンスクリット語?なので、「これを唱えてください」って書いてある文字列が、全く意味がわからない。わからない文字列を唱える、っていうのが苦手だな、って思っちゃう。

仏教は密教の影響を受けてる、というのを最近知ったけど、ここでも真言密教って言葉が出てきたのは嬉しかったな。

神仏習合と神仏分離の話も何回も出てきて。
この辺がまだまだ私の知識のないところだから、勉強したいなと思った。

神社の娘である泉水子が、姫神で、その姫神を相楽は菩薩如来だとか呼んでいて。
最終的にそこがどうなるのか、すごい気になる。

学園には陰陽師も、真澄みたいなのも、生徒会長もいて、今後新たに能力者が増えるのかどうか。

どう落ち着くんだろう!すごく楽しみ!

ということで、また続きを読みます。

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