学習の本質は「熱中する力」
最近になってオンライン授業で使用しているペンタブがやっと体に馴染んできて、パソコンでも小さくてもきれいな字が書けるようになってきました。
おはこんばんにちは。
学習コンサルタントのもふもこです。
今日も、ゲーム大好き中学生のオンライン授業でしたが、すごくいいことがありました。
分かって頂きにくいことではありますが、頑張って文章にまとめて、みなさんに自慢させて頂きたいと思います\\\\٩( 'ω' )و ////
オンライン授業開始時から生徒さんが画面に!
この見出しだけ見た人は、何のことかさっぱりかもしれませんが...
実は、オンライン授業を担当させて頂いているこの生徒さんは、3ヵ月ほど担当していましたが、すんなりと授業を始められたことが1度もありませんでした。
毎回Zoomでミーティングルームを開設して生徒さんの参加を待っていると、必ず最初にお母さんが対応してくださいます。
そして飛び交う「早くしなさい」というお母さんの大きな声、そして始まる親子ケンカ…
というのがいつものパターンでした。
その生徒さんが、今日はパソコンの画面の中にはお母さんではなく初めから生徒さんの姿がありました!
分かってもらえにくい内容かもしれませんが...
学習コンサルタントとして、非常に嬉しい瞬間でした。
担当していた生徒さんに変化がある、ということは非常に嬉しいことであり、見逃してはいけないシビアな部分でもあります。
Zoomに映った生徒さんの姿は、いつも通り眠たそうな様子でしたが... 笑
この生徒さんも少しずつではありますが、勉強に対して前向きになってくれている、少しずつ変わってきていくれている、と感じました。
そして、生徒さんもぼくも数学の授業を行う準備をした上で、何から始めるか...
もちろんぼくの授業は、雑談から始まります! 笑
「今週は何かいいことあったか?」という毎回のぼくの質問に、
PCゲームのApexで遊んでいたら、韓国の超有名プロチームに所属するプレイヤーと偶然同じチームになり、一緒にゲームができたことを嬉しそうに話してくれました!
その試合の結果は、惜しいところまでは行けたものの、最後まで勝ち切ることはできなかったようです。
ぼくが、
「どんな感じだった?やっぱりうまかった?」
と質問してみると、
生徒さんは、
「攻めるか引くかの判断が早くて正確だった。AIM(ゲーム内で相手に銃口の照準などを瞬時に合わせるテクニック)も桁外れだった!」
と、具体的な返答をしてくれました。
ぼくが続けて、
「どう?間近に見てプロになれそうかい?」
と笑いながら聞いてみると、
生徒さんは、
「いや、無理っすね」
と、笑顔で答えてくれました。
ゲームから学べることはたくさんある
今回、生徒さんとゲームの話をして気が付いたことは、生徒さんは「人に物を説明するのが上手だ」ということです。
ぼくにApexの話をしてくれるときも、聞いているぼく側がどのくらいこのゲームの知識をもっていて、どこから説明したらわかってもらえるかを考えながら、ゆっくりと言葉を選んで話してくれていました。
ぼく自身は、Apexに関しては、YouTubeでたまに動画やLIVE配信を見ることがある程度で、実際にプレイしたことはありません。
そこを加味してぼくに話をしてくれる生徒さんは、やさしくそして非常に知的な印象でした。
見出しにも書きましたが...
ゲームから学べることはたくさんあります。
というよりかは、テストで点数をとることよりも、ゲームで活躍したり勝ったりすることの方がよっぽど難しいとすら思っています。
特にApexというゲームは、世界中から無作為に何十人ものプレイヤーが集められ、その中からランダムに3人チームを作り、全く知らない人と一緒に優勝を目指して戦う、という非常に難易度としては高いルールです。
その上、そのゲームにある武器やキャラクターの全ての特徴、ゲーム内の地形、操作方法などを頭に入れておかなければ話になりません。
それだけでなく、その即興チームのメンバーがどのキャラクターを使って、何の武器を使用しているかなどを考慮して、どうしたらより勝利に近づくかを考えながらチームとして行動していくことになります。
チーム内メンバーと行動を共にするためのコミュニケーション能力
30分近くいつ敵が現れてもいいように気を張っている集中力
チームや相手のプレイヤーの動きに合わせて行動を変える適応力
瞬時に最善の方法を考える瞬発力と判断力
色々な困難を乗り越えた後の達成感
…などゲームを通じて学習できる能力は、挙げたらきりがありません。
また経営者のような視点から考えたときの意見も書かせていただきます。
定期的なアップデートや追加コンテンツなどで環境がガラッと変わり、今までの定石が通用しなくなってしまうことが多々あります。
アップデートを境に、今まで強かった武器がいきなり弱くなってしまったり、反対に今まで注目されていなかったコンテンツが強化されていたりすることがざらです。
ゲームの世界には、「今まで通りでよい」という考え方は基本的にありません。
こういったことから、常に最新の情報に触れ、環境(ビジネスでいう市場)の変化に気を置いておき、その情報から環境の変化を予測して対応していく能力が自然と身に付きます。
ぼくは学習コンサルタントとという仕事を通じて、今の若い学生たちがゲームの世界を通して様々なことを学んでいるという事実をまじまじと感じております。
大切なのは「熱中する力」
家庭教師事業をしてるなかで、お子さんのゲームをどうにかして止めさせようとする親御さんは多いです。
中には、取り上げて隠してしまったりするお母さん・お父さんもいらっしゃいます。
しかし、それは逆効果だと断言しておきます。
ぼくも小学生の頃に同じような経験をしたことがありました。
ぼくの親も、いわゆるゲームアレルギーみたいな人で、ゲームは悪だと思い込んでいた大人のひとりです。
ぼくが小学生のときのことですが、自分のお小遣いで買ったゲームを何も言われないまま、学校に行っている隙に勝手に売られたことがありました 笑
その件以降、親が段々と信用できなくなったことを覚えています。
子供にとって、ゲームやそのデータは大人が思っている以上に遥かに大切な宝物です。
その宝物を取り上げて、「ただただ勉強しろ」は鬼畜だと思います。
大切なことは、勉強であろうと部活であろうとゲームであろうと、何事も熱中することです。
勉強も部活もゲームも、熱中するから真剣になれるし、集中して本気で取り組むことができます。
ゲームなどの好きなことで熱中することをさせずに、勉強みたいな好きでも何でもないようなことで集中しなさい、は非常に難しいと思います。
ぼくが担当しているこの生徒さんも、勉強を始めるまでは時間がかかってしまっても、一度始めてしまうと、その問題に入り込むずば抜けた集中力をいつも見せてくれます。
その生徒さんは、おそらくゲームからその集中力を身につけていたのだと感じています。
ゲームだから悪、と決め付けるのではなく、好きなことに対して思う存分熱中させてあげることが、今後の勉強に必ず役に立つと感じています。