見出し画像

イデアルの交叉〈龍孫江の環論道具箱〉

 イデアルを導入し,可逆元がイデアルを用いて特徴づけられることを示しました.これから,さまざまな要素の性質をイデアルによって記述していくわけですが,その途中でイデアル(の集まり)から新たなイデアルを作り出す操作が必要になったりします.


補題(イデアルの交叉)

環$${A}$$のイデアル$${I, J}$$の交叉$${ I \cap J}$$は$${A}$$のイデアルである.

ここから先は

1,015字

環論の初歩について,基本事項をまとめます.教科書にはあまり書かれない細々とした計算や寄り道っぽい話なども多く取り入れようと思います.購読月中は過去記事をすべて読むことができますので,必要なときだけご購読いただいてもOKです!

龍孫江の環論道具箱

¥400 / 月 初月無料

環論の初歩について,基本事項をまとめます.環論を学び始めた人,もう少し良く知りたい人におすすめです.月6回ほどの更新と,おまけテキストを載…

龍孫江の群論・環論道具箱

¥700 / 月 初月無料

龍孫江の群論道具箱・環論道具箱の記事を同時に読める合冊版です.それぞれ購読するよりはお得な価格設定となっております!龍孫江へのご支援を兼ね…

Twitter数学系bot「可換環論bot」中の人。こちらでは数学テキスト集『数学日誌in note』と雑記帳『畏れながら申し上げます』の2本立てです。