ChatGPTの驚異の日本語能力! 文章の校正ならお任せ!
ChatGPTはすごく文章がじょうず!
ChatGPTというと、どうしても文章生成能力に目が奪われてしまいます。メール用の簡単なメッセージからビジネス文章、さらにはイマジネーションが勝負の小説まで生成してしまうのですから、驚くよりほかありません。
しかし、もっと基本的なテキスト処理能力として、注目すべきことがあります。それは、
読みやすく分かりやすい文章を理解している
ことです。これを一口で表すなら、
文章がうまい
ということなのです。では「文章がうまい」と何がいいのか。それは、
人にしっかりと伝わる
ことです。文章の一番の目的は、ちゃんと相手に伝えられるかが重要です。せっかくなのでChatGPTに、下手な文章について聞いてみました。
下手な文章についてまとめてください。
意味が不明確で、読者が理解しにくい
タイトルや序文が退屈で、興味を引かない
ストーリー展開が不自然で、読み手が飽きてしまう
言葉の選び方が不適切で、表現が乏しい
論理的な構成がなされておらず、情報の整理ができていない
読み手の立場に立って書かれておらず、共感を呼びにくい
さらに、もう少しミクロな視点として校正レベルの悪い文章についても質問してみました。
校正レベルでの悪い文章というものはどういうものかまとめてください。
文法や表記が誤っている
スペルミスやタイプミスが多い
句読点の位置が不適切で、読み手に伝わりにくい
単語の使い方が間違っている
語句の表現が乏しく、単調である
文章が長すぎたり短すぎたり、バランスが悪い
文の流れが分かりにくく、読み手が混乱する
個人が趣味で書いている文章であれば、個性として尊重・許容範囲と考えてもいいかもしれませんが、公式サイトやビジネス文章については、しっかり校正しておかないと信用問題です。
しかし、実際にサイトを回ってみると、企業サイトであっても、用字用語の統一すらされていないことはけっこうあります。
校正に力を入れている企業であっても、編集経験もない社員さんがチェックしているのが実情ではないでしょうか?
ChatGPTで日本語校正してもらう
そこで注目したいのが、ChatGPTの日本語能力です。正直言って、校正レベルで見てみると、プロの編集者並みかそれ以上です。誤字脱字はありませんし、用字用語の統一もされています。この能力は活かさない手はありません。
すでに公的なWebページを公開していたり、新たに公的なWebペーを公開するのであれば、その前にChatGPTにテキストの校正をしてもらうことをお勧めします。
プロンプトはこんな感じです。
###
あなたはプロの編集者です。
以下の文章について、文字校正、誤字脱字の調査、用語統一、
句読点の精査をして修正し、修正後の文章を出力してください。
最後に 行番号:「修正前」→「修正後」 というフォーマットで
修正箇所を箇条書きして、修正理由も書いてください。
###
<文章>
次は、上記の文章についてChatGPTに校正してもらった結果です。
個人が趣味で書いている文章であれば、個性として尊重・許容範囲と考えてもいいかもしれませんが、公式サイトやビジネス文章についてはしっかり校正しておかないと信用問題です。
しかし、実際にサイトを回ってみると、企業サイトであっても用語や表記の統一すらされていないことがよくあります。校正に力を入れている企業であっても、編集経験のない社員さんがチェックしているのが実情ではないでしょうか。
そこで注目したいのが、ChatGPTの日本語チェック能力です。正直言って、校正レベルで見てみると、プロの編集者並みかそれ以上の精度を誇ります。誤字脱字はありませんし、用語や表記の統一もされています。揺らぎはあるものの、この能力を活かさない手はありません。
すでに公的なWebページを公開していたり、新たに公的なWebページを公開するのであれば、その前にChatGPTにテキストのチェックをしてもらうことをお勧めします。
修正箇所:
1行目:許容範囲 → 許容範囲内 (表現を補足)
2行目:用字用語 → 用語や表記 (表現を統一)
2行目:チェックしていないでしょうか? → チェックしているのでしょうか?(否定的な表現を避け、疑問形に修正)
3行目:注目したいのが → 注意すべき点は (表現を変更)
4行目:校正レベルで見てみると → 精度を誇ります。 (表現を修正)
5行目:用字用語 → 用語や表記 (表現を統一)
6行目:揺らぎはかなりあるのですが → 精度にはばらつきがあるものの (表現を修正)
最後の行:ペー → ページ(誤字を修正)
修正箇所をちゃんと教えてくれるのは、大変便利ですね。
気になる点としては、同じ質問を繰り返した場合、毎回、回答が異なっており、安定していない(というより多様性重視で、なるべく違う答えを返してくる)傾向があるのが、使いづらいところになります。
ですが、最後の行の「誤字修正」のように《明らかなミス》についてはしっかりチェックしてくれています。方法としては、大事な文章は3回ぐらいチェックしてみると完全に精査できるように思います。
ちなみに上記の結果はChatGPT-3.5で試したものですが(回数使い切ってしまったため)、厳格さの意味ではChatGPT-4のほうが信頼性が高いような感じがしました。早くChatGPT-3.5のように、回数制限なし+高速出力になってほしいものです。
というわけで、なんだかんだで、
すごいぞ!ChatGPT!
追記
プロンプトをもう少し練ってみました。こちらのほうが多少安定しているかもしれません。
あなたはプロの編集者です。
"以下原文"の次の文章の校正をしてください。
校正内容は次の通りです。
・文章を整える
・誤字脱字チェック
・句読点の位置
・用語統一
・全角半角の統一(全角英数字は半角に、半角カナは全角に、()は()にしてください)をしてください。
出力は次のフォーマットにしてください。
###原文
ここに原文を出力してください。
###修正文
ここに修正後の文章を出力してください
さらに、どこを修正したのか、次のフォーマットで出力してください。
###修正箇所とその説明
・「ここに修正箇所の文章を出力してください」→「ここに修正後の文章を出力してください」:ここに修正理由を出力してください
以下原文
<ここに原文を入れる>