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修己安人...「自分の身を修め、人を安んずること」

己(おのれ)を脩(おさ)めて以(もっ)て人(ひと)を安(やす)んず。
(憲問第十四、仮名論語二二四頁)
孔子に弟子である子路が、君子の条件について尋ねたところ、「自分の身を修め、人を安んずることだ」と答えられた。


孔子は弟子の子路から指導者の条件を問われ、
「自分の身を修め、人を敬うことだ」と答えた。

子路が更にそれだけでしょうかと問うので、
「自分の身を修め、人を安んずることだ(修己安人)」と答えられた。

子路がなおも、それだけでしょうかと問うと、孔子は
「己を修めて天下の民を安んずることだ。天下の民を安んずることは、堯や舜のような聖天子でさえ、難しいと頭を悩まされたことだ」と答えられた。

世界各国の指導者に、今一度、この言葉を噛みしめていただきたい。
ロシアのウクライナ侵略と、イスラエル軍のガザ侵攻が続き、
更には台湾や朝鮮半島有事も懸念され、
中東やアフリカ諸国の民族・宗教間の紛争も未だ収まらない。

果たして各国の指導者は、民族や国家そして宗教の違いを乗り越え、
人間の尊厳を守り、どうすれば世界を安寧に導けるかに心をもちい行動できないのであろうか。

世界の一人一人、我々も含め「修己安人」の存在になるよう、
日々研鑽しなければならないが、
国の指導者には必ずや「修己安人」の人格者を選出したいものである。

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