
読書感想文:雨穴さん「変な絵」
今日は読書感想文です。
一部ネタバレが含まれますのでご注意ください。
雨穴さんの「変な絵」
雨穴さんについては、以前「変な家」も読んで感想を書いているのでよろしければどうぞ。
YouTubeで時々、雨穴さんの動画を観るのですが、何かしらの相談が雨穴さんのところへ舞い込み、雨穴さんは友人の栗原さんに知恵を借りながら謎を解いていくというのがおおよそのテンプレです。
前作「変な家」もこのテンプレに沿っていますし、この栗原さんがなかなかキレるというか、曲者というか、いいキャラという感じです。
ところが、この「変な家」はそのテンプレとは異なっています。
なんと、雨穴さんは出てきません。
が、栗原さんは出てきます(笑)
様々な人物の視点から書かれた章が少しずつ繋がっていて、最終的に謎が解けるというものになっています。
最初に雨穴さんの視点ではないことにアレッ?となりつつ、栗原さんがちゃんと出てきたことに何故かほっとしつつ……栗原さんって大学生の時からこんな感じなんだなという不思議な納得感がありました。
個人的な印象としては、前作よりもしっかりミステリーという感じがします。
私が余りミステリー小説を読むことがないので、ミステリーとはなんぞや?という問いに答えられない為、うまく説明が出来ませんが……。
でも、アリバイトリックなんかが出てきたりするのでそのあたりがミステリー感があるのかな、と思います。
前作同様、文章は分かりやすくところどころ図解なども用いられているので読み進めることはそこまで難しくないと思います。
子供が描いた絵から心理分析をする、という描写がありました。
学部ではありますが心理学を学んだ身からするとひとつの絵に対して「この絵を描いた人の心理はこう」と断定することは難しいと思うので、まぁ、このあたりはフィクションだなぁと読み進めました。
恐らく、栗原さんの活躍を期待していた人にはちょっと物足りないかもしれません。
でも、これはこれで新しい感じで私は楽しんで読めました。
若干、凄惨な描写がなくはないのですが、ものすごく事細かな描写ではないのでよっぽど苦手ということでなければ恐らく大丈夫かなー?と思います。
雨穴さんについては「変な家2」も出ているのでまた読んでみたいと思います。
では、また。
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