日本一の富士山のことを伝えたい
生まれは石川県。海の近くの海抜0メートルで育った。塩水で産湯を使い、潮風で育ったと言っても過言ではない(笑)。
現在は、日本一の富士山の麓に住んでいる。海の「う」の字もない。山の中で暮らしている。縁と言うのは不思議なものだ。
ここに暮らすまで、私にとって富士山は、遠くで眺めるもの。遥か雲の上に頂上があり、太陽の光が「ご来光」と呼ばれるくらい神聖な山だった。だから、今は、それを毎日眺められる贅沢をしみじみ感じている。
教員時代には、子どもたちと富士山についての学習もしてきた。こんなに近くに富士山を感じる地域だから、子どもたちは「富士山博士」だろうと思いきや、、、。灯台下暗しとはよく言ったものだ。
多分、生まれた頃から、景色の一つに「富士山」があり、何が起きても、その現象も含めて「日常」だからかもしれない。
そう、地元の子どもたちは、富士山のことを案外知らない。もちろん、中には、大人顔負けに詳しい子どももいる。けれど、平均的に、知らない子どもが多いと思う。
子どもたちに、富士山のことをもっと知って欲しい!富士山に遊びに来た人に「富士山」について語って欲しい!私は、ずっとそう思ってきた。そこで、私ができることはと考えたのが、「富士山」に関することを、お話にすることだった。
そうなのだ!私の仕事は「富士山に関する話を作ること」だ。あ、それから富士山に限らず、絵本になるような話を作っている。あ、それから、エッセイも。あ、それから、、、。
富士山に関しては、ややこしい噴火の歴史や富士五湖の変遷、毎春に現れる「農鳥」、富士山に周囲にある「浅間神社」のこと、江戸時代にブレイクした「富士講」、、、伝えたいことはたくさんある。
現在、富士山に関する話を1冊出版している。「富士の農鳥さま」文芸社より2018年出版。良かったら、お読みください。
富士山に関しては、後、5つ作った。
⓵富士と農鳥さま
②富士と5まいのかがみ
③火山の富士山
④富士と浅間神社
⑤富士とわき水
⑥富士とせのうみ
それらは、地元の小学校やお寺や図書館などで、読み聞かせをしている。
このような活動をして、小学生から
「近くに住んでいるのに、初めて知ったことでした」
「これからは、毎日富士山を眺めようと思います」
「富士山ってすごいと思いました」
のような、感想をもらう度に、やってきて良かったなあと思う。
これが仕事です!と堂々と言えるようにはなっていないが、いずれ、そう言えるように、今を頑張りたいと思っている。
*素敵な富士山の写真は、nirvana215さんです。ありがとうございました。
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