【イベントレポート】ChatGPTがもたらすビジネス変革の可能性。実践者3社の事例を聞く
皆さん、こんにちは!
ぶっちゃけ系エージェントROSCA広報のSahoです。
今回のnoteでは、5月29日(金)に開催されました、ROSCA株式会社が運営するコミュニティ「ROSCAFE」主催のイベント「ChatGPTで未来をつくる!話題のノーコードツール企業2社の新たなチャレンジ」についてレポートさせていただきます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
このnoteでわかること
ROSCAFE とは?
今回の登壇企業
登壇者のご紹介
今回のモデレーター
LT1:小俣 泰明 アルサーガパートナーズ株式会社 代表取締役社長 CEO/CTO
最初のLTはアルサーガパートナーズ株式会社 小俣様に発表いただきました。以下、LTの内容を抜粋しています。
ChatGPTのセキュリティについて
ChatGPTでやりとりした内容というものは分析・解析をされるので情報を取られるリスクを考え、直接利用の制限をかけていると発表している企業もあります。APIを介して利用する際はOpenAI社の分析・解析に利用をされないため、社内GPT環境を構築しているという企業も増えてきています。
弊社でChatGPTに関する調査を行ったところ、大企業の78%は企業専用のChatGPT環境の構築システムを活用したいと回答しました。
アルサーガにおけるChatGPT活用の概要
デモ画面をお見せしたいと思います。これはアルサーガの社内GPTの画面になります。ここでは社内の情報について聞くことができるようになっていて、例えば独自の休暇制度について教えてもらうことができます。アルサーガには「入社特別休暇ラッキー7Day制度」という福利厚生があるのですが、名前が長いので覚えるのが大変です。その際に「ラッキーなんちゃら制度ってどんな制度ですか?」と打ち込んでも回答が返ってくるようになっていますし、詳しい詳細についてのURLなども記載されています。
次にお見せする機能はエンジニアが面白がって僕を晒し者にしているものなのですが(笑)「Dr.タイメイ」というものです。
この機能で「トヨタの最新の時価総額は?」と聞いてみると「外部データから検索しています」という表示のあと結果が表示されます。bingを利用したことがある方はわかるかもしれませんが、同じような仕組みですね。
またこの「Dr.タイメイ」は社内の情報も熟知しています。今度は「アルサーガパートナーズのビジョンは?」と聞いてみたいと思います。そうすると「社内データから検索しています」と表示がされますね。
このように、何を外部データから・社内データから回答するかという技術はOpenAIにはないもので、アルサーガの技術です。また、回答に「Good」「Bad」ボタンを設けることで回答の精度を高めていくようにしています。
普段の業務の中で、さまざまなツールやサービスを使う機会があると思います。我々の社内GPTはその各種サービスと連携ができるような仕組みの開発も始めています。
例えば、Notionに書き込んだ内容が社内のノウハウとしてこの社内GPTに連動するようになっています。各種社内マニュアルを自動連携し回答させるということもできるわけです。
これらの機能をぜひ使いたいという企業様が多く、今は各社に導入を勧めているという状況になります。
福利厚生について回答するシステムには人事部長の写真を設定し、実際にその方と会話しているような体験のできるUXを意識したりもしています。
以上を踏まえてアルサーガが提供できるGPTソリューションの価値はこちらです。
今日ご紹介した企業専用GPTサービスを無料で使っていただける『ARSAGA INSIGHT ENGINE powered by GPT』SaaS版のリリースも本日このあと公開予定ですので、興味を持っていただけた方はぜひチェックしていただけると嬉しいです。
※公開しました!
AI時代にエンジニアはどう生き抜くか
エンジニアが学ぶ言語を選ぶことは大切だと考えています。例えばRuby on railsは日本では人気がありますが、世界的に見るとそうでもなかったりします。このような情報をキャッチしておくことが非常に重要です。
ここであげているプロンプトエンジニア・データエンジニアですが、需要と供給のバランスで圧倒的にエンジニアが少ないです。そのため、自分の報酬を上げやすいこと、社内で「すごいでしょ!」と威張れます。(笑)そのため、職種としてこの2つはとてもオススメです。
そのために抑えておくと良い技術を記載しておきます。
また、エンジニアの成長にはスピードが命だと考えています。
PHPで書いたコードをC#に変換するという例をあげてみました。400行を超えるソースコードを入れると少し回答が怪しくなってくるのですが、1メソッドほどの内容は完璧に修正をしてくれます。
MicrosoftがCopilotを出していますが、ChatGPTもクオリティも高いですし、好きな方を利用してみてください。
最後に、本日お話した弊社のビジョンに共感していただけたり、事業に関心のある方はぜひ私までご連絡いただけたら嬉しいです。
【アルサーガパートナーズ株式会社の採用情報はこちら】
LT2:田村 浩一郎 株式会社ACES 代表取締役
続いてのLTは株式会社ACES 田村様に発表いただきました。以下、LTの内容を抜粋しています。
非構造化データ×AI
ACESでは「非構造データを構造化する」ということに着目をしています。非構造データというものが今回の生成AIの登場により非常に活用余地があると考え、なかなか他企業様では立ち入ることが難しいということもあり、私達が率先して取り組ませていただいているというような状況です。
非構造化データを生成AIが読み込むことはできても、実際の業務に生かせるかというとそうではありません。プロの知見など情報が付与された形で、AIが業務に入り込めるよう構造化をする必要があります。
私達はたとえばコミュニケーションの知見、モビリティについての知見、人間の行動属性の知見などを取り入れた上で生成AIのモジュール化を行い、事業に繋げていくということをやっています。
