【PHI】ドンブロウスキーの手腕に驚いたA・ヘイズ獲得の話
大学生の頃、くるりにハマっていた。
そう、バンドのくるり。
今でも活動しているし、メディアにもちょこちょこ出ているバンドなので皆さんも名前くらいはご存知だろう。
そのくるりの"HOW TO GO"という楽曲にこのような歌詞が出てくる。
…今日でしたね。
今回は筆者の想像を余裕で飛び越えてきたフィリーズのトレードデッドラインのトレード第一弾についてまとめていく。
すごいよ‼︎ドンブロウスキーさん
マサルさんよりすごいよ。
こんなトレードまとめてくるなんて信じられないよ。
以下はトレードの概要だよ。
対左投手の対戦成績が極端に悪かった今シーズンのフィリーズ外野陣。
その弱点の克服のため左投手に強い右打者の獲得がずっと噂に上がっていた。
ホワイトソックスのルイス・ロバートJr. 、レイズのランディ・アロザレナ(7/25にマリナーズにトレード移籍)、ナショナルズのレーン・トーマスらの名前が上がっていたが獲得したのは昨年2023年オールスターにも出場したオリオールズのオースティン・ヘイズだった。
交換相手はフィリーズの生え抜きで一時期はリリーフエースでもあったセランソニー・ドミンゲスと優れた守備範囲を持つ外野の控えクリスチャン・パシェの2名。
両リーグ東地区の首位チーム同士がお互いの弱点を解消するためにチームの戦力であるメジャーリーガー同士を交換するトレードとなった。
ヘイズはオールスターに出場した昨年のような活躍は見せていないが、対左投手相手に打率.328 OPS.894 WRC+ 154と素晴らしい成績を残しておりブランドン・マーシュのプラトーンの相方として十分に期待できるだろう。
このトレードのポイントを以下にまとめる。
次からはポイントごとにこのトレードをまとめていこう。
プロスペクトを使わず戦力を整理しつつ弱点の補強に成功
前日7/25にまとまったアロザレナのマリナーズへのトレードでレイズは評価上昇中のプロスペクト右投手のブロディ・ホプキンスと外野手のエイダン・スミスと後日指名選手の3名のプロスペクトの獲得に成功した。
このように通常トレードは買い手のチームが将来のチームの主力になるかもしれないデビュー前のプロスペクトやサービスタイムが少ない若手を対価にして売り手のチームの主力選手を獲得する。
しかし、このトレードでは互いのチームでは戦力としての重要度が落ちていたがトレード相手の補強ポイントにはぴったりフィットしていたヘイズとドミンゲス(+パシェ)の交換という形でプロスペクトを使わず戦力の整理と並行して互いの補強に成功したのだ。
ロースターの整理にも成功
今回のトレードでパシェを交換要員の1人としたのにも大きく意味がある。
パシェは打撃成績が伸びず外野陣の対左投手の対戦成績が低迷している大きな要因となっていた。
しかし、パシェにはすでにマイナーに落とすためのオプションが残っておらず、先日リリースされたウィット・メリフィールドとともに戦力として使い続ける必要があった。
メリフィールドのリリース後は打力のあるウェストン・ウィルソンを対左投手用の右打者としてロースターに置いていたが、ヘイズとドミンゲスの単独のトレードではまたウィルソンをマイナーに送るしか手段がなかった。
つまり、このトレードでフィリーズはヘイズに加え左投手の対策としてウィルソンもロースターにキープすることに成功したのだ。また、ウィルソンにはまだオプションが残っているので状況次第ではコディ・クレメンスあたりとロースターの変更も可能となり、ロースター編成に柔軟性を与えることにも成功している。
やはり一筋縄ではいかなかったフィリーズの補強
2022年に当時トッププロスペクトだったローガン・オホッピーを対価にまだまだ若手だったブランドン・マーシュを獲得するという驚きのトレードを仕掛けたデーブ・ドンブロウスキー。
今回も想像を超えるトレードを仕掛けてきた。
まだこれからブルペンの補強が予想されるフィリーズ。
ドンブロウスキーは次の補強も想像を超える方法で仕掛けてくるかもしれない。
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