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学校のケース会議でSSWは何を発言すべきか

 私のこれからも永遠に続く課題を今の時点で考えてみます。

そもそもスクールソーシャルワークとは

スクールソーシャルワークは他分野のソーシャルワークより「裏」の仕事のウェイトが多く、見えていない分、評価されにくかったり、その専門性に気づいてすらされないことがあるのです。

他の福祉の仕事をして、特に感じるところです。

結局のところ教育と福祉ってちがう

「ケース会議」というのが、学校で行われています。
学校でうまくいかないなーとか、対応方針を悩むようなケースに対して、教育相談、と言われる担当の先生が中心となり、関わる先生が集まる会議です。

SSWも当然のことながら参集されるわけですが、ここぞとばかりに、専門性を発揮しよう!と意気込んだり、ソーシャルワークを展開しようとしてもたいていうまくいかない事が多いです。
先生方はとても優しいので、SSWの発言に対して、真剣に聴いてくださいますが、実践とはまた話が違います。

教育と福祉は遠く目指すところは同じだと思うんですが、そもそもプロセスが全く違うのです。

しかも近代の福祉の考え方は、学校教育とは距離がある気がします。
古から続く日本の「義務教育」という場面で、どこまで子ども主体での取り組みにしていくのか、今の指導要領では難しいのかなと感じています。
考え方とプロセスがあまりにも大きくちがいすぎるのです。でもみんなわかっておられる気がします。でも変えられないのです。
でも、日本の教育を受ける権利、はすばらしいことだと思っています。

結局SSWは何を伝えるか

したがって、福祉の理論や手段を学校にぶちこんでも、そこには批判、うまくいったようにみえても、机上の空論にしかならないのです。

例えるなら、土砂災害に見舞われた地域の支援に入っていて、その地域でなぜ土砂災害が起こったのかというようなアセスメントを住民の方々に伝えているようなものだと思っていて。

必要だとは思います。大事なことです。
ただ、目の前で行われているケース会議が支援の今どの段階にあるのか、というところを見極めること、そしてその段階に応じたSSWの立ち回りや役割を担うことが大切だなと思います。

実際はSSWを混じえた会議のほとんどが初動、もしくはその次の対応段階であることがほどんどです。
そして、福祉の現場があたりまえに行っているモニタリング会議はほぼ行われていないなという印象です。

初動の段階やその対応段階がほとんどであるケース会議で、SSWは何を役割として担うべきか、それはこの次に記すとします。

お付き合い有難うございます。




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