五感で旅する〜尾道編〜
去年の冬、広島へ旅行したのだが、その時に半日だけ尾道に寄った。
軽く歩いただけで、街の味わい深さを感じ
「また来よう。そしてその時はちゃんと回ろう」
と思い続け、今回その時が来た。
LOG
昨年はインドの建築家集団「スタジオ・ムンバイ」によってリノベーションされたらしい建物を見るのが目当てだった。
エントランス、イベントスペースだけ見て帰ったのだが、今回はカフェへ。
平日の午前中ということもあってか、空いていたのでスピーカーに一番近いテーブルへ。
流れていたのはharuka nakamuraさん。
LOGでライブもされた方。
注文したリンゴのタルトタタンは薄いクッキー生地の上にリンゴがぎっしり。
リンゴのコンポート好きの私にはたまらない。
今回は展示のタイミングではなかったので、向かうことがなかったが、壁の色と言えば、イベントスペースの壁も素敵だった。
パン屋航路
商店街を歩いていると、向こうの方に行列が見える。その正体がこちらのパン屋さんだった。
2日目の朝ごはんにと、塩バターベーグルと栗とマカダミアというハード系のパンを選んだ。
他にもベーグルが数種類、惣菜パンが数種類あり、キッシュなんかも美味しそうだった。
購入したパンを持って、海辺のベンチへ。
尾道水道を見ながら朝ごはん。こんな贅沢な時間があっていいのだろうか、、
パンも美味しい。
この街だけ時間がゆっくり流れているよう。
ネコノテパン工場
山の斜面を登ったところにある小さなパン屋さん。
パンは小ぶりなので2つぐらいは余裕で食べられそうだ。
こちらも平日の午前中だったので種類が豊富だった。木苺のあんぱんと白あんこバターパンを購入。
パンはフワフワ系ではなく少し噛みごたえのある生地。私はこちらの方が好き。
めずらしい白あんこバターは、普通のあんバターと違い、バター味の餡を食べているようで新しい美味しさだった。
香味喫茶ハライソ珈琲
こちらは昨年定休日だったが、気になっていた喫茶店。お店のロゴが書かれたガラス戸を開け、階段を上る。
(わくわく)
なんと貸し切り。
店内はアンティーク家具で揃えられ、同じく年代物っぽいピアノ、ウッドベースなどが置かれている。
まず目を引いた中央のガラスケース、それからランプの照明、天井のドライフラワーの飾り(たぶんこれも照明になってる)。
「お好きな席へ」とマスターが声をかけてくれる。
ひとつひとつ美術館のように眺めたい気持ちを抑えて、一番本がたくさん並んでいる窓辺の席へ。
アイスコーヒーを注文すると、傍らに並べられた本を選んだ。
10年以上前の雑誌の映画特集や音楽特集だったり、知らないアーティストの作品集だったり、、
(わくわく)
自分が良いと思える空間で、その空間の一部となる本を読めるのは贅沢な時間だ。しかも居心地も良い。こんな機会はなかなかない。
珈琲はあまり詳しくないが、スッキリしていて初心者の私でも飲みやすい。
ゆっくり味わいながら本に目をやる。
そして、時折聞こえてくるBGMが気になり、調べてみる。
気付くとあっという間に時間が経ち、随分長居していた。
満席に近くなってきたので、底の方で少し薄まったコーヒーを飲み干し帰ることに。