我に返るな!
好き好き好き好き好き
愛してくれ、触れてくれ、触れさせてくれ
と
希う相手はそばにいない。
どう足掻いても存在の、媒体の、世界の違いには抗えない。だから勝手に愛するだけだ。
フィクションを生きる存在のありかを認めながらも世界の隔たりは認められず、存在しない愛情を捏造して自分に向けている。
これってとてつもない自己愛に近いかも、とさえ思う。
所詮二次創作のご都合主義、自分に都合のいい妄想だって頭の片隅で自意識が叫ぶ。
そうだよ。妄想で頭を埋めて日々生き長らえている。希死念慮すら恋慕に置き換えてんだこちとら。
隔たりが埋まらないことを理解しながら自意識と戦う。
だから自分に言い聞かせる。
夢女よ、我に返るな異常であれ