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今年について



トレーニングでの目標や反省点は書きましたが
表現活動に関しても文章にしておくほうが、
しっかりと実行できる気がするので、
2月になってしまいましたが書いておこうと思います

◆量より質を


ありがたいことに数年前くらいから、
特に出演希望を出さなくてもライブオファーを色々といただき
たくさんのライブに出演させていただきました。
そのことにはとても感謝しており、
出続けたい気持ちはあるのですが、
今年は何本出るということよりもまず、
今までよりもさらに実力をつけて、新曲ややりたかった表現も挑戦し
満足のいく形で毎回最大限やることに注力したいと思います。
去年ももちろんその目標でやってはいたのですが、
思いの他予定が詰まりすぎてしまい、
月に2~3本ライブしながら、バンド用にリハするとなると
休日がほとんど埋まってしまい、平日は仕事に追われているので
新曲を増やしたい、新たな演出をしたいと思ったときに
私は大丈夫でもバンドメンバーが忙しかったり、
逆に私が忙しかったりで、即興部分以外は似たようなセトリになってしまっていました。
ただ、去年はまだバンドを組んだことがよく知られていなかったので
まずは定番曲をガンガンやって覚えていただく、
私のスタイルを知っていただき、バンドで場数を踏んでいく、ということには成功したので去年は去年で間違っていたわけではないのですが、
今年はまた同じ形で続けるのではなくて、
本数を減らしてでも新曲や今までの曲をさらにブラッシュアップする方向にしたいと思います。

ライブ本数が減ったら、寂しくなってしまうのでは・・とも思ったのですが、
今は仕事に向けた勉強や筋トレや強度の高い有酸素運動、ジャズのレパートリーや新曲作成、
神社仏閣巡り、お礼参りなど、したかったことが山ほどあったので
今までいかに時間に追われていてやりたいことができていなかったか実感できて、
今、ものすごく充実しています。
むしろ一度、少しライブを控えめにするからこそ表現やライブの大切さもわかって、養う時間も増えてパワーがみなぎるなと実感できました。鈍るどころかパワーアップできそうです
ライブならではの空気や緊張感はライブならではのものなので、
16年以上場数は踏んでいるものの、その感覚は研ぎ澄ましたいので、
本数は少なくはなりますが出演し続けるとは思います。


また、仕事面でも、技術的に成長するための基盤を固める年にしたいと思います。
今周りを見て、どんな部分が足りないのか、冷静に判断して
自分自分、ではなく周りを見ながら、
繁忙期になると詰めが甘くなってしまうところや、
何が先にできていればディレクターや上層部にも進んでいると思われるのか
チーム全体やセクションが不利になったり追い込まれないよう早い段階で手を打つ一年にしたいと思います。


◆感謝はしつつ無暗に良い人にならない


親切にしてくださった方にはもちろん
最大限お返ししたいですが、
たまにあるパターンとして、共演者さんと話していて
ライブで褒めていただいたので相手にも褒めたら本気にしてしまい
自信過剰な発言をされたり何度も宣伝を送ってこられる・・いうことがあったのですが
やはり、感謝は伝えることはあっても、
無暗に褒めたりするのは相手にとっても勘違いやよくないのにこれでいいと思う思い込みを生む行為なので
慎重にならなければと思っています。
もちろんいち共演者さんに対して求められてもいないダメ出しする必要はないですし、それぞれの魂がこもっているものを無暗に否定はしませんし、
それぞれに素晴らしいところはあると思うのですが
私にも好みはありますし、私の中で良いと思う基準というものは存在します。
フィジカルが安定していない人はすぐばれます。
演奏や踊ることや歌うことをパっとできる人もいるのかもしれませんが、
細かな音作りや緩急、踊りに指先まで感情がこもっているかや
歌も長時間でも感情を出しながらでもブレずに歌ったり
言葉がちゃんと聞き取れて相手を不快にさせず届けるには
積み重ねられた技術がいります。
そこが伴っていない表現を見たときに、もちろん思うことはありますが
一緒に曲作りや音楽活動している相手であればここはこうしようとか伝えるべきですが、
対バンや一回共演したくらいの間柄の人に何か言うのは、
自分も精進する身なのに何様だよとなってしまいますし、それぞれが大切にしているものは違うので
出演者さん共演者さんには言わないのが礼儀と思い、思うことはあっても何も言いません。
ただ、昔はそういう場合にも、親切にされたら褒めてしまっていたので、
相手が調子に乗ってしまうことがあったのですが、
ここ数年はもう、もちろん相手を否定することはしませんが
無暗に褒めたりはしないようにしています。
相手をリスペクトすることは大切で、どんな人でももちろん長所はあると思うのですが
自分の気持ちに嘘をついてまで人間関係を良くしようと思うのはやめました。
私は他人をリスペクトすることはあってもよほどでない限り誰かのファンになったりは無いかなと。
本当に素晴らしい、心が突き動かされたと思うときだけ相手を絶賛するようにしようと思います。
興味を持ってくださった人への感謝は、無理に相手をおだてることではなくて自分の表現をさらに突き詰めて努力することで返していこうと思います。

