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【PHI】A-O-K 〜 フィリーズ2023年戦力分析2

ペンでございます。

もうすぐ2023年のMLBが開幕します。
今回は今年のフィリーズの戦力分析と共に注目ポイントを紹介していきます。

打線

昨年、MLB 7位の747得点を記録した打線にWBCでも大活躍したTrea Turnerが加入。
Rhys Hoskinsが左膝十字靭帯の損傷でシーズン絶望とはなりましたが、Turner, Kyle Schwarber, J.T. RealmutoのWBCアメリカ代表三人衆と6月ごろに復帰するBryce Harperというスター集団で構成される上位打線はMLBでも有数の破壊力を見せてくれるはずです。

そして、ここからが今年のフィリーズ打線の注目ポイントです。

打線の注目ポイント

1. HallがHoskinsの穴を埋められるか?
2. Castellanosは復活するのか?
3. Bohmら若手野手がブレークするか?

1. HallがHoskinsの穴を埋められるか?

今期絶望となったHoskinsの代わりに出場機会が増えそうなのが巨漢の長距離砲Darick Hallです。
昨年Harperの故障時に代役として活躍したHall。
このオフは弱点である空振り・三振の多さの克服に取り組み、このスプリング・トレーニングでは66打席で9四球、10三振と素晴らしい成績を残しました。
長打力と出塁率があればHoskinsの穴は埋められます。
HallがHoskinsの穴を埋められるか注目してください。

2.Castellanosは復活するのか?

昨年キャリアワーストの成績に終わったNick Castellanos
Castellanosが復活すればHoskinsの穴があっても十分にMLBで有数の強力打線になる可能性が高いでしょう。
昨年は外角のボール球に手を出しバッティングを崩していたとのことで、その克服のため打席での立ち位置をベース寄りに移動。またHallと同様ボール球に手を出さない意識付けを行い、このスプリングトレーニングでは11四球と多くの四球を選んでいます。
Castellanosが去年の不振を克服し、またオールスターレベルの成績を残せるか。注目です。

3.Bohmら若手野手がブレークするか?

上位打線にはスター選手が揃うフィリーズ。
打線をさらに強力にするには若手野手の成長が不可欠です。
オフに筋肉を10ポンドつけたAlec Bohm、バッティングフォームの変更に取り組んだBryson Stott、苦手としている左腕の克服に取り組んだBrandon Marsh、そして筆者の一押しEdmundo Sosa
この4人がどこまで打撃成績を伸ばせるかも注目です。

注目ポイントからも分かる通り、今年のフィリーズ打線の肝は如何に打線を厚くできるのかというところでしょう。
現時点でもMLBトップ5-10位くらいのは打線ではありますがさらに強力な打線になれるか?
注目ポイントに挙げた選手たちの活躍に期待です。

投手

Aaron NolaZack WheelerのMLB屈指のWエースにパワーリリーフを集めもはや弱点では無くなったブルペンと充実してきた今年のフィリーズの投手陣の注目ポイントはこちらです。

投手陣の注目ポイント

1. 3番手以下の先発が成績向上できるか?
2. Painterらプロスペクトは昇格するのか?
3. ブルペンは強化できたのか?

1.3番手以下の先発が成績向上できるか?

オフに獲得したTaijuan Walker、昨年先発に定着したが成績はそこそこだったRanger Suarez、そして昨年後半先発として活躍したが球種が弱いBailey Falter
フィリーズが今年戦うためにはこの3人の成績向上も必須となるでしょう。
Walkerはスプリング・トレーニングの最終戦でスプリット、カッター、スライダーメインでほぼファストボールを投げない組み立てを披露。今年新たな投球スタイルが見られるかもしれません。

2.Paiterらプロスペクトは昇格するのか?

Andrew Painter, Mick Abel, Griff McGarryのフィリーズが誇るトッププロスペクト三人衆をMLBで見れる日が近づいてきています。
Painterが故障するまで先発5番手の最有力候補になっていたように、フィリーズはこの3人のプロスペクトを積極的に昇格・起用しています。3人ともAAで開幕スタートとなりますが成績と状況次第では早い段階での昇格が十分あり得ます。
また、リリーフのMcKinley Moore, Andrew Bakerも昇格の可能性がありそうです。
上で挙げたプロスペクトたちが昇格した時にはぜひ注目してください。

3.ブルペンは強化できたのか?

このオフにフィリーズはCraig Kimbrel, Gregory Sotoの2人のオールスタークローザーを獲得。
他にもMatt Strahm, Yunior Marteなどを獲得し昨年ようやく成績が向上したブルペンをさらに強化しました。
しかし、本当にブルペンは強化できたのでしょうか?
ブルペンの主力であるJose Alvarado, Seranthony DominguezにSotoと元々コマンドに難がある投手が揃っていますし、Kimbrelは年々球速が落ちてきています。
彼らが本当に活躍するのかはシーズンが始まってみないと分かりません。
ハラハラしながら注目しましょう。

注目選手

最後に筆者の注目選手を3名紹介いたします。

Edmundo Sosa

フィリーズの野手で1番守備が上手い人。
今期から外野にも挑戦。
打撃もKevin Long打撃コーチの指導で覚醒の予感。
Ben Zobristレベルのスーパーユーティリティになるか?…それは無理。

Jake Cave

スプリング・トレーニングでハードヒット連発してた外野3ポジションを平均レベルで守れる30歳。
外野を平均レベルで守れる…SchwarberとCastellanosが外野に名を連ねるフィリーズにとってはそれだけでもの凄い守備力の強化なんですね。
つまり、Caveがそこそこ打てるレギュラー並の打撃成績を残してくれれば、Caveに外野守らせてSchwarberと CastellanosをDHに置ける。
これは素晴らしいです。
ぜひフィリーズの守備力強化のためにもスプリングトレーニングの好調を維持して好成績を残してもらいたいです。

Taijuan Walker

注目ポイントにも書きましたが今年のWalkerはCaleb Cotham投手コーチとBrian Kaplanアシスタント投手コーチに1番改造される投手になるかもしれません。
スプリング・トレーニングの最終戦ではファストボールをほぼ投げずにスプリット・スライダー・カッターの3球種で組み立てる投球を披露。
ファストボールを使わないまた新しい投球スタイルを確立するかもしれません。
そして、その投球スタイルで成績を大きく向上してくれるならフィリーズとしては完璧ですね。

WBCではファストボールで三振取りまくってましたね。
果たしてWalkerの投球スタイルはどのようになるのか?
楽しみですね。

最後にタイトルに触れて終わります

"A-O-K"はStottが打席に入る時に使っているウェークアップソングで、歌詞は「すべて問題ない。なんとかなるさ。」という内容ですね。

多分今年のフィリーズもなんとかなりますよ。

では、今回はこの辺で。それでは。

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