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そして映画はつづく

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ZAQブログ『コラムニスト宣言』に発表した映画レビュー記事がベース。ZAQ-BLOGariのサービス停止に伴い、記事に加筆修正をほどこしたうえでこちらに移行しました。DVD化され…
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#李相日

「映画芸術」誌ワーストワンの栄誉に輝いた問題作〜『怒り』

吉田修一を原作に仰いだ李相日の監督作品としては『悪人』に次いで二作目。主演級の役者をそろえた重厚なつくりの作品といえます。 凄惨な殺人事件が発生して一年。警察は整形手術や変装している可能性のある犯人の似顔絵を複数公表します。それに似た顔の男が三人。舞台は沖縄、千葉、東京。 本作は事件の謎解きよりも、むしろ、それぞれにワケアリの三人と三人に深く関わる人びとの苦悩を描き出そうと努めます。作劇としては破綻ギリギリのきわどい構成をとりながら、マイノリティ(基地問題を抱えた沖縄県民

踊り、躍る映画〜『フラガール』

これは、まさに「躍る=踊る」映画。 歴史的役割を終えつつある炭坑に見切りをつけ、女たちが躍り出る。男を支える、という役回りからも舞い降りる。教師のダンスを初めて間近に見た女たちの胸は躍り、フラダンスに自分たちの夢を託す。女たちは、愛を囁くように希望を語るように、フラダンスを踊ります。 時代は変わるが、人はそう簡単には変わらないし、変われない。だからこそ、人が変わっていく姿、成長を遂げていく有り様を見事に描いてくれれば、そこに映画としての感銘が生まれます。 決して混ざり