どんなことができるのかというと、営業のノウハウは今までブラックボックス化されていたと思いますが、これらを構造化することでサポートしたり、同席したり、代替したり、アシストしたりといったことが可能になります。
データベースの中にAIが入り込み、データの処理を行いながらデータベース同士を連携させ、様々な業務に生かすということが最先端のトレンドとしてあり、私達はこれを事業として展開しています。
ChatGPTとセキュリティの考え方
ChatGPTにはセキュリティ以外にも重要な点があると考えていて「アクセシビリティ」(いかなる利用者でも商品やサービスを利用できること)「リライアビリティ」(一定の条件下で安定して期待された役割を果たすことができる能力)もポイントになってくると思っています。社内の情報について投げかけたとき、個人の給与などについて簡単に答えられてしまっては問題です。
AIを含む、誰が社内のどの情報にアクセスしてよいかというところまで考える必要があります。そして、社内のナレッジとAIを紐付ける場合、学習元の情報がどれだけ正しいのかというところにも着目する必要があります。
今のChatGPTはウェブに接続し、最先端の情報を引っ張ってこれるようになりましたが「ハルシネーション」(最もらしい嘘をつく)という問題もあげられています。
元になるデータの信用性を、メタ情報で持ったデータベースのありかたが必要になってきます。
ACES Chathubについて
我々も社内のノウハウにアクセスしながらチャット形式で利用できるAIのサービスを展開しているのでご紹介したいと思います。
日本で始めて官公庁様に導入いただき、その他大手企業様にも利用いただいています。
このサービスでは、いわゆるマルチモーダルという仕組みで、さまざまなデータが連携されるようになっており「このお客様は過去にこんな発言をしていたから、こう声をかけたほうがいいですよ」「もっと笑顔でがんばってください!」など、AIが実際の業務のやり取りに入り込んでくるような機能が備わっています。
ACES Meetについて
AIの発達により、システムとシステムの考え方も変わってきており、それを受けて私達もサービスの開発を行っています。
例えば、今までウェブでの商談が終わったあとは一生懸命文字を書き起こし、上司に報告をする。という作業を行っていたかと思いますが、私達の提供するツールでは、実際の会話の中にAIが入り込みシステムへの入力や、なにかを認識して評価を行うということを自動で行うようになっています。
業務プロセスを描き、生成AIに置き換える
様々なことがAIに置き換えられるようになりましたが、実際にどの部分を任せるのか?といったところで、このように最初にプロセスを図で描いています。それを照らし合わせながら実際の業務内容に落とし込んでいます。
ACESではこのように最先端のAI技術を取り入れ、世の中をよりよくしていく仕組みをつくる仲間を募集していますので、今回のLTで興味を持たれた方はぜひご連絡いただけましたら嬉しいです。
【株式会社ACESの採用情報はこちら】
LT3:菅澤 英司 bravesoft株式会社 代表取締役CEO
最後のLTはbravesoft株式会社 菅澤様に発表いただきました。以下、LTの内容を抜粋しています。
ChatGPTを使ってみた
ChatGPTはスマートフォンに次ぐ面白いものだなと思い、どんどん使って世の中に広めていきたいと思っています。具体的にどんな使い方をしているかというと、私達はイベントに関する事業を行っている会社ですので、イベントに適した会場を教えてもらい、そのタイトル案、イベントのイメージ画像を作るための画像生成AIに投げるキーワード、これらをChatGPTにお願いしてみました。すると、これだけでイベントの告知バナーができてしまうのでデザインの知識がない人でも簡単にクリエイティブを作ることが可能になりました。
では、これらをアプリにしてみたらどうかという無茶振りをしてみたところ、要件定義や詳細設計、実際のコードなどについても丁寧に回答をしてくれました。しかし、全てが完璧かというとそうではないですし、エンジニアの手が必要になってくる部分はありますので、人間が仕事を奪われることはなく、良い意味でクリエイティブが開放されていると感じます。
ChaTGPTで開発をしてみた
実際に私も自身で開発をすることがあるのですが、今回はChatGPTが弊社のサービス「ボケて」の1億のデータから特定のワードにあった画像を返してくれるサービスを作りました。
このアプリについてもAIに手伝ってもらいましたが、体感としては3倍速ほどで開発が進んでいたように感じます。具体的にやってもらった内容としては、下記になります。
全体的な作業内容については、点数としては80点ほどでしょうか。それでも、大まかな作業を担ってくれるという点では、非常に業務効率化になってと考えています。
社内での取り組み
社内でもChatGPTを利用して色々なことに活用したいという声が多く、先日ハッカソンを開催しました。社内の業務効率化に貢献することと、OpenAIのAPIを叩くことというものをテーマに行いましたが、計6チームがエントリーしました。結果はまだ出ていませんが、会社の文化としてどんどん新しいものを取り入れ、実践していくということを大切にしています。
イベントに関する事業を行っていますので、展示会などに関する問い合わせに対応できるチャットツールの開発も行っています。人が集まり、催し物を行うことに未来があると感じているので、ここにAIの力をフルに使い、世の中に広めていくということをしていきたいと考えています。
わかりやすく世の中にAIを広めたい
ChatGPTは難しい部分もありますが、それをわかりやすく世の中に広めていきたいと思っています。採用に関するイベントも行っていますので、AIを広めていきたいと思った方はぜひ、弊社の門を叩いていただけたら嬉しいです。
【bravesoft株式会社の採用情報はこちら】
おわりに
今回はAIをどのような領域で活用していくか、様々な視点から学ぶことができる有意義な会となりました。
毎日使っていたこのサービスは実はAIによるものだった…と、生活の中で当たり前になる日も近いのかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!
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