霜月ミツカー私の作品紹介
こんばんは、しもみつです。小説を書いているひとです。
noteには小説以外の文章を載せていないのですが、ちょうど、自分の小説の解説ページみたいなのを書こうと思っていたところ、
TLに上がってきたフォロー外のおすすめ記事で #私の作品紹介 があるというのを知り、
わたしもやってみたい! と思ったので公開・発表している自分の作品の一部を紹介いたします。
新しいもの
一番新しい中編『人欲』(完結)
ぜんぶで100枚ちょっとの作品です。
新しいと言っても一稿は去年の三月だから新しくはないな。でも、古くもないなと思った。
強いひとを主人公にしたかったんですね。
この主人公は女性で、いまの自分、いまの性で戦っていくみたいな生き様を書きたかった。
強いって、他人を攻撃するとか誰かより優位に立つとかそういうことじゃなくて、
どんな過去があっても、いまの自分を生きるには、みたいな……そういう作品です。
こんなことを書くのはすごく野暮なんですが、
推敲しながら「これ自分のことかな」って思ったんですが、わたしのことじゃないです。
月初に公開したのですが、たくさん読んでくださりありがとうございます。
一番新しい長編『レミエル』
『レミエル』
これは男性同士の恋愛小説なのですが、同性を愛してしまった自分! みたいなコンプレックスを描いていなくて(多少はあるんですけれどもそれはメインではない)
それ以上に自分の劣等意識とか、境遇とかそういうもののほうに重きを置いています。
(すみません……2022/9/30に完結したのですが、少々書き直して再投稿しております。2023/1/25完成予定)
おそらく読みやすいであろう
『Dress.』
特殊な環境に生まれた女の子の話ですね。
愛情が憎悪に裏返る瞬間とか、自分の生まれからは逃れられないが……みたいなそういうのを書きたかった。
『ツクモの家』
埼玉文学賞の大賞をいただいたもの。
捨てる神あれば拾う神あるよっていう話です。
ちなみに……URLの2019の部分を変えてもらえると歴代の受賞者の方の作品も読めます。
ネット上にアーカイブがあるのってありがたいですね。
割と気に入っている小説
『リモネン』
わたしが書きたかったことのうちのひとつが、短いながらにまとまっているなと思います。
『シーアネモネ』
少年同士の恋愛小説。JUNEが書きたかった。書いた内容をすっかり忘れてて、カクヨムに載せるときに読み返したんですが、『レミエル』の先祖みたいな小説だった。
三つ子の魂百までだな~と思った。
あんまり報われない話
『動脈から静脈まで』
成就する恋愛小説が嫌い!っていう方向け
『キスフレ』
好きな女の子が実は……みたいな話。
紙の本に興味があるよという方
「コーヒーフラペチーノはずっと苦い」(『さめない』より)
スターバックスアンソロジーです。
「一度できた傷は、別の幸せで埋まるなら、治ってほしい。好きなひとで埋まらないかなしみがあるなんて、知りたくなかった。」(本文より)っていう話です。
「ユーフォリア」(『文藝誌オートカクテル2020-不条理-』より)
珍しく現代の小説じゃないんですが、ある意味わたしが思う世界が実現したらどうなるんだろう~でも不条理な世界だな~という気持ちで書いた小説です。
「プリズムの向こう側」(『江古田文学105号』より)
SNSで、他人のことばで死んじゃうひとがいるのがすごく嫌で。
人が言葉で死んでしまうこと、想像力などをテーマにし、
寺山修司様の「“どんな鳥も想像力より高く飛べる鳥はいない。人間に与えられた能力のなかで、一番素晴らしいものは想像力である”」という詩を作中でも引用させていただきました。
終わりに
公開・発表している作品はこれが全部ではないのですが、
公開していない公募落選作もかなりあります。
わたしはあまり、落とされたそのままの状態で公開したり本にしたりすることはなく、再構築や再度手を加えて公開するようにしているんですね(『レミエル』然り『人欲』然り)
そのくせ、新しいのもどんどん書いているので直せないまま積み重なって行っちゃう。
以前、ある先生が「失敗作をいつまでも見ていても仕方ない」と仰っているのをきき、それはそうだとも思うんですけれども、
たしかに書いきはじめたときには、強い気持ちがあったわけで、それを「失敗」と言い切ることはわたしにはできず、いつかそのときよりも技術をつけて、本当に描きたかったことを書ければ、と割とどの作品に対しても思っています。落とされたその状態では面白くなかったり読んでいられんっていう仕上がりだったっていうだけですからね。
……ということを考えている人間ですわたしは。
あと、自分の作品を紹介したり、あらすじを書いたりするのがめちゃくちゃ苦手という面を露呈させちゃいましたね。えへへ。
この記事を書いてなんか、がんばろうって改めて思いました。
この記事を読んでくれた方、小説読んでみようかなと思ってくれた方、かつて読んでくれた方、ありがとうございます。
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