最初の例〈龍孫江の環論道具箱〉
前回の「環の定義」では,可換環の理論的源流として数の体系と関数の体系の2つがあることを述べました.今回はもう少し詳しく見ていきましょう.
1.数の体系
例1.整数の全体 $${\mathbb{Z}}$$,有理数の全体$${\mathbb{Q}}$$,実数の全体$${\mathbb{R}}$$,複素数の全体$${\mathbb{C}}$$はいずれも通常の数の加法および乗法を演算として可換環をなす.
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