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つれづれエッセイ 〜 5カ国語学んで気づいた日本語と中国語の小さな美しさ

日本の純文学と日本語をこよなく愛している。
20代前半までは、これでもかい!ってくらい海外にも語学にも興味がまったくなかった。そして、日本の古い小説や詩集が大好きで、たくさん、たくさんこれらを読みふけっていた。また、なぜか、昭和と平成初期の素晴らしい邦楽の歌詞をひたすらノートに書き写すという、今から思えば謎の修行をよくしていた。

人生紆余曲折あって、23歳くらいから英語を学び始め、第二言語として問題なくコミュニケーションが取れるようになり、外資系で働き、上司や同僚が外国人になって、あらゆる国の人たちと仕事をする中で、ずいぶんと性格や物の見方も変わった。

今では、英語と日本語の性質の違いを噛み締めるように楽しんでいる。
言葉ってすごい。言葉作った人間すごい。
大好きだった洋楽アーティストの歌詞や映画のセリフも、元の言語と和訳と両方楽しめて楽しい。とにかく心がときめく。

けど、最近、CDで売らない分、公式のプロが書いた和訳じゃないものが主にSNSやWebで出回っていて、それがまぁ本当に「そうじゃないだろっ!」ってイライラするものが多いのが最近の悩み。わからない人が見たら誤解するよね。なんなら、Appleの公式も元の歌詞間違えて載せてて(洋楽)、まったく逆の意味になるから、まめに報告している。どいつもこつも、人類の素晴らしい発明、言葉を大事にしろ。AIに翻訳させりゃいいってもんじゃないんだよ、言葉っつーのは。言語のコミュニケーションなんだよ。

話が今日の主要トピックから脱線してしまったが、会社がドイツやオーストリアに本社があったり、フランス人が同僚だったり、フランス文学が好きだったり、韓国ドラマとKpopが好きだったり、大好きな歌が中国の歌手の曲だったりと色々あって、フランス語、ドイツ語、韓国語、中国語を毎日少しずつ勉強し、フランス語と韓国語は検定も取り始めた。

どの言語も美しく、難しく、学ぶのは楽しい。
が、中国語はぶっとんで難しい。

韓国語は発音は難しいけど、言葉や文法は日本語に似ている。
フランス語とドイツ語は英語に似ている。
中国語は、どれにも似ていない。。。漢字を使ってるけど読み方は韓国語のほうが近い。ほんとうに発音については迷宮である。文法も今まで習ってきた言語と比べてもイレギュラーすぎて、学生時代に、せめて漢文をまじめにやっておけばよかった。。。と後悔。

中国語って、一語一語に意味があるから、日本語みたいに文をたくさんつなげて文脈を作るのとはちょっと違う。日本語って美しくて、繊細で、複雑だと改めて思うと同時に、文脈の構造はまったく異なる中国語の美しさに感動することも多い。

例えば、単語「と」単語、文「と」文をつなぐ、この「と」という接続語。
この5カ国語の違いは以下のようになる。

日本語:あなと「」私
英語:You 「and I
フランス語:Vous / Tu「et」je
ドイツ語:Sie / Du「und」Ich
韓国語:너「」나
中国語:你「」我

他の国の言葉だと「と」自体にあまり意味を持たない気がするけど(厳密にはあるのかもしれないけど)、中国語がこの2つの言葉を「和」という漢字で結ぶのステキだなぁと思った。そして、これをステキだと感じられるのは日本人だけじゃないかな。

まだまだ勉強中だけど、面白い。

あと、アメリカのこと「美国」って書くのね。。。
世界が平和になりますように。



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