【PHI】 Andrew Painter トミー・ジョン手術回避!!!!!
どうも、ペンでございます。
スプリング・トレーニングでの初登板の直後に右肘の不調を訴えていたトップ・プロスペクトのAndrew Painter。
一週間以上リリースされなかったPainterの右肘の状況がようやくチームから発表されましたので今回はその件についてまとめていきます。
それでは、noteスタートです。
トミー・ジョン手術回避!!
右肘UCL(肘内側側副靭帯)損傷・・・
トミー・ジョン手術ではなく、4週間の安静!!!!!!
一週間もチームからのプレスリリースがなかったので最悪の状況も想定していましたが、右肘UCL損傷でも体の中心に近い筋(近位)の軽度な損傷のためトミー・ジョン手術は回避して自然治癒とリハビリで対処するとのことです。
MLB.comの記事によると、
Painterの損傷部分が重症度の高い遠位のUCLではなくトミー・ジョン手術を受けなくても復帰できる可能性の高い近位のUCLの損傷のため、Painterもフィリーズも手術を回避しての復帰できることを確信しているとのことです。
上記のサイトでも「手術を回避してUCLの損傷から復帰した投手の82%が近位のUCLの損傷だった」とのことで、近位のUCLの損傷の場合はトミー・ジョン手術を回避するという選択も十分あるようです。
トミー・ジョン手術を回避して復帰した投手たち
次にPainterと同様にUCLの損傷を経験しながらもトミー・ジョン手術を回避して復帰した投手たちを紹介していきます。
Aaron Nola
フィリーズのエースであるAaron Nolaも2016年に軽度のUCLの損傷を経験しています。
2016年は8月の中旬以降治療に入りシーズン終了となりましたが、以降は腰の不調やコロナに罹患し短期間の故障者リスト入りした経験はあるものの肘の故障で故障者リスト入りしたことはありません。
過去5年の143先発、投球回数871.2回はMLBトップの成績であり、現在のMLBで最もタフな投手と言っても差し支えないでしょう。
軽度のUCLの損傷であれば、手術を回避しても活躍できることを証明した最高の存在でしょう。
Nolaはすでに自身の経験をPainterにアドバイスをしているということで、Painterもアドバイスを参考にNolaのようなタフな投手として戻ってくることを期待したいですね。
Jacob deGrom
Painterのプレスリリースが出た際にフィリーズの番記者John Clarkが例として出したのが現在のMLBでも最高の投手の1人であるJacob deGromです。
deGromは2021年7月にUCLの損傷で故障者入りをしましたが、2ヶ月後の9月には「無傷な状態に回復している」とdeGrom本人と当時のメッツのGM Sandy Aldersonが発言しています。
しかし、2021年はメッツがポストシーズン圏内から離脱しており結局復帰せずにシーズン終了。
翌2022年は肩の故障で11試合の先発のみに終わっており、怪我がちの状況になっていることが懸念されています。
このdeGromや、フィリーズだとSeranthony Dominguezのようにケガが続かないように念には念を入れて静養とリハビリをして欲しいですね。
田中将大
現在はNPBに復帰した田中将大もMLB1年目となった2014年にUCLの損傷を経験しています。
田中とヤンキースはトミー・ジョン手術ではなくPRP注射による保存療法を選択し離脱から2ヶ月程度で戦線に復帰。
翌2015年以降も1ヶ月程度の離脱やオフに肘のクリーン手術をすることはありましたが長期間の離脱をすることなく無事に7年間の長期契約を完うしています。
ヒーローは遅れた頃にやってくる
今回の故障によりPainterの開幕からの先発ローテーション入りも10代でのMLBデビューも無くなりました。
しかし、現在の診断通りに行けばBryce Harper同様に後半戦の起爆剤になるでしょうし、結果トミー・ジョン手術となっても来年2024年まだ21歳のうちにMLBデビューするということになるでしょう。
ファンとしてはヒーローが登場するまで期待して待つだけです。