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トノバン。(ネタバレ注意)

春先から話題になっていた加藤和彦さんの映画「トノバン」。大分ではようやく先週末に公開されました。いやー公開してくれるだけでありがたい!週末ドタバタだったので、公開期間中2回しかない夜の部を鑑賞。

加藤和彦と言って僕の周りでは「フォークル」か「サディスティックミカバンド」かのどちらかの好みの人しか会ったことなかったけど、最近キャリア通して加藤さんのファンのBさんに出会って。実際に僕自身、名前を知ったのは80年代のおしゃれな音楽やっている頃で、遠いなーという印象でした。

坂崎さんのモノマネで興味持ったんですね。なんでトノバンっていうのかなと思っていて、坂崎さんが「不思議な日」のモノマネやるの聴いてわかった。あードノバンかー。マークさんがラレーニアを目の前で歌ってくれて「ね^ ^」ってたんぽぽのヒントを教えてくれた話を以前書いたけど、加藤さんもラレーニアやってますよね。あのビブラート。たんぽぽビブラート^ ^。

まあこの呼び名の由来は諸説あるようですが。その不思議な日が入っているアルバム、これも以前書いたけど、スーパーガス。もうとにかくひっくり返った。当時加藤さんの使っていたD-45はお茶の水の某店に引き取られてお店で拝見したことがありますが、レコード聴いてうわーCSNだって思って。映画でも流れましたけど「せっかちと」(タイトルが省略されていた)パロってるんでしょうけどまんまな感じで心踊らされてしまいました^ ^

映画はなかなか難しい進み方で、正直加藤和彦という人にかなり深く興味がないと…という印象(個人の見解です)でしたが、いろんな人が口を揃える「一流」という言葉が印象に残りました。人を見出し、人をつなぐ。それはこれまで聴いたことがあまりなかったので興味深いものがありました。

結果的に晩年ということになってしまった和幸での活動はさらにCSNっぽい音でアコースティックロックを聴くことができます。

亡くなった当時、2冊本を買ったんです。ひとつは加藤和彦ラストメッセージ。

もう一冊は「今日は死ぬのにもってこいの日」

加藤さんの遺書の出だしの意味が知りたかった。天才の思いが凡人にわかるはずもないですけど。映画ではそのことそのものは語られることなく、周囲の人がその時どう思ったのかという感じでしたが、一定(以上)の距離をとっていたのかなと思いました。ほぼみんなもう少し…だったらって言うところが。エンディングできたやまさんと坂崎さんをメインにすることなく、次の世代へのという意味でしょうか、歌っていたのは個人的には少し淋しかったです。

ガロが一瞬出てくる。そんなところもあり。今のうちに語っておこう的にたくさんの貴重な話が語られた映画でした。でもマニアック^ ^

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