【イベントレポート】5社から学ぶ!リモート導入でエンジニア組織をドライブさせる方法とは!? #1
皆さん、こんにちは!
ぶっちゃけ系エージェントROSCA広報のSahoです。
今回のnoteでは、3月24日(金)に開催されました、ROSCA株式会社が運営するコミュニティ「ROSCAFE」主催のイベント「5社から学ぶ!リモート導入でエンジニア組織をドライブさせる方法とは!? #1」についてレポートさせていただきます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
ROSCAFE とは?
エンジニア専門エージェント「ROSCA」が送る、テック業界を中心にさまざまな方面で 活躍されているプレイヤーの方々とエンジニアのこれからの未来について考えるコミュニティとなります。
今回の登壇企業
・みんなで学べる"ライブ動画学習サービス「Schoo」を運営する株式会社Schoo
・新時代のビジネスツール最終進化形「Lark」を運営するByteDance株式会社 Lark Japan
・毎日の帳票管理が楽になる運送会社向け配車支援サービス「MeeTruck」を運営するMeeTruck株式会社
・住宅ローンファイナンス&アナリティクスのプロフェッショナル集団、株式会社MFS
・誰でも早くカンタンにホームページが作成できるサービス「ペライチ」を運営する株式会社ペライチ
登壇者のご紹介
LT1:株式会社Schoo 開発部門・部門長 / VPoE 高橋 幸治
最初のLTは株式会社Schoo VPoE 高橋様に発表いただきました。
以下、LTの内容を抜粋しています。
会社紹介
私達Schooは教育業界にITを活用することに力を入れている企業で、今年で12年目になりました。Schooというto C向けのプラットフォーム、B to B向けのSchoo fo Business、SchooSwingという大学様を支えるプラットフォーム、3つの事業を運営しています。
ビジョンとして「インターネット学習で人類を変革する」というものを掲げています。Schooを通じて社会人の方がいろいろなアイデア、知識を身に着けてもらった結果、その方が行動を起こすことによって、多く残っている世の中の課題を解決する担い手を増やしていきたいという思いからサービスを運営しています。
特徴として、e-ラーニングなどとは異なり、みんなで楽しみながら複数の方がライブ配信で学習をするということを大切にしています。
利用者様に関しても、コロナ渦で登録者数は2倍、法人導入数は約3倍の成長を遂げています。さまざまな企業様や自治体とタッグを組んで、お手伝いできることはないかなと、模索中です。
働き方について
働いているメンバーは海外も含め、多岐にわたる拠点で活躍しています。Schooでは時間・場所・働き方にとらわれないということを推進しています。具体的にはリモートワークと対面の両方の良さをいかした「ハイブリッドワークモデル」を導入しており、全体行事などによる出社はありつつも、基本的に開発組織に関しては出社取り決めをなくしています。
そんなリモートワークを実施してみてわかったことは、メリット・デメリットが両方ともあるかな、というところです。
社内にアンケートをしてみたところ、以下のような結果となりました。
またSchooがフルリモートで仕事を行う上で、配慮していることをあげてみます。小さな画面から相手のリアクションや表情などを多く察するということが大切になってくるのではないかと思います。
【株式会社Schooの採用情報はこちら】
LT2:ByteDance株式会社 Lark Japan Head of Solution Consultant 謝鵾(シャ コン)
続いては、ByteDance株式会社 Lark Japan Head of Solution Consultantの謝鵾(シャ コン)様に発表いただきました。
以下、LTの内容を抜粋しています。
会社紹介
ByteDanceは世界中で10万人以上の社員を有す企業で、LarkはByteDanceのインハウスツールとして誕生しました。Larkの開発には大変多くのエンジニアが世界中で関わっています。その中で、言葉の壁や文化、国境を超えて仕事をする必要がありました。感染症の流行とは関係なく毎日リモートワークを行ってきた弊社ですが、ツールを利用しながら、どのように連携を取っているのかをお話していきたいと思います。
オンラインのコミュニケーションを支える、Larkのサービス
