『ともに共に』論語普及会

論語普及会は、安岡正篤先生の高弟である伊與田覺学監が、東洋古典の淵源である論語の普及によって日本人の道義の昂揚と、素読を楽しむことを目指し、昭和62年に設立。論語は人生の折々にそっと背中をおしてくれる言葉の宝庫です。共に学び、まごころ溢れるおもいやり豊かな日本を創りませんか。

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論語普及会は、安岡正篤先生の高弟である伊與田覺学監が、東洋古典の淵源である論語の普及によって日本人の道義の昂揚と、素読を楽しむことを目指し、昭和62年に設立。論語は人生の折々にそっと背中をおしてくれる言葉の宝庫です。共に学び、まごころ溢れるおもいやり豊かな日本を創りませんか。

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    とらまる×論語普及会 論語普及会会員のとらまるが論語にふれた記事と、普及会の記事をまとめて収録しています。

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共に論語を学ぶ…論語普及会とは

論語普及会は、安岡正篤先生の高弟である伊與田覺学監が、東洋古典の淵源である論語の普及によって日本人の道義の昂揚を図ろうと、家毎に論語を備え、家族が和やかに素読を楽しむことを目指し、昭和六十二年に設立されました。 爾来三十年、村下好伴前会長を先達に、全国各地の寺子屋・論語教室の方々と共に普及活動を行っております。 論語は、人生の折々にそっと背中をおしてくれる言葉の宝庫です。 『仮名論語』は、伊與田覺学監が香を焚き、一字一字に祈りを込めて墨書されました。 全文を読み下し、全漢字

    • 立礼成楽...音楽によって人間を完成する

      子曰(のたま)わく、詩に興(おこ)り、 禮(れい)に立ち、樂(がく)に成る。 (泰伯第八、仮名論語一〇三頁) 先師が言われた。 「詩によってふるいたち、礼によって安定し、 音楽によって人間を完成する」 今年はオリンピックイヤーであった。 かつてオリンピック大会で「芸術競技」があったことはご存知であろうか。 建築・彫刻・絵画・文学・音楽の五部門において、スポーツを題材とした作品で競い合い、一九一二年のストックホルム大会から一九四八年のロンドン大会まで存在した。 しかし芸術

      • 里仁為美...「おもいやり(仁)」の生きもの

        子曰(のたま)わく、仁に里(お)るを美と爲(な)す。 擇(えら)びて仁に處(お)らずんば、 焉(いずく)んぞ知なるを得ん。 (里仁第四、仮名論語三七頁) 先師が言われた。 「仁に行いのよりどころを持つのが美わしい。  自らすすんで仁によらなければ、どうして知者と言えようか」 六年前の四月、娘に誘われて社会人向けのナレッジキャピタル大学校の講義を受講した。 JT生命誌研究館館長中村桂子博士の講義である。 「人間は生きものであり、自然の一部である」 「三十八億年前の海のD

        • 朝聞夕死...朝に人としての真実の道を聞いて悟ることができれば…

          子曰(のたま)わく、朝(あした)に道を聞けば、夕(ゆうべ)に死すとも可なり。(里仁第四、仮名論語四一頁) 先師(孔子)が言われた。 「朝に人としての真実の道を聞いて悟ることができれば、夕方に死んでも悔いはない」 コロナ禍の昨年一月、一処不住の禅僧が亡くなった。 村上光照老師、八十七歳であった。 戦争で父を亡くしたが、 名古屋大学理学部へ進み理論物理学の道を択んだ。 その後、京都大学大学院の ノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士の下で 素粒子論を学んだ。 在学中に名僧澤木興道

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          翕純皦繹...美しき楽曲

          子、魯の大師(たいし)に樂(がく)を 語りて曰(のたま)わく、 樂)は其れ知るべきなり。 始めて作(おこ)すに翕如(きゅうじょ)たり。 之を從(はな)ちて純如(じゅんじょ)たり、 皦如(きょうじょ)たり、繹如(えきじょ)たり。以て成る。 (八佾第三、仮名論語三四頁) 先師が魯国の楽官長に話されるには、 「優れた音楽とは実にわかりやすいものですね。  序奏はひとつにそろい美しい。  続いて各楽器の調べが和して美しい。  明白な旋律が響いて美しい。  終章は余韻を残して美しい。

