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龍孫江の群論・環論道具箱

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2024年1月の記事一覧

環の単元群〈龍孫江の環論道具箱〉

環の性質を調べる方法として,要素の特徴的な性質による分類が挙げられます.特に環では除法が…

置換と対称群〈龍孫江の群論道具箱〉

今回は個人的に,群論の初歩をリードする「典型的な例」を紹介します. https://youtu.be/SQ5

可換環の確認2〈龍孫江の環論道具箱〉

前回は,ある集合に演算を定義して可換環になることを確かめました.今回も,またひとつの集合…

アーベル群と加法群〈龍孫江の群論道具箱〉

数学を考えるうえで,既に知っている数学的対象に,さらに条件を付け加えて「より良い」数学的…

可換環の確認〈龍孫江の環論道具箱〉

以前,可換環の源流となった数の体系と函数の体系の2種類から例を挙げました.今回は,もう少…

単位元・逆元の一意性〈龍孫江の群論道具箱〉

龍孫江の群論道具箱,本日紹介する定理はこちらです. 定理(単位元・逆元の一意性) 群$${G…

加法逆元と減法〈龍孫江の群論道具箱〉

前回は単位元の一意性について考えました.今回の目標は「加法逆元」の性質を観察することです.今回も,考察の舞台となる環$${A}$$を1つ固定して考えます. https://youtu.be/q3aREUZbUmk 補題-定義1(加法逆元の一意性) 各$${a \in A}$$に対し,$${a+c = 0}$$をみたす$${c \in A}$$は一意的(ただ1つ)である.この$${c}$$を$${a}$$の加法逆元(マイナス元)といい,$${-a}$$と表す.

複素数の乗法〈龍孫江の群論道具箱〉

前回は自然数における加法を観察し,その演算を尊重する形で群を見出す方法を考えました.今回…

2つの単位元〈龍孫江の環論道具箱〉

 今回の話を通して,議論の舞台となる環$${A}$$をひとつ固定して考えます.今回の目標は,2…

自然数の加法〈龍孫江の群論道具箱〉

前回,複素数の四則演算(加法・減法・乗法・除法)の性質について,群の公理系を中心に観察し…

例と揺らぎ〈龍孫江の環論道具箱〉

前回は,可換環の例として比較的馴染み深い例について紹介しました.慣れ親しんだ例とはよく出…

複素数の四則演算〈龍孫江の群論道具箱〉

前回は群の例として,平面$${\mathbb{R}^2}$$の変換(平行移動・回転・鏡映)がなす群を紹介し…

最初の例〈龍孫江の環論道具箱〉

前回の「環の定義」では,可換環の理論的源流として数の体系と関数の体系の2つがあることを述…

回転と平行移動〈龍孫江の群論道具箱〉

前回の「群の定義」では,表題通り群の定義を紹介しました.群がある種の変換の集まりとして現れると述べましたが,実際に実平面 $${\mathbb{R}^2}$$ の変換のなす群をいくつかご覧いただきましょう. 演算の設定以下の実平面 $${\mathbb{R}^2}$$ の変換の集合は $${f\cdot g := f \circ g}$$(写像としての合成) を演算として群をなす.