「このままじゃ将来困る」外野からの言葉に物申したい
こんにちは!
今週もあっという間に金曜日ですね。
季節の変わり目でなんだかそわそわした気持ちです。
さて、普段オンラインで不登校の子どもたちと接している私ですが
最近とても感じることがあります。
それは「子どもたちの考えていることって、大人が想像するよりもずっと現実的」ということです。
不登校の子に対して
「このままじゃ将来困るよ。」とか「学校も行かないで大人になってどうするんだ。」なんて言葉をかけてしまう場面をたまに聞きます。
・・・もしかしたらこの言葉を言う人は、その人なりに本当にその子のことを想っていて、心配しているからこその言葉かもしれません。
あるいは不登校になりたての時期、本人以上に混乱していたり焦っていたりする場合に言いそうになってしまうのかもしれないとも想像しています。
さらにあるいは、その子のことをよく知らないにもかかわらず「葉っぱをかけよう」と軽い気持ちで言われる人もいるのかもしれません・・・。
ただ、このような言葉を聞いて
「そっか、そりゃ大変だ。学校行こう」とは、なかなかならないです。
(状況を詳しく知らない)大人としては
「先のことなんて考えもせずに、今休みたいから休んでいるんだろう」と誤解してしまいそうになります。
でも、実際にお家で過ごしている子どもたちと接していると
本当は心の中で
大人が思う以上に「将来への心配」に心を痛めており、焦る気持ちを持っていることが伝わってきます。
もちろん、少し話しただけではわかりません。
子どもたちはとても柔らかい心を持っているので、その心のうちの心配なことを
そう簡単に大人に見せてはくれません。
また、私もそうやって大切に守られている子どもの心の内側を無理やり開けようとしてはいけないと考えています。
平気なふりをしていても
何も気にしていないようなふりをしていても
心の中では「このままでいいのかな」の不安を持っている子がとても多いのではないかな、と感じます。
同世代の子が考えないようなことを日々考えながら、
自分の体調や心の波に付き合っている子どもたち。
・・・本当に立派だと思います。
味方になりたい、と心から思います。
でもオンライン上で私にできることは本当に限られてもいます。
(「何かしてあげたい」よりも
「何をしないでいるか」の方が、子どもとのコミュニケーションではポイントなのかもしれませんが)
そのため、私は
子どもたちが大切に守っている心の内側をできる限り大切に尊重して
「無理に聞かない」
「簡単に共感しない」
「気づかないふりをすることも必要」
このことを意識しながら、子どもたちと話をしています。
そして関係ができてきて、不安な気持ちを打ち明けてくれたときには
「話してくれてうれしい」ことを
言葉だけでなく態度でも伝えたいなと思っています。
日々、表に出さないだけで
あらゆる不安と闘っている子どもたち。
その事実に気づいていれば
「このままじゃ・・・」の言葉は出てこないと考えます。
また、日々我が子を見守り続けているお家の人に対しても同じ気持ちです。
見守る、とは覚悟のいることです。
世間体や自分の親としての思いよりも
我が子の心の健康やありのままの状況を優先しておられるお家の人。
たとえ時間がかかったとしても、子どもの心を痛めたり責めたりせず
健やかに温かい日々の中で子どもと向き合っていくと決めたお家の人。
お仕事の合間を縫って学習に付き合ったり
ご飯の用意、身の回りのあらゆるサポート、学校との連絡・・・
お家の人は本当にすごいと思います。
そんなお家の人にむかって「甘い」と感じる方がいるとしたら、それは物事の一面しか見られていないことだと思います。
日々、ものすごく大変なことを
大変さを見せないように頑張っているお家の人。
(子どもたちも、そうかもしれません)
心から尊敬しています。
不登校の子どもやお家の人への的外れな(的外れって言っちゃいました!)言葉が、少しでも少なくなればいいなと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
麦原👒