◆安請け合いをしない

既に4回くらい同じこと書きましたが、
たまにいまだに私をフリーランスのデザイナーと思っている方がいるので
もう一回言いますが、
私は正社員でデザイナーをやっており、フリーで仕事を受けてしまうと、
今の会社に副業申請の許可が必要になるため、フリーでの仕事は請け負っていません。
今の仕事は普通にフルタイムで残業もあり全力集中したいので、
それ以外でCG関連の仕事やデザインの仕事をプライべートで増やすと音楽をやる時間が全く無くなってしまうんです。
プライベートで勉強がてら自主的に作ることはあったり、映像編集はずっとしていますし、
お世話になっている人や音楽で関わっている人に関してはお礼の気持ちで手伝うことはありますが、
さすがに何年間も疎遠で、ほどんど交流のない人から、
友情価格や無料で映像作ってくれ、デザインしてくれ、
はお受けできないです。

もちろん16年間近くデザイナーをやっているものの
まだまだ勉強しなければいけないことはありますが、
かといって勉強がてらやってみようと無料や安売りしてしまうと、
他の自分の価値を上げたいフリーランスのデザイナーの相場も下げてしまいます。

デザインやCG、映像に関するオファーは全面的にお受けしていませんが、
役者・音楽関連の出演に関しましては
報酬をいただくこともあれば、逆に機材費を払う場合や様々ですが
それに関しては臨機応変に対応しますし、
ライブオファー・出演オファーは是非、お待ちしています。
イベントや内容によっては報酬をいただいていますが、
そのあたりも臨機応変にできますので、よろしくお願いします。
平日のライブについては難しい時期がありますので一度ご相談ください。


ただ、逆のパターンもありました。
私は特に安く見積もったつもりもタダでやってくれなどわがままを言ったつもりはないのですが、
私のほうで持っていない特殊なプラグインのある音声データで
一部、何らかのミスで消えてしまっている部分があり、
それがないとライブに支障が出ることが判明したので、
普段私にDTMを教えてくださっている長い付き合いの、
とある私の曲のレコーディングやすべての音のMixを担当してくだった方に、消えている部分があるので本来のデータをもらえないか聞いたら、
まだ、一旦できるかどうか確認した段階で、
金額の相談やどこをどこまでやればいいのか、
そういった事前相談や、やるという返答も何もないまま、
状況を聞いただけの段階でいきなりデータを作って返事とともに送ってこられ、30分~1時間分の金額を要求されたことがありました。

もちろん仕事が早いのはありがたいのですが
金額やどこまでのコストでそのようなクオリティでやるかを事前相談もしないまま、急にデータを送ってこられても、
結局、そのデータはほしい部分の音もなく、打ち込みも別物になってしまっており
またなぜか必要ないはずの打ち込み直しがされた状態でデータが送られた上に金額を請求されたので、
こちらからするとなぜ何の相談もなくこんなことされたんだろうと疑問が残りました

問い詰めると、データが古くて見つけられなかったから新たにやり直したと言われましたが
データが古くて見つからなかったとしても、
打ち込み直すようなコストが高いことになるなら私は頼んでいませんでしたし、
2年前からフレーズを何度も変えたわけでもない、ずっと存在していてレンダリングもしたであろうデータをずっと探しても見つけられないほどめちゃくちゃなデータづくりなら、そこに問題があると思います。

