【社会福祉士のゆうき #01】耳に手をかざすクセが、片耳難聴を思い出してもらう合図にもなりました。
こんにちは。小野寺です。
このnoteは片耳が聞こえない15才、
中学三年生の君へ贈るメッセージです。
今回は国家資格である社会福祉士の
ゆうきさんにお話を伺いました。
それでは、インタビューをどうぞ!
■片耳難聴を乗り越える工夫ってある?
――― まずはお仕事について伺えますか。
仕事は社会福祉士をしています。
いまはコロナ禍で収入が減ってしまった
生活に困っている方々に対する
特例の貸付業務をしています。
その前は経理補助もしていたのですが、
いまは日々何十人もいらっしゃるので、
どんなことに困っているのかを伺いながら
お役に立てるよう仕事をしています。
――― そのお仕事をされる上で、片耳難聴で不便は感じますか。
やっぱり片耳が聴こえないと、
雑音の中では業務がしにくいです。
私の職場は人の出入りが多いので、
特にそれは感じますね。
窓口に来る方は本当に様々なので、
はっきり話していただけるように
工夫はしています。
音を拾うために試行錯誤するなかで、
聴こえる方の左耳に手をかざす
クセがついたのですが、
そうすると音が拾いやすくなるだけでなく、
それがどうやら合図みたいになるらしくて。
その手をかざす仕草を見た職場の皆さんが
私の片耳難聴を思い出してくれて、
聴こえるよう声を大きくしてくれるので
とても助かっています。
あとはこちらがハッキリ話すようにすると、
相手もハッキリ話してくださいます。
そうやって自分から聴き取りやすくなるよう
細かい工夫を重ねることで、いまの仕事は
大きな問題もなくできていると思います。
■できない仕事はあった?
――― ゆうきさんは、どうして社会福祉士になろうと思われたのでしょうか。
私が育ったのはすごく田舎の地域で、
学校まで遠いところに住んでいたんですね。
その通学途中で会うご年配の方々と
いろんなお喋りをしていたんですけど、
私はそれがすごく好きだったんです。
それが原体験としてあったので、将来は
そういう方々の役に立つことがしたくて、
大学は福祉学科に進みました。
――― それで実際福祉に携わるお仕事に就かれたのですね。
はい、私がいるのが「社会福祉協議会」、
通称「社協」と呼ばれるところで、
その社協では地域の福祉を向上させるために
様々な仕事があるんですね。
最初の仕事は地域のボランティアさんが
集まる場での進行役だったんですけど、
片耳難聴はワイワイ話す場所だと
本当に聴こえないことが多くて、
結構つらかった思い出があります。
いまは部署異動をして片耳難聴を
乗り越えられる仕事をしていますが、
私の最初の仕事のようにどうしても
難しい仕事は事実としてあります。
ですので、片耳難聴の特徴を職場の人にも
理解してもらう働きかけをしつつ、
自分がやりたい地域の福祉に役立つ仕事が
できると理想かなと思います。
(続きは明日公開!お楽しみに!)
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