LarkはDocsやビデオ会議、カレンダー、翻訳などの機能がひとつのパッケージとなっているツールです。ツール同士も細かく連携がされていることにより、利用者のコミュニケーション効率化を促進することができます。
ここでデモ動画をご覧ください。さまざまな機能を組み合わせることで多くの業界でコミュニケーションを円滑化することが可能になりました。Larkのサービスは基本的には無料で利用できますので、活用できる場面がありましたらぜひ使っていただきたいと思います。
【Lark ビジネスコラボレーションツール 製品デモ】
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LT3:MeeTruck株式会社 テクノロジー統括部 統括部長兼CTO
続いては、MeeTruck株式会社 テクノロジー統括部 統括部長兼CTOの小野寺良祐様に発表いただきました。
以下、LTの内容を抜粋しています。
会社紹介
会社形態として、MeeTruckは日本通運とソフトバンクの共同出資として設立されました。物流業界のデジタルトランスフォーメーションをご支援させていただくために設立された会社です。日本通運からは物流のノウハウを、ソフトバンクからはITのノウハウをという多大な強みを持ち、物流業界の課題をテクノロジーの力で解消していきたいという思いがあります。
事業内容
陸の配送業をターゲットとし、個人宅への配送、いわゆるラストワンマイル配送ではなく、拠点から拠点、物流センターから物流センターなど、基幹配送の担い手である中小運送会社を対象としています。
2つのサービスを展開しており、ひとつは物流業界の日常の業務支援サービスをSaaSという形で提供しています。もうひとつはマッチングサービスとなり、物流版のUber Eatsのようなものになります。荷物を運んでほしい企業と、荷物を運びたい運送会社をつなぐサービスです。
プロジェクトの進め方について
「お客様の声」を大切にしようというところをモットーにしている弊社ですが「お客様の声」には生の声と声なき声(データ)の2つがあると考えていて、それを起点に意思決定していこうと考えました。
顧客フィードバックを素早く精査し、仮設を立て優先順位を設定し、アジャイルに開発を行い、恐れずにどんどんリリースする「仮設検証型アジャイルプロダクト開発」を実践しています。
リモートワークの取り組み
2020年4月の会社設立時は、コロナが流行しはじめたということもあり親会社であるソフトバンクも出社禁止令が出ていました。ジョイントベンチャーですので、違う会社同士のコミュニケーションというものは課題となっていましたが、そこに物理的に会えないという壁ができることで更に難しいものになりました。
取り組みの中で幸を奏したと感じているのは以下の内容です。
最初のエンジニアは私だけでしたので、外部パートナーに頼りました。日本全国、そしてベトナムへのオフショアです。海外のパートナーについては国や文化の違いを尊重しています。時差の問題もありますので、ワークライフバランスを重視していますし、言語の壁による認識のずれが生まれないようにさまざまな工夫をしています。
リモートワーク特有のコミュニケーションの難しさはどこにもあるものだと思いますが、しっかりと向き合い、改善活動に取り組むことを大切にしています。
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LT4:株式会社MFS 執行役員CTO 田村 祐樹
続いては、株式会社MFS 執行役員CTO 田村 祐樹様に発表いただきました。
以下、LTの内容を抜粋しています。
エンジニア組織における、リモートワークの課題
エンジニアに話を聞くと、90パーセントくらいは「出社したくない」という声が基本的に返ってきます。理由は通勤時間や満員電車のストレス、オフィスの騒がしさなどですね。自宅であればギリギリまで寝ていられますし、好きなことに使える時間も増えます。
以上を踏まえるとリモートワークは最高!ということになりますが実際のところはいいことばかりではなかったりします。具体的にどういうことかというと、チームの状況がよくわからなかったり、予期せぬトラブルが起きたときにだれが対応するのかうやむやになっていたり、カメラがオフで表情が読み取れない、またリモートによってオンラインの面接も手軽にできるようになりましたのでいきなり人が退職してしまうということもあるかと思います。
プログラムは指示通りに動きますが人間はそうではありません。めったに会わないメンバーにどのように信頼してもらうのかというところで、リモートワークでのマネジメントというのは非常に難しいと考えました。