対面でやっていたときは
それよりさらに古いデータの同期を1時間で4つのデータは書き出すことができていたので、一つにつきどんなに時間がかかっても15分~25分、
あらたに何か打ち込む必要も新規で作る必要もMixも必要ないなかで
1つのデータを開いて書きだすだけでも1時間~それ以上分の値段を請求するのは疑問でしたし、
そういったことが可能になってしまうと
時間をかければかけるほど向こうにとって得になり、
求めていない、いらない作業もして何時間もかけてお金を請求する、ということが可能になってしまうので
これはよくないなと思いました。

お世話になった方に、お金を出し惜しみしたくはないです。
ただ、
さすがにあまりにも事前の相談がなく
私としては疑問が大きかったです

いつもであれば、頼んだ分、どんどん良くなっていたり、
私が伝えきれなかった部分を後でやっていただいたりしたので
1時間以上のお金をお支払いしていました。
ただ、今回はクリエイティブな部分は関係のない
元からあるものを探して書き出してデータを送るというのみで、
新たな重い作業が発生しないのを前提でのお願いでした。

結果的にデータも探して書き出し直してもらい、
金額もおかしいということを指摘して希望通りになったので
良かったのですが
相談もなしに、必要ない部分で1時間以上の作業をされてしまうと
向こうからすれば、
「急いでるというからわざわざ打ち込みまで直して時間かけてあげたのに・・探すの大変だったのに」
と納得できないでしょうし
私からすれば
「一言も相談もなく、望まない形のデータになり、独断でやって時間やコストがかかってしまった分まで私に請求されてしまった・・ データを探すのにそんな金額を請求するほど何時間もかかるというのは信じがたいし、対面でないから本当かどうか判断できない」
と納得できず、
何の相談もなくいきなりやってもお互いにとってモヤモヤするだけで良いことは一つもないです。

なにか受けるときは必ず
「いくらで、どんなクオリティで、どのくらいの時間で」
は聞いてから引き受けるのが大事なのではないでしょうか。
私が逆の立場ならそうするのですが
付き合いが長いがゆえにそのへんがうやむやになってしまったのかもです。
無理に時間をかけてお金をもらおうとしたわけではなく親切心だとは思うのですが、私も無限にお金があるわけではありません。
やはり条件が叶わないなら受けない、という形がお互いにとって一番かなと。

もしコストがかかると思うなら着手する前に
「データが古くて、探すのが大変だから時間かかりそうだから
少し多めにお金払ってほしいんだけど・・」
など一言あれば、
「既存データのみでその金額は厳しいので過去のそれぞれの音だけ書き出したデータをそのまま一回全部くれませんか?自分でやってみます。」
という話も出来たと思います

何でもかんでも、
細かな相談や事前の取り決めもない場合に
お金を払いすぎると、
言ったもん勝ちになってしまうので
もちろん相手には最大限感謝しつつ、そこははっきりしておかないと
今後も同じことが起きると思ったので、
助かりましたが今回はもやもやしてしまったので
最初の段階での交渉を忘れないようにしようと思います。

◆違和感を感じた時点で断る


去年、ここ数年間、私はこれに失敗したと思っています。
断るのが下手ですが
さすがに自分に大きな負担がかかるもの・納得いかないもの・金銭的におおきな額が動くもの、
については必ず、どんなに言いづらくても最後には断るので、
絶対にやりたくない・ストレスになってしまうものは結果的に「断る」ということには成功しているのですが、
そこまでの過程や断り方がうまくいかず、
余計なストレスを増やしてしまっていました。

例えば、
途中でカメラマン交代となった私のオリジナル曲のMV「K」
実際に撮影していただいた方は、
何十年も現場でカメラマンをやっているベテランで何の問題もなく進んだのですが、
それより前には、実はインスタにて知り合ったカメラマンさんに最初はお願いして撮っていただく予定でした。

