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5つ星ホテルで、スイス人の男性が与えてくれた将来のビジョン。
今から15年ほど前、
働くを体験するため、
大学を休学した。
インターン先は、
世界的ホテルチェーンの
最上級ブランドホテル。
そこに毎年冬になると、
3ヶ月ほどスイートルームに
長期滞在するスイス人の夫婦がいた。
年齢は50歳前後。
男性の方はこだわりが強いようで、
ホテルの顧客データには
飲み物の種類、氷の数から
部屋のタオルの配置、枚数まで
リクエストがびっしり。
リクエスト通りのことができなくて、
怒られたらちょっと怖いな・・・
なるべく関わりたくない・・・
と思っていた。
*
ある日、
VIPや日本人ゲストを
お世話する部署から、
エグゼクティブラウンジに
配属が変わった。
エグゼクティブラウンジは
ホテルの最上階にある。
ガラス張りで見渡しがいい。
床は毛足の長い絨毯で、
歩いているとパンプスのヒールが
ちょっと傾いてしまうくらい、
フカフカだった。
大人だけが入れる
贅沢な空間。
朝は、世界中から集まった
ビジネスマンたちが、
コーヒを飲みながら
新聞を読んでいる。
お昼はほとんど人は来なくて、
夜になると、
綺麗な夜景を見ながら
ビールやワインを楽しもうと
人が集まってくる。
大学生だった私にとって、
非日常の空間だった。
*
エグゼクティブラウンジに配属された初日、
マネージャーが
ラウンジでくつろぐ
リピーターさんに挨拶しながら、
私を紹介してまわってくれた。
その中に、
冒頭で触れたスイス人の夫婦がいた。
私が簡単に挨拶すると、
こう答えてくれた。
「はじめまして。よろしくね。
スイスは今冬ですごく寒いから、
越冬しに来たんだ。鳥みたいにね。」
越冬か・・・。
最高だな。
住む場所を移動して、
冬を避けて暮らす、
ということができるんだ!
これまでの私の世界からは
想像ができなかったこと。
冬が苦手な私には、
あまりに魅力的な生き方に見えた。
*
私は、この時描いたビジョンを
無意識にもずっと追いかけてきたんだと思う。
コロナを機に、
会社が完全リモートに
切り替わる予定。
これからは、
私も越冬ができるようになる。
*
15年も前に抱いたビジョンが
現実になる。
時間はかかったけど、
理想の生き方にまた一歩近づいた。
人生って思い描いた通りになるというけど、
私は結構それを信じているし、
実際にそうなっている。
年収も住む場所も、
時間の自由度も人間関係も、
20代と比べて大きく変わった。
こうできたら幸せだなぁ。
こうなりたいなぁ。
ぼんやりでも思えることがあるなら、
それを叶える道はいくらだってある。
だから、
どうなりたいか、
どうありたいか、
というビジョンを見つけることって
とっても大事だなって思っている。
あの、スイス人の男性が私にしてくれたように、
ビジョンを見つけるお手伝いをしていきたいな、
と思っている。
何かを教えたり伝えたりするのではなく、
その人の中にあるこうしたいという願望を
引っ張り出してくるイメージ。
誰しも、ココロの奥底には
こうなりたいなという願望が
眠っているものだと思うから。
*
たまたま出会った人の
ある”ひとこと”だったり、
たまたま見ていたテレビで見た
取材されている人の生き方だったりが、
人生をかえるという話はよく聞く。
それは、そのきっかけが、
ココロの奥底にある願望を引っ張りあげてくれた
のだと思う。
自分のココロの奥底にある
「こうしたい」という気持ちから、
将来のビジョンを見つけてみませんか?
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普段はIT企業ではたらく35歳。2022年夏にヨーロッパへの移住を予定。
離婚を機に心理学・コーチングなどに興味を持つ。”枠にとらわれず、のびのびと生きる”を実現したい人のお手伝いをするのが目標。自己肯定感に関する数々の本の著者でもある根本裕幸カウンセラーに師事。