環論道具箱ダイジェスト(01~10回)
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第1回 可換環の定義
可換環の公理を挙げて定義しました.こういう公理的な導入が適切かどうかはちょっと悩みますが,素朴な考え方からの導入は「はじめての可換環」をご覧ください.今回は「辞書的に参照できるもの」という目標もあるので,このようにしています.
第2回 最初の例
まず可換環の例として挙げられるであろう「数の体系の環」,およびこの後の理論を牽引する例である「函数の環」を紹介しました.
第3回 例と揺らぎ
可換ではない環としての行列環,乗法単位元の存在を外した場合の可換環,零環などの「少し外れた例」を紹介しました.
第4回 2つの単位元
加法単位元0と乗法単位元1の性質を観察し,両者が一致するのは零環であると特徴づけました.
第5回 加法逆元と減法
加法逆元の存在は「減法が成立し,その結果である差が一意的である」と同値であることを紹介します.
第6回 可換環の確認
可換環の例を1つ紹介します.演算を定義し,それらが結合則,分配則などの公理をみたすことを確かめます.
第7回 可換環の確認2
可換環の例をもうひとつ紹介します.こちらは,既に環と分かっているものの部分集合に演算が誘導される,すなわち「演算が閉じている」ことを確かめます.
第8回 環の単元群
(可換)環がひとつあったとき,その可逆元の全体は乗法に関して群をなします.この群を単元群と言います.
第9回 環の直積
既にある環から別の環をつくる方法のひとつ「直積」を紹介します.
第10回 準同型写像
環と環を比較するためには,環の構造を保つ写像が必要になります.それを準同型写像といいます.
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