MV撮影そのものは4回目で慣れてきてはいたものの
いつもとは違う、プロのカメラマンさん相手ということで最初のほうは謙遜して、
「教えていただくことが多いと思いますがよろしくお願いします」
とカメラマンさんにアドバイスしていただくいう形で、
その人のノウハウを取り入れつつ進めようとはしていたのですが
最初のMTGの時点でも
「これは母が亡くなった時の歌を連想しました、撮影風景も浮かんできて、畳の部屋で・・」
など、
カメラマンさんの曲への解釈が色々と根本的に違っており
もちろん、曲を聞く上での解釈は自分に当てはめたそれぞれの解釈で良いのですが、
私がMVで描きたかったのは、
母との別れや亡くなった母との感動物語のような歌ではなく、
母は健在だけれど、精神的な意味で自立して親離れする娘の姿を描きたくて、
精神的に支配されていたり、依存されていたり、
離れたくても離れられなかったり、やりたくても言い出せない、
泣きたくても人を慰めるばかりでうまく他人に甘えられない、
そんな人に届く歌にしたいというのが、
わたしが「K」に込めた願いでした。
また私は母子家庭で母親が精神病という少しだけ特殊な家庭ではありましたが
そうではない一見裕福で、楽しそう、何の問題もなさそうに見える家庭にも
自分の重いことが言えなかったり支配されているところから、
親は選べないしたった一人の存在ではあるけれど
大切にはしつつも自分のために自分の人生を生きる姿を描きたい、
というのが私の中のテーマでした。

ところが、そのあたりがプロットの段階でカメラマンさんには自分の構想があったようで
私が、
「ごめんなさい、部屋が畳だったりすると貧乏とか昭和とか昔の時代の話とか、そういうイメージを連想してしまうので、現代のごく一般家庭の人でも共感してもらえるような普通の部屋で行きたいです。」
と返答させていただいたものの嚙み合わず、
色々とイメージが違うところや、向こうはこだわりたいものの
私は特にこだわりたくないシーンなどぶつかってしまい、ついには、
出演者さんを含めた顔合わせでは
強引に向こうのやり方で進められたり、
その後に
「監督になると守りに入ってしまう人が多いですが、もっとこうやるべきです」
と3時間近くも熱い思いを語られたのですが、
それ自体は向こうは良かれと私のためにと思い、悪意や説教や私を責めるつもりではなかったのでしょうが、
「あんなの素人のやり方ですよ」「こんなんじゃわからないです」などキツめな言い方だったり、結局作品のためと言いながら自分を押し通したいだけなのでは?と感じてしまうような部分が見受けられ、
私からすれば、
自分の意志で自分のお金でやっていることに対して
私の予算内でできず拒否すべき点は拒否する権利はあるはずなのに、
ちょっとここまで強く出られるのは違うのでは・・・・?
そんなに熱い思いがあるのなら私の作品ではなく
自分でお金を払って自分の作品でやればいいはずです。

やりたいことに対してはやりたい本人が一番無理をすべき
というのが私の信条なので、
そのカメラマンさんがその提案を自分のお金で自分の時間を使ってやるのであればいいですが、
全面的にお金もキャスティングも会場の押さえも私がやっている中で
私のやりたいことではないことを無理やりやるべきことにして私のお金でやらせようとするのは違うのではないかなと。

私の構想にはなくて、特になるほど・・とも良いとも思わない・やりたくないことを否定する→守りに入っている

なのでしょうか・・・?

私のイメージと一致していたり、なるほどと思えるものであれば、尊重しつつ意見するのは問題ないのですが、

ご自身のノウハウでやろうとしている感が強すぎて、
本当ならもう私の中では決まっていることをさらに掘り下げていきたいのに、
カメラマンさん側の解釈やイメージが違うことにより
どれについてなぜ違うと思っているかどうしたいかこと細かに説明して疲弊してそっちに時間をとられてしまうという、
本末転倒な状態になっていました。

出演者さんにも顔合わせで私とカメラマンが険悪な雰囲気で心配かけたようで母親役の方からも
「もっとRoredaちゃんのやりたいことにフォーカスしていいと思う」
と言っていただきました。
このままでは本番も険悪な雰囲気で
私にとって、大金がかかるのに納得できない作品になってしまうと思い、
いつも撮影に参加してくれている人や
制作関連のベテランに相談し、
その人とはやらないことにしました。