          会友輔仁...「人間」とは

          曾子(そうし)曰(い)わく、 君子は文を以(もっ)て友と會(かい)し、 友を以て仁を輔(たす)く。 (顔淵第十二、仮名論語一七九頁) 曽子が言う。「君子(道に志す人)は、 詩書礼楽の学問によって友と相会い、 その友同士の切磋琢磨によって 仁の道を行う助けとなすものである」 「人間」という漢字は にんげん・じんかんと読むが、 元来は、世の中・人の世・世間のことを言い、 人・人類という意味ではなかったらしい。 明治二十二年発行の大槻文彦著『言海』に 元々の意味に加えて 「俗ニ

          会友輔仁...「人間」とは

          人過於党...人のあやまちは仲間や心の偏りから出る

          子曰(のたま)わく、人の過(あやまち)や、 各々其(そ)の黨(とう)に於(おい)てす。 (里仁第四、仮名論語四〇頁) 先師(孔子)が言われた。 「人の過ちは、それぞれの仲間や心の偏りから出るものである」 広島で被爆した歌人の正田篠枝(しょうだしのえ)は、GHQの検閲干渉が危惧されたが、処刑を覚悟してこの『さんげ』を私家版として出版した。   昭和二十年八月六日午前八時十五分に広島、 八月九日午前十一時二分に長崎に原子爆弾が落とされた。 が、原爆だとわかる日本人は皆無に等しか

          人過於党...人のあやまちは仲間や心の偏りから出る

          縲絏非罪...動物や虫、草や風、水、山と語り合えたなら

          子(し)、公冶長(こうやちょう)を謂(い)う、 妻(めあわ)すべきなり。 縲絏(るいせつ)の中に在りと雖(いえど)も、 其の罪に非ざるなりと。 其の子を以(もっ)て之(これ)に妻(めあわ)す。 (公冶長第五、仮名論語四八頁) 先師(孔子)が、公冶長の人柄を批評して言われた。 「結婚させるに相応しい立派な人物だ。  牢屋に繋がれたことがあったが、  誤解されてのことで本人の罪ではなかった」 とて、自分の娘を彼と結婚させられた。 孔子から娘婿にと望まれた公冶長は、 『論語』でこ

          縲絏非罪...動物や虫、草や風、水、山と語り合えたなら

          不遷不弐...過(あやまち)を弐(ふた)たびせず

          「哀公(あいこう)問う、弟子(ていし)孰(たれ)か學(がく)を好むと爲(な)す。 孔子對(こた)えて 曰(のたま)わく、顔回(がんかい)なる者有り、學を好めり。 怒(いかり)を遷(うつ)さず、過(あやまち)を貳(ふた)たびせず。 不幸短命にして死せり。今や則(すなわ)ち亡し。 未だ學を好む者を聞かざるなり。」 (雍也第六・仮名論語六六頁) お殿様の哀公から 「そちの弟子の中で誰が一番学問を好きかな」 と尋ねられた。孔子は 「顔回と申すものがおりました。  顔回は怒りを面(おも

          不遷不弐...過(あやまち)を弐(ふた)たびせず

          過而不改...映画『オッペンハイマー』を観て

          子曰(のたま)わく、過ちて改めざる、是(これ)を過(あやまち)と謂(い)う。(衛霊公第十五、仮名論語二三九頁) 先師(孔子)が言われた。 「あやまって、それに気付きながらも改めないのを、 本当のあやまちと言うのだ」 この四月、映画『オッペンハイマー』を観た。 米国で昨年七月に公開されてから八ケ月後の、 日本での公開であった。 既に米アカデミー賞の作品賞など七部門を受賞していた。 日本人の目からして、 もっと被爆の惨状を描いて欲しかった との声もあるが、 「これを機に、核

