正解ファッション?
留学を機に、手持ちの服を見直した。
一時期話題になった『こんまり式』を脳内フォルダから引っ張り出し、少し意識して、ときめくか、ときめかないか、
その『ときめく』の基準はほかの誰でも、流行りでもなく、自分軸のものか、自分の『表したい自分』になってくれるか、
結果、半分以上の服を手放して、リサイクルに出すことにした。
ファッション業界の実情を学んでから、新品の服を買うこと、特にファストファッションに抵抗があった。まあ正しくは、いけないことをしてるような感覚?
環境問題や人権問題を学んだことのある人、それにまつわる作品に触れたことのある人ならファッションにかかわらず、そんな感覚をわかってくれるんじゃないかな。
もともと古着が好きなこともあって、服が欲しくなったり必要になったら古着を積極的に買っているんだけど、
ずっとその古着のサイクルに参加してみたいと思ってて、念願、と言ったら大げさだけど、今回初めて売る側になった。
でも、その様子をみて母は留学の資金を集めるためだととらえたらしい。
そうじゃない、
ファッション業界の環境への影響は想像以上、
安価な労働力、無法状態の工場、未成年も含む低賃金長時間労働のもと成り立っている、ファストファッション
別の国、もしくは遠い世界の話だと思ってるでしょ?っていいたくなっちゃう。
といっても自分もすべてを理解できているとは言えないし、知る前はそんなこと想像もつかなかったのだけれど。
流行りや季節に合わせて買い換えられる服
クローゼットの奥に押し込まれて忘れ去られるか、数回着てゴミ袋行きか、
そのあなたの数回を満たす服をつくるために、どれくらいの人の人権が侵害されて、自由が奪われていると思う?
そういいたくなっちゃう。
でもさ、分かるの。ファストファッションって学生の財布の味方なの。
環境にやさしい再生可能な素材で、人権の守られた作り方のされた理想的な服は、やっぱり高くてとてもじゃないけど手を出せない。学生の自分が取り入れようとすると、自分の生活が持続不可能になってしまう。
だから、ファストファッションがすべて悪い!なくなればいい!とは思わない。
まあ何が言いたいかというと、大事に長く着ることが大切なのではないか、と、そう思う。ありきたりな答えだけれど。
ファストファッションでも高品質なものはたくさんある。
大切なのは、「何を買うか」よりも「どう着るか」で、
たくさん買って数回着て捨ててしまうような着方ではなく、
どんな素材でも価格でも、自分が気に入って最後まで着倒す自信のあるものを大事に、何度も、長く、
そんな着方を、少しでも、10回のうち1回でも、意識して取り入れていくことが、今目の前にある自分のできることなのではないかな、と思う。
そして、手放すときには、またその服を愛してくれる人の手に渡るように、売りに出したり、再利用できるようにリサイクルに出したり、
そんな選択を少しでも、1人でも増やせたら、それだけでも、ね、変わるのでは?
自己満足とか、偽善に感じてしまうこともあるけれど、
知らないでやらないのと、知っててやらないのとでは全然違うと思うし、
やらない偽善よりもやる偽善、でしょ?と、自分に言い聞かせている。
今の自分の知識や選択がすべて正しいわけではない、そう思うから、
せめて今の自分の精一杯の選択を、その瞬間瞬間でしていけたら。
学び続ける、のである!
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