自然栽培の畑から『厳しい冬を乗り越える』
自然栽培の畑から 1月10日
全国的に大雪警報が出る中、真心農園の畑でも僅かばかりの積雪が見られました。
最低気温マイナス3度〜4度、最高気温は10度にも届きません。
熊本は暖かい地域に見られますが、ここ数年はマイナス5度を下回る大寒波が必ず訪れ、畑の上の野菜にも大きな影響を及ぼしています。
雪国の地域に比べると、大した影響ではないと思いますが、それでも野菜たちには厳しい冬をどうにか乗り越えて欲しいものです。
雪解けした畑を見ていると、人参の葉を切り落とし、そのまま枯れてゆく姿も自然の営みを感じます。この枯れた葉がさらに朽ちて、また土を豊かにしてくれると思うと美しい姿に思えます。
ここの畑では特に綺麗で大きな人参が育ちました。
種まきをずらした次の人参は、まだまだ生長途中であと少しあと少しと収穫の時を待っています。
心配になるのは気温がマイナス5度以下になると野菜が凍ってしまうことです。例年では寒波に見舞われると、土の中から顔をだした大根が凍り畑の上で傷んでしまっていたのです。
今回の寒波では、多少凍ってしまった大根もありましたが、殆どは無事、なんとか持ちこたえてくれたようです。
真っ直ぐに大きく育った大根、1本が1kg以上のものも増えてきました。
自然栽培では、慣行農法に比べると確かに生長がゆっくりです。しかし、大根などの根菜はゆっくりな分収穫を慌てなくてもいいという利点もあります。
寒波に見舞われるリスクもありますが、土が豊かになり、水はけが良い土であれば、土の中は暖かく、寒さで凍るリスクも減らせるのではないかと感じています。
これからは、さらなる寒波が来ないことを祈りながら自然栽培の畑の力を信じて見守っていきたいと思います。
筆者 真心農園 坂田真彦
熊本学園大学で主に環境問題、水俣病を専攻卒業後、ピュアリィに入社、野菜の仕入れ、販売を担当、後に宅配部門、産地担当として九州の自然栽培農家さんたちと関わり自然栽培の奥深さに惹かれていく。2015年より、新規就農、熊本県植木町で自然栽培の野菜を育てる。
1984年生まれ40歳