私なりにリスペクトしつつ、いろいろと違うと思ったということをカメラマンさんに話したつもりだったのですがうまく伝わらず、
「は?畳?そんなことで合わないと思うんですねw 自分の案でやったほうが絶対に良いものできると思いますが、もういいです」
みたいな捨て台詞で馬鹿にされたような返答が返ってきたので
それでそのインスタで出会ったカメラマンさんは降りることになりました。

おそらくその人的には、こんなに考えてやってるのに、自分以上のカメラマンは見つかるわけないからどうせ謝ってくるだろう、などと思っていたかもしれませんが、
私はその手の知り合いはいろいろといたので
もう役者も撮影日程も決まった段階で探すのは大変でしたが、
ありがたいことになんとそこから3日で、プロのカメラマンさんを探すことができました。

新しく決まった「K」のカメラマンさんは私が大阪時代にいたバンドのMVを担当していたベテランカメラマンさんだったので信頼もあり、ノウハウもある方だったので
演出面やストーリーなどでは私のやりたいことを尊重しつつ、
カメラの角度や設備や照明やレフ版の使い方など、プロとして重要な点ではアドバイスくださったので、
私がMVで描きたかった根本的な部分でぶつかるようなことはなく
スムーズに進み、無事に撮影を終えることができました。

出演者さんとも手伝ってくれた方とも
今回のカメラマンさんにして本当によかった・・という話になりました。

こんなにスムーズにストレスなく良いものができるのであれば、
もっと早く、インスタのカメラマンさんを断ればよかったなと。
そのカメラマンさんにとっても準備していた時間が無駄になったでしょうし
打ち合わせで違うな、と思った時点で早くそれを伝えておけばよかったのですが、最初の時点では、
せっかくやる気になってくれているんだし・・
と、「K]についての解釈が根本的に違っていることをちゃんと否定しなかったことで、向こうは自分が正しいと思い込み
食い違ってしまったかと思うので、
相手への配慮はしつつ否定すべきところはもっと早く否定しなければいけなかったです。

私が将来的に監督になりたいのであれば、責められたり強引に進められた経験もいいものになるかもしれませんが
私はいち作詞作曲者・表現者として自分の想いを映像にしたかったので
あのように詰められても、おそらく納得も行かず最悪の雰囲気での撮影になったかと思うので、断って別のカメラマンさんにして本当によかったです。

こちらがそういったカメラマンさん交代もありつつ完成した私のオリジナルMV「K]です

メイキング映像



他にも、メンバーやご一緒している人に、
私が「辛い」と思っていることについてあまりうまく伝えられず、
私としては、もう少し幅が広がるよう別の曜日にも活動できるように提案したはずのことが、
別ジャンルのバンドをやりたい等、間違った方向に伝わってしまい、
後に引けなくなってしまったこともありました。

ロックやブルースが得意な人を誘おうという話がメンバーから出たのですが、
私としてはメタル系ではないブルースなど別ジャンル特化の人を入れてしまうと、今までの曲ができなくなってしまう、
ベースやドラムであれば技術に貪欲であらゆるジャンルに対応できる人はいると思うのですが、
ギターで、ジャズからブルースからメタルからロックからノイズまでやってます、という人はあまり聞いたことないので、
もしブルース系の人を入れてしまうと
今までの曲、私がやりたかった曲や演出を全部諦めないといけないのをなんとかしたかったので、
2つに分けるべきではといったつもりでした

もちろん6年前くらいにジャズやブルースなど別ジャンルのバンドをやっていてそのジャンルに興味があったのは事実ですが、
あくまでその時はそういったジャンルが得意なメンバーや
私がスキャットすればわかってくれるメンバーが揃っていたからこそできたわけで
そのジャンルが初挑戦・まだ自信のない状態のメンバーが半分以上・・
という状態で、
私としては私以外に仕切ってくれる実力派のギターさんを誘うのを前提として考えていたので、
私が主体になってやるとなると、
今、一つバンドをやるだけでも精一杯で、
もう少し場所や負担など考慮してもらえないと何時間もかけて東京に行く日が大量となってしまい
作曲する時間も音楽を勉強する時間もとれず疲弊していくのは目に見えていたからです。
また、
元だけ考えてあとはみんなで作っていけばいい、
という意見もありましたが、
それはある程度歳も近くてなんでも言い合える関係で、作曲する本人が演奏できたりそのジャンルに詳しい場合かと思います。