          過而不改...映画『オッペンハイマー』を観て

          祭如神在...「神を祭ること神在すが如くす」

          祭ること在(いま)すが如くし、神を祭ること神在すが如くす。子曰わく、吾(われ)祭に與(あずか)らざれば、祭らざるが如し。(八佾第三、仮名論語二八頁) 先師(孔子)は、先祖を祭るには先祖が眼の前におられるように、神を祭るには神が眼の前におられるように心をこめて祭られた。 そしてよく言われた。 「私は親(みずか)ら祭りにあたらなければ、祭りをしたような気がしない」 今年ももうすぐお盆がやって来る。 新盆を迎えた家族がいる。 施餓鬼供養をする家がある。 戦争や原爆で亡くなった身内

          祭如神在...「神を祭ること神在すが如くす」

          見賢思斉...人は内省することで成長する

          「子曰(のたま)わく、賢を見ては齊(ひと)しからんことを思い、不賢(ふけん)を見ては内に自ら省みるなり。」(里仁第四・仮名論語四四頁) 自分より優れた人を見たら、自分もそのようになりたいと思い、つまらない人を見たら、自分はどうかと内省する。 優れた人物を見ると、 自分もそのようになりたいと思い、 そうなろうと努力してきたことが、 人類を進歩させ、人間を成長させてきた。 これは何も聖人賢人に対してだけとは限らない。 最初は、子どもに無償の愛を注ぐ母親に対してであろう。

          見賢思斉...人は内省することで成長する

          従心所欲...「七十を過ぎる頃から自分の思いのままに行動しても、決して道理をふみはずすことがなくなった」

          七十にして心の欲する所に從(したが)えども、矩(のり)を踰(こ)えず。 (為政第二、仮名論語一二・一三頁) 先師(孔子)が言われた。 「七十を過ぎる頃から自分の思いのままに行動しても、決して道理をふみはずすことがなくなった」 芥川賞作品を楽しむ人もいれば、直木賞ものを好む人もいる。 カズオ・イシグロに惹かれる人 村上春樹を愛するハルキスト 小川洋子ワールドに魅せられる人 多和田葉子のディストピアにはまる人。 取り上げる主題や文体によって 好みの作家と苦手に感じる作家とそれ

          従心所欲...「七十を過ぎる頃から自分の思いのままに行動しても、決して道理をふみはずすことがなくなった」

          迷い悩んだ時こそ論語…あなたの背中を押す言葉がそこにある

          論語の篇や各章は、一つのテーマ別に分かれているわけではありません。 各編・各章に関連性はなく、単独のものです。 ですので、論語を読む時は どこから読み始めても良いですし どこで終わっても良いのです。 今悩んでいることの 解決のヒントとなるページを偶然開くかもしれません。 何気なく読んだ箇所に、今求めていた言葉や教えがあるかもしれません。 論語は背中を押してくれる言葉ばかりです。 悩んだ時、迷った時、あなたの役に立つ言葉がきっとあるはずです。 私達、論語普及会は 論語

          迷い悩んだ時こそ論語…あなたの背中を押す言葉がそこにある

          論語から生まれた言葉…四字熟語とことわざ

          ・学而第一    「巧言令色」「切磋琢磨」    「和を以って貴しと為す」 ・為政第二  「温故知新」  「義を見て為さざるは勇なきなり」  「五十にして天命を知る」 ・公冶長第五  「一を聞いて十を知る」 ・雍也第六  「博文約礼」 ・泰伯第八  「戦々兢々」 ・顔淵第十二  「克己復礼」 ・子路第十三  「剛毅木訥」 皆さんも聞き覚えのある言葉があるかと思います。 これらはいずれも「論語」から生まれてきているのです。 どの言葉も孔子の教えをコンパクトに凝縮

          論語から生まれた言葉…四字熟語とことわざ

          日本人は論語に育てられた…論語からの発展

          日本人は過去から現代に至るまで、 私達の生活や立ち居振る舞いは 「論語」の影響を強く受けてきました。 礼儀作法や 尊敬・感謝の気持ちの示し方 謙虚な姿勢 他者への思いやりなど 日本人が備える倫理観やマナーは 「論語」を通して身に付いてきたものばかりです。 また、四字熟語やことわざには「論語」が由来の言葉が多くあるのです。 『日本人らしさのルーツ、ここにあり』

          日本人は論語に育てられた…論語からの発展