コロナ後のスタジアムでVRが距離を超越すると「地域密着」も変わるような気がする
新型コロナの影響で新スタジアム着工を延期させたことのメリットについて岡田武史さん(どうしても岡田武史監督と言いたくなる)が触れられていた。
ウィズコロナ時代のコンサートは、リモートで楽しむのが主流になるかもしれないからです。本来は5000人がマックスだったコンサートが、それぞれお客さんが好きな場所から視聴することができて、それこそ10万人の人たちが同時に楽しむようになるとかね。
今、従来の方向性で新スタジアムを作れば、あっという間に陳腐化する可能性がある。しかし新しい観戦様式が見えてからなら、最新型のスタジアムをいち早く作れる可能性がある。
VR観戦の導入を前提にしたら、どういうスタジアムを作るだろうか?カメラは、照明はどう設置する?遠隔からの応援をスタジアムに反映させられるか?リアル来場者との融合は?
スタジアムの話はこの続編の記事にも掲載されている。
岡田 たとえば、バックスタンドはコンテナをずらりと並べて、そこに4人ずつくらい隔離して試合を見る。コンテナから見るんだから、屋根は必要なくなって、建設費はぐっと下がります。
宇都宮 仮にこの状況がずっと続くとしたら、スタジアムに関するJリーグの規約そのものも見直されるかもしれないですね。
席数という考え方や観客動員数の数え方も、VRを込みにしたものに変わるかもしれない。上記の「スタジアムに関するJリーグの規約」とは、J1は15,000 人以上、J2は 10,000 人以上、J3は5,000 人以上という入場可能数などのこと。
遠隔の観戦が当たり前になれば、今治みたいな人口の少ない地域のクラブには、逆にチャンスになる。ふるさと納税みたいな構造で、居住地に縛られず応援クラブを選べるようになる。とはいえJリーグは地域密着を掲げているので、それがベストでとはしにくいのかもしれないけど、VRが発達した世の中で「地域」って何なんだろうねということから考えるのかもしれない。