私は、これは違うと思ってなにか意見を言うことに対し、言わないといけないので言いますが、ストレスに感じてしまうほうです。少なからず言い方に気を付けたとしても傷つけてしまうのは分かっていました。
たとえ私に強いイメージがあってそれを伝えても、いつもとは違う得意ジャンルじゃない分野でうまく表現が伝えられず困らせてしまいこともあるでしょうし、
実際に私が楽器を弾いてみて伝えられない分やはりもう少し信頼関係が必要と思いました。
DTMがあればイメージが伝わった状態であとはさらにそれぞれのイメージを加えてブラッシュアップしていくだけですが、
それも伝わらない状態で枠組みだけ渡しても大きくイメージとかけ離れることも出てきてしまいます。
メンバーから紹介された候補者のギターさんと合わせてみて、
ブルース系ではないのが判明し、イメージも音作りも大きく違い、
自己主張が強く、演奏面では音作りもギターソロもイメージに合わず弾き方にも根本的な問題があり、
もちろん中にはがっつり作りこんでくれているメンバーもいましたが全体的なバランスを見ても、
残念ながらまだバンドを組める段階ではない、ジャンルに関する知識や基礎的な部分が欠けているという判断でした。

ちなみに自己主張が強かったりイメージが違っても、それを凌駕するほどの実力とセンスがあれば何も言わないです
イメージと違ったけどこんな方法があったなんて・・と感じれば受け入れますし今までもバンドでやってみてフレーズがイメージと違ったけど良かったのでそのままにしたパターンはいくらでもあります。
ただ、良いと思わせるだけの実力や表現力が感じられない状態で、やたら自我だけが強くて「言われたけど違うと思った」「ジャズもブルースも自分流アレンジで、自分のイメージで行かせてもらう」など言われましても、
基礎がないとまずアレンジも何もないですし、実力的に尊敬できない状態でその人の意見を信用するのは難しく、もちろんその人を納得させられなかった私にも責任はありますが、ご自身も正直まだまだな状態でそういった物言いをする自信過剰な方ですと一緒にモノ作りするのは難しいので、
即日、その人は顔合わせのみで断らせていただきました。

物理的な、曜日だったりフットワークの軽さだったり活動範囲を広げるためではなく
別ジャンルがもう一つやりたいという別の目的になっている時点で
「なんか違うと思う。」
とはっきり伝えるべきでした。
実力派で土曜や平日に対応できるメンバーが見つからない時点で、
その提案は終わりにすべきでした。

私は本当は東京に今より高い頻度で行くのはしんどいと感じていることや、もしも誰か私の代わりにスタジオ予約やリーダーをやってくれるくらいの強い思いでやりたいメンバーがいるなら、いち作曲者・ヴォ-カルとして加入する形ならもう一つできるけど、
あくまで私が主体で二つのバンドでリーダーをやるのは
今はやるべきじゃないし勉強する時間が足りないと思っていることを、
もっと早く伝えて入れば、
乗り気になって2つバンドが出来る気になってメンバーが楽しみにしている中で
やるのを取りやめないといけないことにはならなかったので、
もっと早く、私の想いとは違うことが伝えれたらよかったのです。

私もやりたい気持ちは半々で、
決定打となったのは、
紹介された候補者さんとスタジオでした。
演奏があまりにもしっくりこなかったのもありますが、それによって、
いかに6年前のギターさんが優秀で、
私がこの曲を大事にしていて、当時は荒削りではあったものの、前のメンバーのために作った大切な曲だったことを思い出したのと、
今のアレンジを元にいきなりスタジオに入っても、
私が思い描いていたものにはならない、たとえ別の候補者が見つかっても
よほどの仕切れる人でない限りは、私のやることが2倍になり、
確実に今のまま進んだらストレスになる、とはっきり感じたからでした。

最初に良い顔をすればするほど、
相手に期待をさせてしまいます
なので、
出来ないこと、いずれやるとしても今ではないこと、本当はしんどいこと
もう少し早い段階で伝えていけたら良いなと思います。
もちろん少なからず相手も無理してくれているのだから、
私のことばかり伝えるのはよくないですが
少なからず、うまく伝えられずに
断るときに相手にダメージが強くなってしまうのは何とかしたいなと思います。