例をあげると以下のようなものがあげられます。それぞれ解決策を記載しました。
出社していると背中越しに話が聞こえたりなど、なんとなく把握しているということもあると思いますがリモートワークではSlackの中を探さなくてはいけないという手間があります。よって、積極的に認知不可を下げていく必要があります。
チームのパスをシンプルに設計することも大切です。ある程度それぞれの役割を明確にし、お互いがどういう性格で、何が得意でどんなことをやっているのか、また問題を把握していないと、チームで連携して動くことは難しくなってきます。
リモートワークが叫ばれる中、GAFAなどの大企業でも生産性のため出社に戻すという流れも増えてきています。変化の早い時代だからこそ、自ら人に動いてもらえるようにする、変化に強い組織編成を行っていくことが大切なのではないでしょうか。
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LT5:株式会社ペライチ 執行役員 VPoE 三井 拓也
さいごは、株式会社ペライチ 執行役員 VPoE 三井 拓也様に発表いただきました。以下、LTの内容を抜粋しています。
会社紹介
ペライチでは誰でも簡単にノーコードでホームページを作れるサービスを運営しています。ビジョンとして「テクノロジーをすべての人が使える世界に」というものを掲げています。
リモートワークのはじまり
ペライチの強みとして、コミュニケーションの壁を突破しており、これを意識的+無意識的両面でできている点があるかなと思っています。
2014年に創業をしまして、もちろんですがフル出社という時期もありました。2018年ごろにエンジニアを中心にリモート希望の声が多くなりました。当時の役員からは前向きな意見を得られませんでしたが、エンジニアたちは諦めませんでした。そんな中、エンジニア部長による「リモートいいぜ」アピールが始まりました。
しかし、当時は朝会が開かれビジョンの読み上げを行う文化があり、これが最大の壁となっていました。2019年に差し掛かり、徐々にこの朝礼を廃止する流れを取るようになりリモートワークが当たり前になっていきました。
コロナの流行が始まってからは、すでにリモートを導入していたためいろいろと動きは早かったように思います。具体的にはコアタイムの廃止、リモート飲み会やリモートランチの実施などです。
2020年には最初からフルリモートネイティブのエンジニアが入社することになりました。入社後人事インタビューを行っているのですが、リモートの評判は上々、開発生産性も上がっているという結果になりました。
取り組みについて
やってよかった取り組みとして、自社サービスのペライチを利用して「自己紹介ページ」を作成することをしているのですが、これを全社員に公開して皆が歓迎してくれるようになっています。
ほかにもSlackの雑談チャンネルなどを設けていることもあるのですが、皆が無意識的にリアクションを進んで出来ている点がカルチャーとして根付いていると思っています。
コミュニケーション以外の面ではエンジニア部隊の取り組みとしてDORAのFour Keysを採用し、デプロイの頻度やリードタイムを数値化することで、しっかり取り組めているかというところも見るようにしています。
オフラインでの取り組み
会社としてはリモートワークベースは変えないけれど、対面でのコミュニケーションも大切にしたいと考えていて、出社したくなる取り組みをいろいろと行っています。お菓子コーナーを作ったり、ゲーム大会などを開催しています。今後もこのカルチャーを大切にしていきたいと思っています。
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まとめ
今回は業種の異なる、5社の企業様に登壇いただきました。
どの企業様も共通していたことは、対面ではないコミュニケーションだからこそ、さまざまな工夫や配慮を行っているということ。
そして、オフラインでの関わりも非常に大切に考えているということでした。リモートワークでも成果をあげている企業がどのような取り組みをしているのか、知ることができる会となりました。
本イベントは第2回目が明日3月30日(木)に開催されます。こちらも非常に豪華なメンバーでの開催となっておりますので、ぜひご参加ください。
いかがでしたでしょうか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう!
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