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明大前を通りすがりながら思うこと。
「結婚は、3回くらいしたいと思ってる。」
彼女は真顔で言った。
確かに「結婚は1人の人と永遠に」が1番幸せになれるだなんて勝手に思っていたけど、そうでない場合もあるんだろうな。
もちろん1人の人と同じ幸せを育むのって、すごく幸せだと思ってる。
ただ思ったのは、自分でも知らないうちに決めつけている常識がまだまだ沢山あるなってことだ。
厄介なのが、自分でもそれを今まで生きてきた環境で自然にすり込まれた常識なのだと気付いていないことだ。
知らないうちにすり込まれた常識で、自分の幸せを決めてしまっているのが恐い。
だから私は色んな人にあって、色んな生き方を知って、自分の幸せを選択していきたい。
田舎で生まれたけど、ずっと村から出なかったら、自分の幸せは「大学に行って、看護師になって、それなりに旅行をして、素敵な旦那さんに幸せにしてもらう」ことだったと思う。
大学に行くことも、田舎で暮らすことも、看護師として働くことも、旦那さんに幸せにしてもらうことも、全部幸せの選択肢だと思う。
ただ、私の幸せは違う選択だと大人になって知った。
世界をまるで知らなかったから。
今はすでに看護師を辞めて、どうなるか分からない未来を生きているのが心地いい。
変化のない日常って、結構メンタルにくることも学んだ。
かといって、狂ったみたいに仕事が好きではないことも学んだ。
私は他の誰でもないから、「この人がこれで幸せだから、私も同じことをすれば幸せになれる!」なんてことはない。
その幸せを試行錯誤して探すことを、生きると言うのかもしれないなんて思った。
何でもいいけど。