◆判断基準を明確にする


音楽や表現活動は
もちろん観に来てくださるかたや応援してくださることがいるからこそ
頑張っていけるので、
もちろんアドバイスや、こういうのが見たい、
というのはできる限り応えていきたいとは思っています。

ただ、やはり、
それは私である必要はあるのかな?
それをやってしまうと私である必要がなくなってしまう、
私はそれをやりたくないな、と思うことを
無理に取り入れていると、
自分がやりたいからやっているはずのことが
単なる相手をもてなすためのものになってしまい
結果的に、音楽をやる意味を失ってしまう気がするので
何でも受け取るのではなく
自分の中での芯を持って判断基準を決めていくべきかと思います。

例えば取り入れるべきなのは、
演舞が見切れたり、私が座りながら踊る箇所が多くて見づらかった
声や言葉が聞き取りづらかった
楽器と歌との音量バランスがおかしかった
即興のストーリーが複雑すぎて理解されなかった
などは改善すべきと思います。

いかにダイレクトに伝えれるかは
研究していくべきかと思うので物理的に問題がある部分は
どんどん改善していきたいです
またそこはリハを重ねるごとに確実に改善できるところでもあります

ただ、
全部即興で踊りだけが見たかった
ゆっくりした踊りが見たかった
等は、すみませんが私を舞踏家と誤解している意見なので
ちょっと違うのではないかな・・
と思っています。

思うのは自由ですし求めるのは自由なのですが
そもそもが私の冒頭の即興演舞は
オリジナル曲へつながるストーリーとして作成しているので
歌や声があることを前提で演出しています
即興のみ、歌も歌わずひたすら舞踏のみ・・
はそれは舞踏家であることを求めているのでしょうか。
私は、
表現するうえで歌で伝えたいと思えば歌で表現しますし
身体で全身全霊で伝えたければ体で表現しますし
声を出したければ出しますし
ポエトリーで伝えたければ詩を書きますし
自分のやりたい表現の選択肢が多くなるようトレーニングしています
そこを、
どれかに限定する必要はないかなと。

色々できるアピールがしたいわけでもないですし
そもそも踊れているとは思っていませんが、
それでも感情をダイレクトに伝えるためにできる手段を
自分で限定したくなかったので今のスタイルでやっています。
やたら激しいのも
別に派手だからとか栄えるからとかひけらかしたいわけでもなく、
それが自分の感情に合っていたからです。
感情やメロに合わせたぬるぬるしてした動きだけでなく、ドラムの8ビートやシャッフル、ヒットに合わせた動きができるのも私ならではと思っていますし、
緩急つけたいからゆっくり動こう、だと感情ではなくダンスの計算になってしまうので、やれと言われればできますが、感情に寄り添ってないので、
自分の動きや表情が生きていかないのです

本当は歌で表現したいのに我慢して動きだけにしたり、
激しいのをやりたくない時に、需要があるから、求められているからと激しい音楽をやったり、
逆に激しく動きたいのにバランスを見てゆっくり動いてしまう
だと、
見やすくなるかもしれませんが
自分の感情に寄り添ってないので心を打つものにならないのではないかなと。

まだ、今の認知度が低い中でイベントでそういったことをやってしまうと、私の真意が伝わらず、歌もオリジナルも広がっていきません。

即興で踊りのみでやる、即興で演劇のみやる、などは過去には経験はありますが、
それをしたうえでも、
やはり私は歌いたいですし声で表現したいのです。
それを否定することは誰にもできないと思います。

私が本当にやりたいことだからこそ、
相手の心を打つのではないかなと思うので、
もちろんこれからも基礎練や体作りや良い演出の構想を練ることは欠かしませんが、
バランスや見やすさ美しさだけでなく、汚くなっても振り乱して
心をむき出しにできる強みは、忘れずにいきたいと思います。

なので、なんでも突っぱねる必要はないですが
受け入れる部分や、
何か感想をいただけるほど興味を持っていただけたことには最大限感謝しつつも、
自分の中での、
これはどうしてもやりたいと思うことの判断基準に従って
そうではない、単なる誰かへのご機嫌取りになってしまうような演舞にならないように、
今後も試行錯誤していこうと思います。


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